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2024/09/25

オーナー企業とは? メリット&デメリットを徹底解説!

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はじめに
「オーナー企業」という言葉をよく目にすることでしょう。 中小企業の大半はオーナー企業です。ところが、改めてオーナー企業とは何かを考える機会は意外と少ないものです。 今回は、オーナー企業の特徴やメリット、デメリットを徹底解説します。
オーナー企業とは?
オーナー企業とは、経営者とその親族が過半数の株式を持っている企業を指すのが一般的。 ただ、経営者の持ち株比率が過半数までいかなくても、大株主ならオーナー企業と呼ばれることがあります。 オーナー企業は、同族経営やファミリービジネス、ファミリー企業などともいわれます。 オーナーとは、所有者のこと。オーナーが所有だけして経営はいわゆるサラリーマン社長に任せるケースもありますが、多くはオーナーが経営も担っています。つまり、所有と経営が分離していません。 周りを見渡してください。オーナー経営ではない中小・零細企業は思い当たらないでしょう。中小企業の約72%をオーナー企業が占めています。 参考:https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H30/h30/index.html 一方、大手企業は上場企業では、所有と経営が分離しているケースが少なくありません。 とはいえ、イオンやキヤノン、ブリヂストンなど、上場企業でもファミリー企業は多い。オーナーが所有はしていても役員に一族がいなかったり、経営に関与はしているものの持ち株比率が低かったりといったケースもありますが、日本の上場企業の半数近くはファミリー企業が占めています。
オーナー企業のメリットは?
ファミリービジネスが多い日本は長寿企業が多いことでも知られています。それでは、オーナー企業にはどんなメリットがあるのでしょうか? 1.意思決定が早い オーナー社長が自社株の過半数を握っていれば、外部からの干渉を受けずに意思決定できます。それだけ迅速に経営できるのです。 ましてや株式の100%を所有していたら、他の株主を気にすることなく好きなように経営判断を下せます。 2.目先の利益より長期的な視点を重視できる 非オーナー企業では、株主の利益の最大化が求められます。 とりわけ上場企業の場合、株価や配当などを考えて、短期的な利益を重視しなければなりません。 一方で、オーナー企業なら、外部株主の顔色をうかがうことなく、長期的なビジョンを重視して事業を運営できます。 3.創業の精神や企業理念を貫ける オーナー社長の考えのもとで、ブレない経営を貫けるという利点もあります。 創業の精神や企業理念に基づいて自社ならではの企業文化を築き上げていくことができるのです。
オーナー企業のデメリットは?
日本のファミリービジネスの優位性は世界的にも注目されていますが、いいことばかりではありません。デメリットもあります。 1.オーナーへの依存度が高い 企業の規模にもよりますが、とりわけ中小企業ではオーナー社長の発言力が圧倒的に強い。良くも悪くもワンマン社長が少なくありません。 どんなに有能でも、オーナー経営者も人間です。経営判断を誤ることがあるでしょう。 周りがイエスマンばかりだと、時代の変化についていけずに経営が迷走する恐れがあります。 経営の方向性を決めるのはオーナーの責任なので、いい方向にむかっているときは急成長、急拡大しますが、よくない方向へ向かい始めると誰にも止められません。 2.資金調達の手段が制約される 企業の成長度合いによっては外部投資家や資本市場からの資金調達が必要でしょう。 ・ ・ ・ ▼つづきはこちらから▼ https://www.kizuna-corp.com/column/owners/
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