M&A
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2022/03/31

音楽教室のM&A

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小さな音楽教室にはどんな買い手が候補に挙がる?
大阪市内の、駅近、ビル内2階以上の音楽教室です。 フルートやバイオリン、ピアノなどクラシック音楽を教えています。 講師は8名、生徒は5才~80歳まで40名在籍しています。 利益は毎月5~10万円です。 このような音楽教室に手を挙げるのは、どのような方でしょうか? コロナ下で、ザ飛沫の音楽教室は苦戦するだろうな、という見立てでした。 結果的には、6者が前向きに検討されました。 オーケストラ楽団、他地域の音楽教室経営、個人塾経営、個人の開業予定者、バンドマン、税理士事務所、です。 譲渡側の音楽教室のオーナーは、どの候補に譲ることにしたでしょうか?
6者の買い手候補のうち、売手はどの候補を選んだでしょう?
結果的には個人の開業予定者を選びました。 選んだ基準は、金額ではありませんでした。法人や他業種の方が多くの譲渡額を提示しました。 しかし、オーナーは「自分の経営方針と合うか」を基準に選びました。 残される生徒や講師のことを一番に思っての選択されていました。 このように、小さなM&Aでは金額よりも買い手の人間性やフィーリングが重要視される場面が散見されます。 当社のようなマイクロM&Aの仲介会社も、出来るだけ売り手と合いそうな、いわゆる「礼儀正しく、性格の良い買い手候補」を積極的に売り手に紹介する動機があります。 譲渡後にトラブルに発展しないことが契約成立と同じくらい重要なためです。 今回の音楽洋室の譲渡は、4方良しとなりました。
音楽洋室の譲渡は、4方良しとなりました。
【譲渡側(売り手)】 ・生徒や講師を運営方針を大きく変えることなく、引き継ぐことができた。 ・廃業していた場合には防音設備等の撤去費用が掛かったものが、逆に譲渡額が入金された。 【譲受側(買い手)】 ・一から開業していたら黒字化まで1年以上は掛かったところを、いきなり黒字からスタートできた。 ・優秀な講師を初めから8名も獲得できた。 【地域】 ・便利で質の良い音楽教室が継続された ・雇用が継続された 【SDGs】 ・防音設備等は撤去されるとゴミとなるが、再利用された。 いかがでしょうか。 個人事業や小規模事業も引き継ぐことが可能です。 無料相談は明和マネジメント税理士法人(06-360-2801)まで。
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