公開日 | 2023/03/09 |
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記載者 | 大河原雄剛経営経理研究所 |
M&A
事業承継M&Aを銀行に相談するメリット・デメリットとは!?
バトンズ認定アドバイザー
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対応可能エリア
関東地方全般
事業承継M&Aを銀行に相談するメリット・デメリットとは!?
中小企業の後継者不足は非常に深刻な問題です。
せっかく設立した会社を後継者がいないがために、廃業に追い込まれてしまう中小企業は増加をしているようです。
しかし近年、M&Aを使って事業承継をする中小企業が増えていることを皆さんご存知でしょうか?
M&Aを行うことによってスムーズに事業承継を行い、事業を継続することができる事は大きなメリットですよね。
いざM&Aを実行しようと思ったとき、経営者の多くはまずは取引銀行に相談しようと思うのではないでしょうか?
そこで今回は、M&Aの相談を銀行に行うメリットデメリットについて説明をします。
M&Aの相談を銀行に行うメリットは2つ!
M&Aの相談を銀行に行うメリットは主に2つあります。
・多方面から様々な提案をしてくれる
・M&Aの専門部隊が対応をしてくれる
銀行にM&Aの相談を行うメリットについてわかりやすく説明しますね。
多方面から様々な提案をしてくれる
融資を受けている銀行の場合、様々な資料を銀行に渡しているので経営状況に合わせた様々な提案をしてくれるでしょう。
また担当の銀行員と親しくしている場合、経営だけの話ではなく家族の話をしているケースも多いかと思います。
このようなケースの場合、M&Aを行った後の資金の相談にも乗ってくれるケースが多いです。
M&Aを行った後に大きな資金が入ってくると相続税の対象になる可能性があります。
銀行は相続税の節税に関する様々なノウハウを持っているので、M&Aの後の相談もすることができる事は大きなメリットでしょう。
M&Aの専門部隊が対応してくれる
銀行は、M&Aの専門部隊を持っていることが多いです。特にメガバンクの場合、精鋭の専門部隊を持っているでしょう。
メガバンクのM&A部門には様々なノウハウが蓄積されており担当者も非常に優秀なケースが多いです。
優秀なM&Aの専門部隊が対応してくれること
は、銀行にM&Aの相談をする大きなメリットといえるでしょう。
M&Aの相談を銀行に行うデメリットは2つ!
様々なメリットがあるM&Aの銀行への相談ですが当然ながらデメリットもあります。
M&Aの相談を銀行に行う主なデメリットは2つです。
・マッチング先は銀行の取引会社から選ばれる
・利益相反の問題がある
それぞれのデメリットについてわかりやすく説明しますね。
マッチング先は銀行の取引会社から選ばれる
特にメガバンクの場合、全国に支店があるので取引企業は膨大なものになります。
たくさんの取引先からM&Aの買い手が選ばれる事は、一見良いように思われますが、正直デメリットの方が多いです。
なぜなら、取引先の事情も優先するからです。
M&Aの売り手の事だけでなく買い手の事情を勘案して、M&Aの買い手を紹介されるのでM&Aの売り手にとって100%メリットがあるとはいい切れなくなります。
買い手の思惑が入ってしまう事は銀行にM&Aを相談する大きなデメリットといえるでしょう。
利益相反の問題がある
M&Aの買い手に紹介される会社の多くは銀行の融資先です。
当然、M&Aを実行する際は、相談を受けた銀行が融資をM&Aの買い手企業にすることになります。
スムーズに融資が行われるので一見良さそうにこちらも見えますが、買い手の返済能力が低い場合、大きな問題になります。
なぜなら、M&Aの売却金額を引き下げる恐れがあるからです。
多額の融資をして貸倒れになってしまっては銀行にとって大損失になってしまいます。
銀行はリスク回避のために売却金額を低くして融資の金額も低くするように仕向けてくるケースが多いのです。
M&Aの売り手は、1円でも高く売りたいと思っている会社が大半だと思いますので大きなデメリットになるでしょう。
銀行にM&Aの相談をする際は注意しよう
M&Aをしようと思う場合、多くの企業が銀行に相談をするでしょう。
銀行に相談するメリットは確かにたくさんありますが、意外とデメリットも多いのが現状です。
ぜひ今回の記事を参考に銀行にM&Aを相談する際はよく検討してからにするようにしていただければ幸いです。