事業再生
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2020/06/10

【チャンネル登録者1万4千人】融資も給付金もダメなときに考える銀行に頼らない資金調達と企業再生

記載者情報
熱血コンサル系YouTuber 山本将司
みなさんこんにちは、喜創産業山本将司です。 今回は「融資も給付金もダメなら金融機関以外の資金調達」についてお話しします。 みなさんプライベート・エクイティをご存知ですか? プライベート・エクイティは社会保険や税金の滞納、銀行へ条件変更をしていて、 銀行から融資をしてもらえず、事業の継続が困難な会社を再生させるための資金です。 今回は資金繰りが苦しい会社がこのような資金を使ってどのように再生できるかと言う話を 現場で起きた実話も踏まえながらお話します。 YouTubeで詳しく説明しておりますのでこちらもどうぞ https://youtu.be/8CliTtj3Hn0
・具体的な再生手順
再生する手順は主に5つあります。 ①資金がいつショートするのか 日繰りの資金繰り表を作成し、何の支払いでいつ資金ショートするのかを確認。 ②良いところと悪いところに分ける(グットバット方式) 企業は利益が生んでいるところの事業を評価しますので、どのような会社でも必ず良いところはあります。 ③資産性があるものを算定、売掛債権や不動産などつなぎ資金と出口の計算 実際にプライベート・エクイティを導入した場合、再生していくまでの間にどうしてもつなぎが発生します。 資本を受けるとなると、どんなところに担保となるものがあるのかを見ていく必要があります。 (例えば教室業で考えると、クレジットカードの名義の書き換えなど) PEとなる会社の社長さんに必要となるつなぎ資金を一旦出資してもらい、 2年後くらいにPE先会社の社長さんの身内や第三者に有利な条件で引き受けてもらうために概算のお話しをします。 ④再生を行う社長の今後の生活や仕事の調整 破産する会社の社長さんのために今後の生活プランも一緒に考えます。 お給料の話やどのような立ち位置で雇っていくかをPE先の社長さんと渡す側の会社の社長さんには 一度面接をしてもらい、この人にどれくらいの能力があるかをPE先の社長さんに見極めてもらいます。 ⑤弁護士などの法律家に法的な手続きを依頼する 大体の概案が出来たら法律家にお任せします。 弊社が考えている全体のプランで法律上に問題ないかを確認してもらい、 ある程度の問題を浮き彫りにして、解決策を見つけてから引継ぎます。
・再生と破産 悩むポイントと対処法
実は、破産しても普通の生活は送れます。 ですが、会社の社長さんだからこそ悩むポイントが4つあります。 ①家族のこと 子供が成人するまでに必要になる学費がいくらかかるかなどの問題もあります。 そこで一番最初に見ていかないといけないものは家計収支です。 再生が必要な会社の社長さんはだいたいノンバンクで借入を起こしていたり、税金が未払のケースが多いです。 そのため引き継がない債務を整理しないといけません。 破産したらなくなる債務と続けていかない債務を分けると毎月どのくらいの生活費が必要になるか分かってきます。 この生活費は引き受ける側の事業計画に反映させないといけません。 ②借入の整理 銀行の借入だけではなく、買掛金の支払いも含みますので、先ほどお話した全体プランの中で 弁護士の先生と上手に引継ぎをしていきます。 弁護士に依頼した後は取立てなどに一切応じることはありません。 弁護士が代理人として対応してくれるケースが多いので一切考えなくて良いです。 ③従業員 従業員の組織図を作成し、残していく従業員とリストラする従業員を分けて、事業計画書に反映させます。 あとは弁護士にお任せしましょう。 ④世間体 破産をすると世間からの評判はどうしても下がってしまいます。 ですが、破産をすることは全然恥ずかしいことではありません。 グットウィルの折口社長は一度破産していますが今は億万長者になっているという話を聞いたことがあります。 折口社長のように破産して新たな事業に再チャレンジし、成功する社長さんは素晴らしいです。 家族や従業員を守るために破産をする決断が出来ない社長さんの方がよっぽど恥ずかしいです。
・まとめ 将司の考え方
・借入をどれだけしていても、会社には必ず良いところはあります。 事業を縮小(ダウンサイジング)すれば利益の出る会社は少なくありません。 借入を引き継がないで収益化していく考えとして債務を引き継がない。 この方法で成功している会社の社長さんは多いという実績があります。 ・大事なことは絶対1人で悩んではいけません。 企業再生系コンサルタントは1人で仕事をしてはいけないという定説があります。 そのため弊社は2人代表で対応しています。 人生の中でも本当に重大な決断を迫られますので、1人ではどうやっても受け止めれません。 そのため、社長さん1人で悩むというのも非常にナンセンスだと思います。
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