M&A
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2025/02/20

「オンライン広告&デジタル流通M&Aのリアルな交渉現場」ミーティング匿名議事録〔0220〕

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「オンライン広告&デジタル流通M&Aのリアルな交渉現場」ミーティング匿名議事録〔0220〕
〔匿名議事録〕 オンライン広告、デジタル製品流通の事業者: 「すでに私たちの会社概要はお持ちですよね?」 インタビュアー: 「はい。しかし、他のM&Aと同様に、必要な書類が揃っていることが重要です。日本の投資家のために、御社の会社概要、過去3年間の財務諸表、そして最も重要なのは、企業の評価額と外部に提示する株式数を確認したいです。」 オンライン広告、デジタル製品流通の事業者: 「承知しました。」 インタビュアー: 「お客様は30%から100%の株式取得を希望しています。そのため、お会いしようとしました。」 オンライン広告、デジタル製品流通の事業者: 「なるほど。2024年はベトナムの広告市場が厳しかったですね。ただ、2025年には回復すると考えています。」 インタビュアー: 「はい。私が初めてお会いしたのは8月か9月頃ですね。その後、企業の方々と話していると、ベトナムでは投資=資金不足やキャッシュフロー問題がある企業への支援と見られることが多いです。しかし、日本の投資家の目的は、短期的な投資と撤退ではなく、ベトナム市場の開拓です。実際、ベトナムでの販売を支援したいと考えています。」 オンライン広告、デジタル製品流通の事業者: 「なるほど。率直に申し上げると、■社の広告ネットワークについて、私は資金を必要としていません。一つ目の理由は、既存の顧客基盤が安定していることです。二つ目は、長年この事業を続けているため、現時点での資金調達の必要性を感じていないからです。ただし、今後の技術変化には対応しなければならないと思っています。」 インタビュアー: 「確かに、広告業界はデジタル化が進み、最新のマーケティング手法が求められていますね。」 オンライン広告、デジタル製品流通の事業者: 「その通りです。収益面では安定していますが、サービス業であるため、大規模な投資の必要はありません。ただし、私が求めているのは、一緒に成長できるパートナーです。具体的には、技術支援、トレーニング、管理の強化が重要だと考えています。これらが提供されるなら、パートナーシップを検討する価値があると思います。」 インタビュアー: 「つまり、資本投資そのものよりも、技術・トレーニング・マネジメント面での支援を重視されているということですね。」 オンライン広告、デジタル製品流通の事業者: 「はい。その上で、パートナーの顧客ネットワークが広がる可能性もありますが、それは二次的な要素です。私にとって最も重要なのは、技術、トレーニング、デジタルマーケティングの正しい管理です。もし、それらを提供できるパートナーがいれば、一緒に成長できると考えています。」 インタビュアー: 「なるほど。現在の評価額についてはあまり関心がないということでしょうか?」 オンライン広告、デジタル製品流通の事業者: 「はい。評価額よりも、パートナーとどれだけ協力できるかが重要です。管理やマーケティングを強化できるパートナーなら、株式の分配について柔軟に対応できます。」 インタビュアー: 「では、単純な株式売却ではなく、合弁会社(ジョイントベンチャー)という選択肢も検討されますか?」 オンライン広告、デジタル製品流通の事業者: 「そうですね。その方が交渉しやすいです。買収は難しい場合もあるので、合弁事業のほうが現実的かもしれません。」 インタビュアー: 「合弁事業の場合、リソース配分はどのように考えていますか?」 オンライン広告、デジタル製品流通の事業者: 「まだ具体的には決めていません。まず市場適合性を確認し、価格設定、マーケティング計画、予測コストなどを考えた上で、適切なビジネスモデルを構築する必要があります。」 インタビュアー: 「貴社は市場調査のサービスも提供されていますか?」 オンライン広告、デジタル製品流通の事業者: 「いいえ。市場調査は専門ではありません。」 インタビュアー: 「わかりました。では、まずは協力の可能性について詳細を検討してみます。」 オンライン広告、デジタル製品流通の事業者: 「はい、よろしくお願いします。」 END 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 ベトナムでのM&A案件にご関心ある方は、お気軽にご連絡ください。
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