買収
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2020/03/31

買い手から見たM&A

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「後継者がいない…」
今、後継者が見つからずにいる中小企業・小規模事業者の経営者の方は127万人いるといわれています。引継ぎ手のいない企業の選択肢は「M&A」か「廃業」しかありません…。 今まで苦楽を共にしてきた従業員の雇用確保、良好なお付き合いを続けてきた取引先へ迷惑をかけない為にも、廃業ではなくM&Aをご検討される経営者の方は少なくありません。 その為、現在のM&Aは引継ぎ手を探している売り手企業の方がたくさんいらっしゃるのです。
M&Aのメリット
もし現在、下記をご検討の経営者の方は、売り手企業の中から、希望条件にあう案件がないかを探してみることをお勧め致します。 ・従業員の確保 ・事業の拡大 ・新たな拠点を他県に進出 ・新規事業参入 など 引継ぐ際のメリットもあります。 ・顧客基盤が引継げる ・企業との口座が引継げる ・技術やノウハウ、特許、許可、認可、認証の継承 ・設備や工場の引継ぎ など ※譲渡スキームにより異なります。 1からのスタートとなると、多くの時間や労力がかかりますが、M&Aでは長年築き上げてきたものを引継げるのですから、最短ルートで事業を大きくすることも可能です。
M&Aのデメリット
メリットも多いM&Aですが、もちろんデメリットもあります。 ・負債や債務の引継ぎ ・偶発債務 (まだ現実の債務にはなっていないが,過去の取引に関連して将来何らかの事態が発生した時点で確定債務になるおそれがある項目)など ※譲渡スキームにより異なります。 悪意が無くても、見解の相違で認識が違っている部分があるかもしれません。 譲渡後のトラブルを回避するためにDD(デューデリジェンス)で売り手企業の調査を行います。 1.財務調査 財務的な観点から資産・負債の内容を把握します。 2.法務調査 法的リスクの有無(特に人事労務問題や、知的財産権、係争事件、許認可など買収条件に影響する事象がないか)を確認します。 3.事業調査 事業内容は申告通りか、ビジネスの収益性、市場の将来性、技術・製造ノウハウ、顧客、取引先などを確認します。 4.不動産調査 譲り受ける予定の事業に必要な不動産に問題がないかを確認します。 きちんとチェックしないと、ご自身の会社を傾かせてしまう可能性もM&Aには潜んでいます。専門家の目とご自身の目で、しっかり確認を行い、問題を解消していきます。 この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。 ※上記執筆は2019.7.22です。
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