公開日 | 2024/08/14 |
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記載者 | 北村経済研究所 |
中小企業支援
経営初心者向け:経営者になるのに不安ならすぐに簿記を学ぼう
簿記が経営の第一歩である理由
私が後継者の方とお会いする際、必ずお伝えすることは「簿記を勉強してください」ということです。
なぜ簿記がこれほど重要なのか。それは、経営が日々、月々、年々、経営判断の積み重ねであり、その判断一つ一つが会社の行く末、従業員、そして経営者自身の未来を左右するからです。
経営判断には、経営数値の深い理解が不可欠です。周りの人たちは、「経営者だから会計知識があって当然」と期待してきます。
もし、あなたがまだ簿記の必要性を感じていないとしたら、ぜひ井川意高氏の著書「熔ける大王製紙前会長井川意高の懺悔録増補完全版」を読んでみてください。
東大法学部出身の上場企業の御曹司であった井川氏も、入社1年目に簿記専門学校に通い、簿記の知識を徹底的に学んだと記されています。
「事務系で働きたいのであれば、少なくとも日商簿記3級までは取れ。工場勤務の管理職になりたいのであれば、日商簿記2級が必要だ。原価計算をするためには、工業簿記の知識も必要になる」
これは井川氏の父上からの言葉です。
このように、高い学歴を持つ方であっても、経営者として成功するためには、簿記の知識が不可欠だと考えられてきました。
簿記スキルは経営者人生の長期に渡って価値を発揮する
簿記を学ぶことは、単なる資格取得ではありません。
経営数値を理解し、正確な判断をするための基礎
会社の財務状況を把握し、リスクを最小限に抑えるためのツール
従業員や取引先との信頼関係を築くための土台
これらの点からも、簿記は経営者にとって必要不可欠なスキルと言えるでしょう。
まとめ
経営者になるための第一歩は、簿記を学ぶことです。
簿記の知識は、あなたの経営判断を支え、会社を成功へと導くための強力な武器となります。
迷わず、今すぐ簿記の勉強を始めてみましょう。
本記事に関するお問い合わせ
北村真吾(中小企業診断士)
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