PMI
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2024/03/04

M&Aの成功に向けたプレPMIのススメ

記載者情報
PMIとは
 PMIはPOST MERGER INTEGRATIONの頭文字をとっていて、直訳すると「合併後の統合」という意味になります。M&Aに携わる立場の者として表現すると、PMIは「M&Aの目的実現に向けた、統合効果を最大化させる活動」といえます。  この「統合効果を最大化させる活動」には様々な活動があります。  経営の方向性の明確化(企業理念や事業目的、行動基準など)や買い手企業と売り手企業との信頼関係の構築といった、企業のアイデンティティや従業員のモチベーション、帰属意識の向上に向けた精神面での活動。  また、クロスセルや販売チャネルの拡大、技術を組み合わせた新製品の開発といった売上を上げる活動や、仕入れ面でのボリュームディスカウントや生産方法の改善、バックオフィスの統合、共同配送など販管費を下げる活動もあります。他に、人事評価制度の統合やグループファイナンスによる金融費用の削減、ITシステムの統合や導入など管理業務面の活動があります。  いずれもM&Aを成功させるために重要な活動であり、M&A成立後の1年間に優先順位をつけた上でこれらの活動を集中的に実施すると、シナジー効果が出やすいと言われています。
プレPMIのススメ
 プレPMIとはM&Aの基本合意締結から最終契約締結までの期間に行われる、PMIに向けた準備活動といえます。M&Aの観点では、この期間に最終合意締結というゴールに向かって、企業価値の算定やデューデリジェンスといわれる買収監査をはじめ、売り手企業のリスク精査や条件交渉などが行われます。PMIの観点では、事業デューデリジェンスによる売り手と買い手との親和性やシナジー効果の検証、M&Aの目的達成の実現性など、企業統合後のスタートに向けた準備期間となります。 M&Aというと成立が最優先され、その後の統合活動は二の次と考えられがちですが、PMIはM&Aと連動した一連の活動であり、どちらが優先という事はなく同時に進める活動です。  プレPMIにおいて事業デューデリジェンスを行い、買収目的の達成見込み、売り手企業の事業継続性、企業統合後のPMIが効果的となるように情報収集および計画を検討しておくことが必要です。買収時のデューデリジェンスにおいては、一般的に法務や財務デューデリジェンスが優先され、事業デューデリジェンスが行われないことも少なくありません。買収リスクを見極めるには、法務・財務デューデリジェンスが必須であることは間違い無いですが、統合効果を最大化させるには事業デューデリジェンスも同様に必須といえます。    中小PMI支援センター株式会社では、M&Aによる企業価値向上を目指し、買い手企業の戦略立案、ターゲット選定といったM&Aの初期検討時から、事業デューデリジェンスをはじめとしたプレPMI、企業統合後のPMIまで一貫したフローで支援を行っています。豊富な経験を持つ専門家が、業種や企業規模にとらわれず幅広く対応しています。M&AやPMIに関することは是非、当社にご相談ください。                 問い合わせ先:中小PMI支援センター株式会社 コンサルタント                     中小企業診断士 井上 博行 e-mail:info@pmis.jp
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