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2023/12/25

ものづくり補助金は最大1億円に拡充

記載者情報
ものづくり補助金
令和5年度補正予算が成立し、中小企業生産性革命推進事業として2,000億円の予算が設けられています。 【中小企業生産性革命推進事業】 ・・・難しい言葉を使用していますが、「中小企業向け4大補助金」のことで、ものづくり補助金、持続化補助金、IT導入補助金、事業承継・引継ぎ補助金を示します。 ものづくり補助金とは、「ものづくり・商業・サービス補助金」のことで、雇用の多くを占める中小企業の生産性向上、持続的な賃上げに向けて、革新的な製品・サービスの開発、生産プロセス等の省力化に必要な設備投資等を支援してくれます。 令和5年度補正予算においては、下記の見直し・拡充が実施されます。 →「省力化(オーダーメイド)枠」を新設し、補助上限額を大幅に引き上げ、省力化投資を重点支援 →現行枠を見直し、「製品・サービス高付加価値化枠」と「グローバル枠」に整理統合するとともに、今後成長が見込まれる分野(DX・GX)は通常枠よりも補助上限額・補助率を引き上げることで支援を重点化
対象要件
中小企業・小規模事業者等が、革新的な製品・サービス開発又は生産プロセス等の省力化のために設備投資・システム構築を行い、 1.付加価値額 年平均成長率3%増加 2.給与支給総額 年平均成長率1.5%増加 3.事業場内最低賃金が地域別最低賃金+30円以上 の基本要件等を目指す3~5年の事業計画に取り組む必要があります。
支援枠・類型の概要
【生産プロセス改善等の取組】 1.省力化(オーダーメイド)枠 要件:省力化への投資 補助上限:750万円~8,000万円 補助率:1/2(小規模事業者等は2/3、1,500万円までは1/2で1,500万円超は1/3) 【製品・サービス開発の取組】 1.製品・サービス高付加価値化枠 (1)通常類型 要件:製品・サービスの高付加価値化 補助上限:750万円~1,250万円 補助率:1/2(小規模事業者等は2/3、新型コロナ加速化特例2/3) (2)成長分野進出類型(DX・GX) 要件:DXやGXに資するもの 補助上限:1,000万円~2,500万円 補助率:2/3 【海外需要開拓等の取組】 1.グローバル枠 要件:海外事業の拡大・強化に資するもの 補助上限:3,000万円 補助率:1/2(小規模事業者は2/3) さらに大規模な賃上げに取り組む事業者への支援として、100万円~2,000万円が上記各枠の補助上限に上乗せされます(申請枠・類型、従業員規模によって異なる。新型コロナ加速化特例適用事業者を除く)。
対象経費
【全枠・類型共通】 機械装置・システム構築費(必須)、運搬費、技術導入費、知的財産権等関連経費、外注費、専門家経費、クラウドサービス利用料、原材料費 【グローバル枠のみ】 海外旅費、通訳・翻訳費、広告宣伝・販売促進費も利用可能
活用イメージ
【省力化(オーダーメイド)枠】 熟練技術者が手作業で行っていた組立工程に、システムインテグレータ(Sier)と共同で開発したAIや画像判別技術を用いた自動組立ロボットを導入し、完全自動化・24時間操業が実現。組立工程における生産性が向上するとともに、熟練技術者は付加価値の高い業務に従事することが可能となった。 【通常類型】 最新複合加工機を導入し、精密加工が可能となり国際基準に準拠した部品を開発。 今回のものづくり補助金は、令和6年12月10までに実績報告を完了する必要があり、延長はできないそうです。 また、交付候補者決定前において、一定の投資規模の事業計画に取り組む事業者に対して、『口頭審査』が導入されます。 なお、弊社ではものづくり補助金について申請サポートをしています。 ≪弊社 申請サポートページ はこちら https://www.money-c.com/subsidy/monohojo.html ≫ この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。
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