公開日 | 2022/07/09 |
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記載者 | 株式会社VUILD ma... |
PMI
【 伊藤忠はビッグモーターを本当に再建できると思いますか?】~真のPMIを学ぶシリーズその1~
JAL再建稲盛式と同様な経営手法での指導支援が強み。「経営革新等支援機関」以外に民間初の経済産業大臣認定の【認定経営力向上推進機関】(全国に9機関)でもある。
専門分野
M&Aアドバイザー(全般相談)
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「強固なPMIなしにM&Aの成功はなし」 M&Aが失敗する要因の8割が「人・組織の問題」
3回シリーズで真のPMIを学ぶ【究極のPMIその1】 をお届けします。
最近M&A成功率が低い(4割以下)事からPMIの重要性が強調されるようになっていますが、 当社は、2022年10月27日バトンズ殿主催セミナーの第2部として「強固なPMIなしにM&Aの成功はなし」を力説させて頂きました。
第1部のセッションでは、神瀬社長より、以下の興味ある実態・データーが発表されM&A成功のポイントが強調されました。
(下記はセミナー資料から一部引用)
① M&A成功率は僅か36%であった。 注)目標達成度80%以上と回答した割合
② M&Aが失敗する要因の8割が「人・組織の問題」特に下記が問題
1. 相容れない企業文化
2. 相手企業に対する管理能力の欠如
3. 変革実行力の欠如
6. 経営スタイル・自尊心の衝突
8. 相手企業の過度な不健全さ
上記以外にM&A失敗の真因はM&A仲介会社にあり
PMIの重要性が注目されてきていますが、上記の問題はDD時に認識すべきはずですが、成約重視で成功報酬を目的とするM&A仲介会社は「非常にシナジー効果がある案件ですが、企業風土だけでなく不健全さがあり・・企業再建には大変ですので・・見送るも含め検討下さい」とアドバイスするでしょうか?知っていても言わない、又はこのような重要な調査DDも実施しないM&A仲介会社が多いのではないでしょうか?
M&A失敗の真因はM&A仲介会社に行っても過言ではないと思います。
伊藤忠はビッグモーターを再建できると思いますか?
その中で最近大型M&Aが発表され動き出しました。信じがたい事実が次々と発覚した「ビッグモーター」です。
伊藤忠はビッグモーターを買収しハンズオン経営で「精鋭部隊」40名を送り込み2024年5月から本格的な企業再建に着手しました。
皆さんは再建できると思いますか?
ご存じの通り社員の1/4が関与したといわれている「保険金の不正請求問題」。具体的不正は以下の通りであり「コンプライアンス」や「モラル」の域をはるかに超える信じがたい事実が次々と発覚・・・。
ゴルフボールでたたき傷を拡大。ドライバーで車体に傷をつける。
塗装の品質を実際より高価のものを装い保険料を水増し
上層部の指示に基づき除草剤を巻き樹木を伐採
「改革貫徹本部」を立ち上げ、伊藤忠からの田中新社長も「組織風土の改革は1丁目1番地としてやる」と意気込みはいいが実態は?
昨日(7/17)の東洋経済オンラインで、早速 新会社の「上から目線」の問題なる対応が報道されている。大手損保が、依頼があった自賠責保険引き受けに「まだ禊(みそぎ)が終わってない」と慎重な態度であったのに対し「我々伊藤忠がここまで経営にコミットするといっているのに契約の引き受けを拒絶する理由は何か?回答を求める」との上から目線であったとのことです。損保側も不正請求の“主犯格”の元板金部長がまだ在籍」など改革への懸念も示しているとのことです。
どのM&Aも「上から目線のM&A」は通常想定される「衝突」と「拒絶反応」が拡大して修復不可能となる。「精鋭部隊」40名を送り込んだとの「意識」も非常に問題がある。9月に中間報告が出るとのことであるが、最初の3カ月が「企業再建」の重要な期間であり大きな懸念があります。
「上から目線」での企業再建したことが既に発表されており、今のままでは失敗するのではと思います。
当セミナーでは当社は以下の様に買収後に発覚した課題に対し修復してきた「PMIのプロ」としての経験があり、
今回の「ビッグモーターを再建するために大事な事」を紹介いたします。
「ビッグモーター」ほどでなくても多かれ少なかれM&A失敗の要因にある「相容れない企業文化」等の問題はあります。
当セミナーではこれらの難しい課題を如何に買収後の経営を行うべきかの【真のPMI】を学ぶことが出来ます。
VUILD management は[PMIのプロ」「企業再建のプロ」
当社代表取締役の秋吉 正一は、M&A業界での多くの実績と経験を持つ「PMIのプロ」。具体的には、下記のように「相容れない企業文化の融合」及び「相手企業の過度の不健全さ」等の難しいPMI課題に直面し解決できない企業再建を請負った件数だけでも3件あったとのこと。その経験等を基に「強固なPMI及びマネジメント出来る人財がいないならばM&Aは失敗する。」と指導支援しています。
① 外資系日本法人社長時代に自ら数件の M&A を先導し成功させる。
② 大手コンサルの依頼に基づく大型化学系M&A の 2-3 件DD及びPMI構築
③ 米国大手水質環境企業と日本の老舗企業との M&A 後の企業風土醸成等を含む PMI修復
④ 粉飾決算で上場廃止した運送業を買収したファンドから依頼を受け企業に入り込んで企業風土改革
⑤ 企業再建機構からの依頼に基づくトヨタ系2次下請けの企業再建し企業価値を上げ最終的にM&A
⑥ 「中小企業庁M&A支援機関」として計3件の事業承継補助金を獲得
ビッグモーター以外にもM&Aの失敗の要因がある会社は多い ー M&A専門家に全てを任せず経営者自らが実態把握すべき
M&A失敗要因のなかにも「相手企業の過度な不健全さ」はビッグモーター以外にも当社の経験の④⑤を含め数多くあった。粉飾決算をするような会社は現場・社員のモラルの問題が必ずある。債務超過をしている会社には減価償却費の長年にわたる意図的未計上等 問題は山済みである。
予想以上に企業風土・社員の意識などに問題があるケースがある。具体的には、労基上問題がないかも確認必要である。コンプライス問題・関係パートナー等との想定外の問題があるケースがある。
基本的にはこれらはM&A仲介会社が事前DDに含めるべき内容であるが、成功報酬を目当ての為に敢えてしないか、PMIが出来ない会社であると思われる。M&A失敗の要因はM&A仲介会社にもある。
M&Aを成功させるために経営者がすべきこと
高額な投資(M&A)で失敗しない為にも、買収先企業の経営者は自らの目で買収先の企業風土、幹部(社員)の意識及び企業が傾いた理由等は確認・把握すべきである。 又想定される課題問題に対し買収後のマネジメント体制及び人財(外部人財も含め)等についての戦略等は構築すべきである。
「マネジメントする人財(外部人財を含め)がいないならばM&Aは延期すべきである。
真のPMIを学ぶセミナー開催
上記を詳しく説明するセミナーを以下の様に開催します。 セミナー欄にも掲載
開催日時:2024年7月25日(水)13時~14時半 又は7月31日(水)13時~14時半
開催方法: ZOOMのよるオンライン
セミナー内容
A) M&A成功率の低さと失敗の主要因
B) 「強固なPMIなしにM&Aの成功はなし」
C) 伊藤忠はビッグモーターを再建できると思いますか?
D) 専門家に任せず経営者自らが実態把握すべき
E) M&Aを成功させるために経営者がすべきこと
セミナー対象者
A) M&Aの実態及び失敗要因を理解したい経営者・経営幹部の方々
B) M&A成功の為に「真のPMI」を学びたい経営者・経営幹部の方々
C) ビッグモーター及び他の実例を基に企業再建の大事な事を学びたい方々
D) 「真のPMI」を習得したいM&A関連関係者の方々及びM&A業界への転職希望者
E) 買収先の経営陣として携わりたい外部人財の方々(買収先企業への転職希望者)
F) 如何に買収後の経営を任せることができるPMI に強い人財を育成するか
申し込み方法及び問合せ
下記のセミナー申し込みフォームより申し込み下さい。相談等も歓迎です。
セミナーページより申し込み下さい。
https://forms.gle/T4BEL9r8XSAusUVH7
多くの参加をお待ち申し上げます。
次回は「真のPMIを学ぶ【究極のPMIその2】 は実例を基にしたノンフィクションの
「海外企業買収後の地元従業員と日本からのスタッフとの衝突・軋轢」を如何に解決すべきかを考えてもらうケーススタディーです。
当コラム「真のPMIを学ぶ」を楽しんでください。