M&A
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2022/12/01

【介護事業者】M&A体験談

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はじめに
M.Oさんは、介護事業の会社をM&Aで売却し、リタイアを実現しました。会社経営の苦労から解放され、今や釣りにゴルフに旅行にと悠々自適に暮らすM.Oさんに、M&Aの体験談を聞いてみました。
人手不足でもう限界! M&Aを考えはじめる
――M&Aという手段を考えたきっかけはなんですか? 会社を売りたくなった理由は、人手不足の一言に尽きますね。私は介護事業を4施設経営していたんですが、もう何年もとにかくスタッフが足りなくて。 事業の利益は出ていたんですが、経営者として寝ても覚めても人探しばかりやっている状況で、正直疲れてしまったんです。当時でもう70歳を過ぎていたしね。 疲弊しきってしまった私は、利益が出ているうちに会社を売ってしまおうと考えました。 しかし実は、それまでに一回、M&Aを断念していたんです。 ――M&Aをあきらめたのはどうしてですか? 当時は、まず従業員や取引先にバレないようにこっそり動いていまして、一度、東京のM&A業者を呼んで話を聞いてみたんです。 しかし、どうにもピンとこなかったんですね。思えば、最初にM&Aを検討した際はそこまで本気で事業を売却しようという意思が固まっていなかったからかもしれません。 儲かってはいるわけだし、一応事業が回っているからとりあえずはいいかと、東京の業者は話を聞いただけで帰ってもらって。そのあと一年ぐらいは引き続き、人繰りに苦労しながら事業を経営していました。
このままでは借入金が返せない! 改めてM&Aを決意
――そうして一度断念したM&Aを、なぜあらためて検討することにされたのでしょうか? それも結局、人の問題なんです。 私の会社は、ある一つの施設では法的には39人の利用者さんを受け入れられたのですが、現場のスタッフに「いま何人受け入れられる?」と聞いたら、「この人員状況だと10人くらいの利用者さんが限界です」と言われました。 しかたがないので、4つのうち、その1つの事業所を閉めてほかの事業所に人を回したんです。「異動するなら、辞めます」と言って、そこで退職していったスタッフもいました。 しかし、それでもダメでした。3つの事業所でも営業利益はちゃんと出ましたが、売上不足で借入金が返せなくなってしまったんです。 このまま経営を続けてもジリジリとお金がなくなっていくだけだと思って、いよいよ会社を売ろうと本気で決断したのです。 ――その後はどのように動かれましたか? 新潟の地元の地銀がメインバンクだったんですが、そこがM&Aのセミナーをやるというので参加して、そのままメインバンクに相談して東京のM&A業者を紹介してもらいました。1回目の業者とは別のところですね。 そうしてM&A業者と契約したのですが、どうにもうまくいきませんでした。まず、業者が「着手金が200万円必要」とのことので支払ったのですが、その後もいっこうにM&Aの話が進まないのです。そのままズルズルと1年間が経ってしまったのですが、「契約の更新料としてまた100万円くらいのお金が必要」と言われてびっくりしました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 続きはこちらから↓↓ https://www.kizuna-corp.com/column/ma_interview1/
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