中小企業支援
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2024/04/30

円滑な事業承継のためのポイント

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事業承継を先送りしていませんか?
 会社を存続し、利害関係者との取引も維持し、従業員の雇用を守っていくことは、企業の命題です。後継者がいないことを理由に、事業承継から目を背け、日に日に状況が悪化している企業も少なくはありません。まずは、事業承継の課題に正面から向き合い、何をすべきか考えていきませんか?
事業承継の基礎知識
 事業承継の類型は、①親族内承継(息子、娘、兄弟、甥・姪)②親族外承継(従業員、外部人材)③M&A④廃業(事業譲渡)の4種類があり、色々な引き継ぎ方があります。後継者がいなくても、M&Aで売却することもできます。  また、事業承継で引き継ぐべきものは、会社の財産と、会社の経営権、そして、会社が培ってきた無形の価値(ノウハウ、信用力、人脈などの知的資産)の3つに分かれます。この引き継ぐべきものの価値が高いと魅力的な企業となるわけです。
円滑な事業承継のためのポイントは?
 以下の5つのポイントがあります。これを押さえて、スムーズな事業承継計画を練ってみてはいかがですか? ①いつ承継を始めるのか:事業承継には十分な準備期間が必要になります。承継の時期を決めて、準備を進めていきましょう。 ②誰に承継するのか:前述の4つの類型があります。後継者がいないから恐れる必要はありません。 ③どうやって承継するのか:前述の引き継ぐべきものを「見える化」しましょう。  そして、その価値を高めるために、さらに磨き上げを行いましょう。その上で事業承継です。  事業承継後のことも考えましょう。これが、M&Aの場合、PMIへつながります。 ④何を承継するのか:財産/経営権/知的資産  ⑤承継を成功させるには:経営では、後継者意思確認/家族会議/後継者教育、  財産では、株式集中/事業承継税制/事業資産/連帯保証、  知的資産では、経営理念・社歴/強み/強みの源泉を明確にしていくことがポイントとなります。                 問い合わせ先:中小PMI支援センター株式会社 コンサルタント                    中小企業診断士 古賀雄子 e-mail:info@pmis.jp
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