公開日 | 2020/08/31 |
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記載者 | 大河原雄剛経営経理研究所 |
M&A
スモールM&Aの基本と成功の秘訣
バトンズ認定アドバイザー
認定バトンズDD調査人
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対応可能エリア
関東地方全般
本日の内容
・スモールM&Aの基本的なステップを理解することが成功の鍵
・市場調査と初期調査が重要
・デューデリジェンスでリスクを最小限に
・合併・買収後の統合プロセスが成否を分ける
スモールM&Aの基本と成功の秘訣
登場人物
山田:M&Aに興味があるため、基本的なことを知りたいと思って相談にやってきた
鈴木:M&Aアドバイザー
山田:最近、スモールM&Aに興味があるんですが、どこから始めればいいのか全く分からなくて…。基本的なことを教えてもらえませんか?
鈴木:もちろんです。スモールM&Aは大規模なM&Aと比べて手軽に始められるという点が魅力ですよね。まず、スモールM&Aの基本的な流れを押さえておくと良いでしょう。
山田:基本的な流れって具体的にはどんなものですか?
鈴木:大まかには、以下のステップに分かれます。
1.ターゲット企業の選定:買収または合併を希望する企業を選ぶ段階です。
2.初期調査:ターゲット企業の財務状況や事業内容を調査します。
3.交渉:買収価格や条件について、ターゲット企業と交渉を行います。
4.デューデリジェンス:より詳細な調査を行い、リスクや問題点を洗い出します。
5.契約締結:最終的な条件をまとめ、契約を締結します。
6.統合:買収後の企業を統合し、シナジー効果を最大限に引き出します。
山田:なるほど。ターゲット企業の選定って、具体的にどうすればいいんですか?
鈴木:ターゲット企業の選定は、まず自社の強みや戦略目標に合った企業を見つけることから始めます。例えば、山田さんの会社がIT関連のサービスを提供しているとします。その場合、ソフトウェア開発会社やデジタルマーケティングの企業など、自社の事業を補完するような企業をターゲットにすると良いでしょう。
山田:確かに、関連性のある企業を選ぶことで、シナジー効果が期待できますね。
鈴木:その通りです。次に、初期調査ではターゲット企業の財務状況や事業内容をしっかりと把握することが重要です。収益性や負債、成長性などを確認し、買収後にどれだけの利益が見込めるかを評価します。
山田:初期調査が終わったら、交渉に移るんですよね?
鈴木:はい、交渉では買収価格や条件について話し合います。ここで、相手企業との関係性や信頼関係を築くことが成功の鍵となります。
山田:交渉がうまくいったら、次はデューデリジェンスですか?
鈴木:その通りです。デューデリジェンスでは、さらに詳細な調査を行い、リスクや問題点を洗い出します。例えば、法的な問題や、従業員の状況、顧客基盤などをチェックします。
山田:具体的な例を教えてもらえますか?
鈴木:そうですね。例えば、A社という小規模な飲食チェーンを買収しようとする場合を考えます。デューデリジェンスで確認すべき項目には、以下のようなものがあります。
1.財務状況:A社の過去3年間の財務諸表を確認し、収益性や負債の状況を把握します。
2.契約内容:A社が取引しているサプライヤーや顧客との契約内容を確認します。長期契約や特別条件がある場合、それが買収後にどう影響するかを考慮します。
3.人材:A社の主要な従業員のスキルや経験を確認します。特に、経営陣やキーとなるスタッフの離職リスクを評価します。
4.法的リスク:A社が抱える法的な問題や訴訟リスクを確認します。例えば、過去に訴訟を抱えていたり、環境規制違反がないかをチェックします。
山田:なるほど。デューデリジェンスで問題が見つかった場合はどうすればいいんですか?
鈴木:問題が見つかった場合は、それを交渉材料として使うことができます。例えば、価格の見直しや条件の変更を求めるなどして、リスクを最小限に抑えることが重要です。
山田:なるほど、最後に契約を締結するんですよね?
鈴木:はい、最終的な条件がまとまったら、契約を締結します。そして、買収後の統合プロセスに入ります。ここでは、新しい組織文化の構築や、業務の統合、システムの連携などを行います。
山田:スモールM&Aの流れがよく分かりました。ありがとうございました!