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千葉県、好立地の個人塾。探していたのは「もうひとりの経営者」

2021年12月07日

「M&Aを通じて探していたのは、同じ志を持って一緒に事業を拡大してくれるような経営者でした」と語るのは、千葉にある学習塾MititeQの代表永田様。そんな永田様が、サイドワークとして立ち上げられた学習塾にどんな想いを持ち、今回のM&Aを通じて何を成し遂げようとしていらっしゃるのか、詳しくお伺いしてきました。

 


 

譲渡企業
事業名 学習塾MititeQ
業種 学習塾
拠点 千葉県
譲渡理由 後継者不在、選択と集中

 

 

譲受企業
引き継ぎ 個人
業種 金融業
拠点 東京都
譲受理由 起業・副業

 


自らの原体験をきっかけに3児の父が足を踏み入れた、教育という場での事業経営

永田様がご自身のキャリアを大きく変えられたのは、今から7年前。当時は仕事で終電帰りの日々を送っており、なかなか家族を顧みる時間がなかったそうです。そんな生活が続く中、3人目のお子様が生まれたタイミングでライフワークバランスを変えようと決心し、当時の役職も全部降りて育児にシフトしたとのこと。

「プライベートの時間がしっかりとれるような働き方に変えたのですが、時が経って、子供たちに手が掛からなくなってきたら、正直、物足りなくなってきちゃったんですよ」と笑う永田様。とはいえ、自ら降りた役職に戻るのも難しいだろうと思い、代わりに始めた副業が小中学生を対象にした学習塾の経営でした。なぜ、学習塾の経営に興味を持たれたのかについてお伺いすると「長女が中学受験をした時に、当時の学習塾のやり方にいろいろと不満を抱いたんです。それなら、実際に自分でやってしまおう、そう思ったんです」とのこと。

そこから、学習塾の教鞭を執って20年というベテランの塾講師を、教室長兼共同経営者として迎え入れ、晴れて学習塾を開校したのが今から2年前。その教室は順調に生徒数を伸ばしながら実績を積み、2つ目の教室を中学校とコンビニの目の前という好立地に開校できるまでに成長したそうです。こうして開校した2教室目が、今回の譲渡対象となった学習塾MititeQ市川大洲教室でした。開校したばかりの学習塾を、なぜ譲渡することになったのか。それは、学習塾MititeQ市川大洲教室を任せる予定だった教室長が急遽来られなくなってしまったため。初めは共同経営者の方が両教室の教室長を兼任されていたそうなのですが、このまま継続していくのは物理的に難しいと判断し、M&Aに踏み出す決心をされたのだそうです。

意外と細かい?M&Aを始めてみて感じた、さまざまなギャップ 

そんな経緯で始められたM&A。当然、初めてのご経験でいらっしゃいますから、きっと驚かれたことや大変だったことも多々あったのではないかと想像し、その旨をお伺いすると「少し驚いたのは、全体的に細かく知りたいという方が多いということですかね。財務諸表を見せてほしい、というのは当然だとしても、こんな契約の内容が知りたいとか、こんな資料を見たいとか、積極的に物事を進めていくというよりはできるだけリスクを減らしたいという思いの方が多く、いろんな要望がありました。こちらは個人事業主なので、経理課があるような法人の資料は持ち合わせていないことの方が多く、それらに対応するのが大変でした。他にも、教室長との面談だけでなく、アルバイトも含めた全講師との面談を希望する方もいたりして、意思決定を下すまでに多くのステップを要して時間がかかったのは意外でした。」とおっしゃっていました。また、一番大変だったことは買い手様との時間調整だったそうです。

「ここは学習塾ですから、稼働し始めるのは夕方です。そして、運営は夜中まで続きます。子供たちは、午後いっぱいまで学校に行っていますから。ですが、平日の9〜18時の間でしか都合がつかないという候補者の方も中にはいて、そういう方々にこちら側の状況を理解していただきながら面接や見学の日程をやりくりするのは簡単ではありませんでした」とのこと。バトンズに登録された時点では、「パパッと進んでいくだろう」と思われていたそうですが、お問い合わせの数が30件という多さだったこともあってか、結局、相手が決まるまでに4ヶ月を要したそうで、これも永田様にとっては意外だったことのひとつだったそうです。

「結構、問い合わせにも波がありました。一気に来たと思ったら、パタッとなくなったりして。その度に、少し登録画面の文章を変えたりしながら、いろいろと試していました。バトンズのようにインターネットを介したM&Aのマッチングサービスは利便性も高いですが、反面、やりとりの途中だったのに相手から音信が途絶えたり、そんな方々をフォローする術がなかったりするのは、インターネットならではかもしれませんね」とも。

やっと見つけた「一緒に事業を盛り上げてくれる経営者」と描く、次の未来サブキャッチ

前述の通り、今回のM&Aで探していたのは、当初来てくれる予定だった教室長に代わって本教室を盛り上げ、そして永田様と一緒に事業を拡大していってくれるような“共同経営者”でした。ですが、いざ応募をかけてみると、学習塾そのものには興味が薄く、投資目的による買収を望まれている方の多さにも驚かれたのだそうです。

「塾講師の人手なら、普通に募集をかければ来てくれるんですが、経営側に立てるようなブレーンとして活躍してくれる人材を募集するのは、個人事業主の私としては資金も限られているので難しい部分も多かったんです。だからこそ、M&Aという形で見つけようとしたのですが、すごく乱暴な言い方をすると“お金は出すから、後は毎月いくら入って来るの?”というような方も多かったように思いました」とのこと。「当初は、今は講師として勤務しているけれども、いつか独立したいと考えているような前向きな方が応募されてくると想定したのですが」とも。

そんな永田様が、総勢30名もの買い手候補者の中から最終的にラブコールを送ったのは、大手企業にお勤めの山田様(仮称)。山田様が、「教育」そのものに興味を持たれており、講師のご経験はないながらも「自分も教室に行って、指導の仕方などを勉強したい。一緒にやっていきたい」と、学習塾という事業の中身に対する想いを示してくださったところが印象的で、「この方であれば、一緒にいろんなことに挑戦していけそうだ」と思われたんだとか。

そんな永田様に、今後の事業の展望について、最後にお伺いしてみました。「今後は山田さんの知見も活かしながら、あくまで教育という分野の中で事業を広げたいと思っています。実は既に、3つ目の教室を来年度に立ち上げることが決まっているんです。また、山田さんは英語が堪能でいらっしゃるので、英会話スクールの立ち上げも考えていますし、コロナ禍を受けたオンライン形式の授業のニーズも見逃せません。そのほかには、勉強アプリの開発にも興味があって。そんな風に、さまざまなツールやメソッドを世の中に発信していきながら、授業の幅を広げたいと思っているんです」とのこと。

なぜ、そこまで「教育」という分野にこだわるのかを併せてお伺いすると、「冒頭にもお話しましたが、今の事業を始めたきっかけは、我が子の通じた教育現場に対する不満でした。そして今でも、子を持つ親として、教育現場がうまく回っていないことを体感しています。だから、少しでも何かを変えるために、自ら一石を投じたい。その気持ちがある限りは、教育という分野からは離れられないんです」とのこと。いろんな事業のアイディアを描きながら、常に教育の分野で挑戦し続けようと前を向く永田様は、M&Aを通じて心強い共謀者を得て、とても充実しているように感じました。

永田様の今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!

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