公開日 | 2024/08/09 |
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記載者 | 北村経済研究所 |
中小企業支援
後継者育成:ベテラン経営者こそ迷いを「選択」に変える経営の極意を伝承しよう
迷いを「選択」に変え、未来を切り拓く経営判断
経営歴を重ねるにつれ、複数の事業を抱えることが一般的になります。しかし、全ての事業が順調に進むとは限りません。将来性が見えなくなった時、経営者は大きな決断を迫られます。ベテラン経営者が後継者に伝えたいのは、「悩む」ことをやめ「考える」 ことに転換すべきというシンプルな事実です。
考えるとは、選択問題に変換すること
「どうしよう」「何をしたらいいのだろう」と自問自答するのは、自由記述の問題を解いているようなものです。これでは答えが見つかりません。
重要なのは、選択問題に変えること です。例えば、事業の存続を判断する際、以下の4つの選択肢を考えます。
積極的に継続する: 成長拡大=M&Aによる買収
消極的に継続する: 現状維持
積極的に撤退する: 利確or損切り=M&Aによる売却
消極的に撤退する: やむを得ず中止
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選択肢をどう判断するか?「軸」を持つことの重要性
選択肢をモレなくダブりなく出せたとしてもそれを判断する「軸」 を持たなければ、感情や直感で決断してしまう恐れがあります。
おすすめの判断軸
他者の視点: 自分以外の人の意見を聞き、多角的な視点から考える。
時間軸: 10年後の自分がどう考えるか、未来の自分に問いかける。
後継者の視点: 後継者がどう思うか、組織全体の未来を考える。
これらの軸を持つことで、より客観的な判断が可能になります。
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まとめ:ベテラン経営者が後継者に伝えるべきこと
悩みから「考える」へ: 悩む時間を「考える」時間に転換する。
選択問題への変換: 複雑な問題をシンプルな選択肢に絞り込む。
判断軸を持つ: 客観的な視点から決断する。
ベテラン経営者には、後継者に対して「経営判断の方法そのもの」をお伝えいただきたいと期待しています。それは、単に答えを与えるのではなく、自ら考え、決断できる力を養うことにつながります。
本記事に関するお問い合わせ
北村真吾(中小企業診断士)
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