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夢はブランドカンパニー設立!その一歩目はキャンプ用品特化のEC事業

2023年04月24日

今回インタビューにお答えいただいたのは、滋賀県出身の起業家であり、M&Aによって独立・起業を果たされた四方学様。ご家庭がありながらも、それまでの約束された安定的な生活に別れを告げ、経営者としての第一歩を踏み出されました。四方様を経営の道に背中押ししたものは何だったのか、その先に見据えている未来像やM&Aの交渉プロセスについて、詳しくお伺いしてまいりました。


 

譲渡事業
スキーム 事業譲渡
業種 小売業・EC事業
拠点 三重県
譲渡理由 資本獲得による事業拡大

 

 

譲受側
区分 個人
業種 メーカー系
拠点 京都府
譲受理由 起業・副業

 


地元・滋賀の街並みや世代の移り変わりを見て、事業承継という選択肢に共感

Photo by iStock-614323508

長らくサラリーマンとしての生活を送りながらも、数年前から独立・起業を考えるようになったという四方様。その背景には、サラリーマンのままでは大きく収入を増やすことはできないだろうということと、大手企業に勤めることへの物足りなさを感じていたという理由があったと言います。

「20代前半で入った美容系のメーカー企業では、12年ほど勤めました。30億程度だった売上が600億にまで成長し、IPOも経験しました。その後、ベンチャー家電メーカーに転職をし、起業にいたりました。

その際、ひとつの会社が大手企業へと変わる過程において、きちんとルールが確立されて福利厚生などが充実していく安定・安心というプラスの面を享受しながらも、どこかで物足りないという気持ちもありまして。

自分はベンチャー気質というか、昼夜問わずにガツガツ働いているのが好きなんだということにそのとき気がついたんです。であれば、今度は自分で事業をやる方が面白いんじゃないかと思い、独立することに決めました。」

YouTubeの広告でM&Aマッチングサイトの存在を知ったという四方様。それからというもの、M&Aに関する本を読んだりしながら情報を増やしていくと同時に、事業承継という考え方に共感するようになったのだそうです。

「私は滋賀県が地元なのですが、帰省すると昔ながらのお店が潰れてしまい、商店街の街並みが変わっていたり、近所のおじさんが高齢になっていったりするのを目の当たりにすることがありまして。

その度に、事業承継の大切さや必要性を身近に感じ、起業にあたって誰かの事業を引き継ぐことは意味深いことだと考えるようになりました。」

始めやすさと、業態の成長性を見込み、キャンプ用品に特化したEC事業を買収

Photo by iStock-1267460241

そんな四方様が最終的に選ばれたのは、キャンプ用品に特化したEC事業。数ある案件の中からどのようにして選定していったのかをお伺いすると、具体的に絞り込んでいった流れについてお話しくださいました。

「自分には家族もいるので、いきなり給与がゼロになるような事業ではダメだと考えていました。そのため、売値が高かったとしても赤字でないところ、もしくは独りで黒字化できるようなところを探していました。

また、こちらから質問を投げた際に、納得できるような回答をしてくれるところに絞りました。基本的には損益計算書を見せてもらって営業利益を確認し、一般的な時価総額を算出した上で、先方が提示している譲渡希望価格と乖離があった場合には理由を聞くようにしていました。

その際に、“なんとなく”といった曖昧な回答であればパス、時価総額ベースを意識しながら回答していただけるようであれば次の段階へと進むようにしていました。あとは、乖離している理由に自分が納得できるかどうかですね。

例えば、赤字の事業で1000万が希望価格という譲渡案件があって、それは内容を見てお断りをしました。その理由は、赤字を解消する目処が先方の中で全く立っていなかったからです。

もしも、あえて稼働率を下げているなど、通常運転に戻れば黒字になる状態なのであれば1000万でも納得できたと思うのですが、そうではなかったので。そういうところは、絞り込みの段階で排除していきました。」


そんな中、今回のEC事業で交渉を進めた理由については、ECという業態が初めてのM&Aとして踏み込みやすかったことと、その中でもアウトドア市場は成長が期待できそうだと見込んで問い合わせをしたと言います。

加えて、売り手担当のM&Aアドバイザーである株式会社archiの奥岡様の回答が誠実でわかりやすく、譲渡後も丁寧なサポートをいただけるという話があったことも、成約をする決め手となったのだそう。

「もともと月100万くらいの売上だったんですが、それを大きくしていきたいというお話をしたときに、archiの奥岡さんからも色々とご提案をいただきました。archiさんで取り組んでいる事業との協業のお話とか、譲渡後もサポートをいただけるなど。そういった点も、交渉を進める上で非常に魅力的でした。

実は、交渉した方の中には掲載案件の交渉には進まなかったものの、オンライン面談で意気投合して別の案件でお話が進んだケースもあって。その方とは、今後も一緒に仕事をする予定になっています。その出会いも新たなビジネスの可能性を感じていて、そういった意味でも、バトンズさんには感謝しています。」

30件ほどの交渉打診を経て選び抜いた3〜4社と実際に面談を重ね、最終的に契約の調印へと進まれた四方様。中には掲載案件の成約には至らなかったものの、現在も続いている関係性もあり、四方様のキャリアが大きく前進するきっかけとなりました。

M&Aを足がかりに、ビジョンはブランドカンパニーをつくること


2022年のうちに全てを終わらせて、2023年からは心機一転、新しい事業へと邁進していきたかったという四方様。事実、12月末には調印を済まされた四方様は、2023年から新しいキャリアを進まれています。

「自分は『迷ったら行け』という信条をもって生きてきましたので、今回もそれに準じたまでです。買い取り金額も死ぬような額ではないですし、高級車を買ったようなものだと考えれば良いくらいに思っています。

しかも、車ですと購入時より再販価格があがることはありませんが、事業の場合、頑張れば再販価格の上昇も期待できます。

今回のEC事業はビジョンも描きやすかったですし、まだまだ伸び代があるとも思っていました。また、奥岡さんから譲渡後もサポートをいただけるというお話も熱弁いただいたので、安心して決断することができました。」

本案件の交渉を始めてからスムーズにM&Aを進められた四方様ですが、日本政策金融公庫を使って資金調達をしようとした際に、少し手間がかかってしまったと振り返ります。

「自己資本もそれなりにありましたが、買収資金と運転資金を全て賄うことはできなかったので、日本政策金融公庫に融資を申請したんですが、これが意外と大変でした。でも、銀行と折衝を行う一連のプロセスを知ることができ、交渉術も学べたことは良い経験となったと思っています。」

こうして、理想的な出会いとともに起業された四方様に、最後に今後の展望をお伺いすると、日本から世界へ向けた、ブランドカンパニーの構想についてお話いただきました。

「このEC事業では、会社運営の固定費を賄えるようにすることを目指していますが、今後も積極的にM&Aを通じて事業を増やしていきたいと考えています。

現在は、活動の軸を京都においています。京都には日本を代表する“いいもの”が眠っていると思っています。今後は京都発 Made in Japanの看板を掲げて、薄利多売ではなく、良いものを高く買っていただけるようなビジネスを展開していきたいですね。

マーケティングとクリエイティブを掛け合わせながらブランドカンパニーをつくり、日本のモノ作りを世界に広めていくのが今後の経営ビジョンです。」

ベンチャー気質を携えたエネルギーに満ち溢れる起業家であった四方様。M&Aで新たな一歩を踏み出した四方様の今後に期待が膨らみます。

四方様の今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!

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