| 公開日 | 2026/10/01 |
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| 記載者 | 株式会社日本財務戦略セン... |
事業再生
口コミの評判が良ければ、宿は潰れずに済むのか
破産した宿は、本当に評判が悪かったのでしょうか
口コミの星の数は、宿の経営者にとって毎日気になる数字です。☆1が付けば落ち込み、平均点が上がればほっとする。では、実際に破産した旅館やホテルは、同じ町の宿より評判が悪かったのでしょうか。日本財務戦略センターは、破産した宿の口コミを、同じ町で営業している同じ業態の宿と並べて数えました。出てきたのは、星の数だけでは説明のつかない姿でした。
平均4.0以上の宿も、破産していました
比べたのは、破産した宿43施設と、同じ市町村・同じ業態から抽選で選んだ営業中の宿134施設です。☆1の比率は中央値で4.9%と3.4%、平均点は3.68と4.07で、破産した側の方がやや悪い値でした。ただし☆1の比率の差は、統計的にははっきりしません。
分布で見ると、点数は重なっています。破産した宿の23%(10施設)は平均4.0以上でした。反対に、営業中の宿の側にも☆1が全体の10%を超える宿が10%あります。口コミの点数だけで、どの宿が破産するかを見分けることはできません。
点数より差が大きかったのは口コミの数です。中央値で115件と304件、2.6倍の開きがありました。ただ、口コミの数は施設の規模にも比例します。客室数がほとんど取れていないため、この差のうちどれだけが規模の差なのかは分けられていません。
記事に書かれていたのは、客足より返済のことでした
倒産記事に破産の経緯が書かれていた20件を、計算前に固定した語彙で数えました。コロナ関連融資の返済に触れるものが14件(70%)、燃料・光熱費・食材の高騰が5件、宿泊客の減少が4件です。客が減ったという記述より、返済と費用の記述の方が多く出てきます。燃料・光熱費・食材の高騰は旅館側に偏っていて、旅館9件のうち5件、ホテル11件のうち0件でした。
負債の金額が書かれていた15社では、中央値が3億円でした。設立年が判る14社の中央値は1984年で、79%が設立から30年以上です。
なお、後継者不在と人手不足は0件でした。これはその理由で潰れた宿が無いという意味ではなく、記事がそこまで書いていないという意味です。数えているのは、あくまで記事に書かれた範囲です。
答えは、口コミではなく損益と借入の形にあります
評判が悪くない宿が、なぜ続けられなくなるのか。負債は最盛期の売上高に比べてどれほど重かったのか。黒字の旅館と赤字の旅館は、稼働率と単価と借入のどこで分かれているのか。そして破産の手前で、宿を別の運営者に引き継ぐ経路はどれくらい使われているのか。公表統計と法人番号データまで並べて、日本財務戦略センターの一次調査にまとめています。
破産した宿は、評判が悪かったのか|旅館・ホテルの倒産・破産と口コミ・負債・稼働率を数えた(https://jfsc.jp/research/hotel-bankruptcy-reviews-japan/)
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