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2023/11/12

2024年1月スタート 新しいNISA制度の変更ポイント

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2024年1月スタート 新しいNISA制度の変更ポイント
2024年1月から現行のNISAは、新しいNISAへと変わります。 当コラムでは、新しいNISAの変更点についてポイントを整理していきたいと思います。 NISAは、少額投資非課税制度のことで、毎年一定金額の範囲内で購入した投資対象から得られる配当益や売却益が非課税となる制度です。通常、投資で得られる利益には、約20%の税金がかかりますが、NISA口座ではこの税金がかかりません。 2014年から導入された現行のNISA制度が、2024年1月から新しいNISA制度へと変わります。
新NISAのポイント1 制度併用が可能に
新NISAでは、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の併用が可能になります。 現行のNISAには、一般NISAとつみたてNISAがあり、両方を併用することはできず、どちらかを選択しなければなりませんでしたが、新NISAでは両方の併用が可能になります。 なお、これまで一般NISAと呼ばれていたものは「成長投資枠」、つみたてNISAは「つみたて投資枠」という名称が用いられることになります。
新NISAのポイント2 年間投資可能額が大幅に拡大
 年間投資可能額も大幅に拡大されます。  現行のNISAの年間投資枠は、つみたてNISAを選んだ場合は年間40万円、一般NISAを選んだ場合は年間120万円が上限でした。新NISAでは、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円、併用が可能ですので合わせて年間360万円と大幅に年間投資可能額が拡大することになります。
新NISAのポイント3 非課税保有限度額の拡大
新NISAでは「非課税保有限度額」が新設され、最大1800万円までと設定されました。 この1800万円という限度額は、購入額の累計で算出されます。時価ではないので、間違わないように注意しておきたいです。 また、もう一つの留意点として、成長投資枠には1200万円という限度が設けられている点が要チェックです。「非課税保有限度額」の上限いっぱいまでを成長投資枠だけで利用することはできず、1800万円のうちの1200万円までしか成長投資枠では使用できないというルールになっています。 最大の1800万円まで利用するには、成長投資枠とつみたて投資枠を合わせて使う必要があります。一方、つみたて投資枠のみの利用でしたら1800万円まで最大限の投資が可能です。
新NISAのポイント4 非課税保有期間が無期限化
 現行のNISAでは、一般NISAで5年間、つみたてNISAで20年間という非課税保有期間の上限が決められていました。そのため、例えば一般NISAで保有していた投資対象の非課税保有期間を延長したい場合には、ロールオーバー(移管)の手続きが必要でした。  新NISA制度では、非課税保有期間が無期限となりますので、5年や20年といった上限なく非課税で保有し続けることができるようになります。
新NISAのポイント5 制度の恒久化
 現行のNISAは制度の期間が限定的でしたが、新NISAは制度として恒久化されることが決まっています。
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