中小企業支援
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2024/03/11

M&Aを成功に導く早期経営改善の秘訣

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早期経営改善計画とは?
早期経営改善計画は、国によって実施される経営の健全化を目指し、事業の構造を見直す戦略的な取り組みです。この計画は、認定経営革新等支援機関の支援のもと、自社の経営状態や今後の課題を分析し、財務状況の改善、業務プロセスの効率化、市場競争力の強化を目的としています。計画策定にかかる費用の2/3が国から補助されるため、費用面での負担が少ないというメリットがあります。経営コンサルタントが作成した事業計画書の中で、自社の課題や今後の取り組みが明確にされることが事業価値を高め、M&Aを考える相手先の企業に安心感をもたらし、交渉のテーブルで有利な立場を確保するための重要なステップとなり得ます。
経営改善計画の立て方と実行のポイント
経営改善計画を立てる際には、まず依頼先の認定経営革新等支援機関を見つけることから始めます。その後、金融機関の事前確認を受けた上で、国に対して利用申請を行います。計画策定は現状分析から始まり、財務状態、市場環境、内部プロセスを詳細に検証し、改善点を明確にします。次に、アクションプランや財務データの推移、資金繰り表などを含む具体的な改善計画を策定し、実行フェーズに移ります。また、実行中も認定経営革新等支援機関によるモニタリングが実施されます。
M&Aと経営改善計画のシナジー効果
M&Aを成功させるには、単に企業を買収するだけでは不十分です。買収前に早期経営改善計画を実施することで、買収後の統合プロセスがスムーズに進み、シナジー効果を最大限に引き出すことが可能になります。改善計画によって強化された経営基盤は、M&A後の新たな挑戦に対する耐性を高め、長期的な成長へと導きます。 問い合わせ先:中小PMI支援センター株式会社 コンサルタント 中小企業診断士 河村裕司 e-mail:info@pmis.jp
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