公開日 | 2020/12/07 |
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記載者 | 弁護士法人飛翔法律事務所 |
M&A
M&Aのポイント⑦ マーケット選択の重要性
弊所では各自が専門分野をもって活動しております。各企業の幅広いニーズにお応えできるものと考えております。
専門分野
契約書草案作成
事業再生
デューデリジェンス
法務支援
対応可能エリア
日本全国対応可能
M&Aのポイント⑦ マーケット選択の重要性
売り手側の立場でM&Aを考える際、その実現に大きく寄与するのは、買い手候補が豊富なマーケットを見つけることができるか否かという点です。
例えば、SEを豊富に抱える派遣会社等は、SE不足の地域で買い手を探すべきであり、SEの需要が少ない地域で探しても適当な買い手は見つかりません。
このようなマーケットの選択は、日本国内の地域選択に留まらず、国内で買い手を探すのか、海外を対象とした方が良いのかという選択にも発展します。また、マーケット選択という場合、このような場所的な選択のみならず、同業種で探すべきか、異業種にも幅を広げて探すべきかという選択に加えて、事業会社を中心に探すのか、ファンドにも広げて探すのかという選択もあり、その意味は多岐に亘るものです。
自社に魅力を感じて良い条件で引き受けたいと考える買い手がいそうなマーケットがどこに存在するのかを、幅広い視点で考えることが必要です。マーケットの選択を誤ったために、低い価格でしか売却できなかった例や売却先が見つからずに必要以上に時間がかかった例も散見するところですので、売り手側としてマーケットの選択は重要事項となります。
このようにマーケット選択が重要であるとして、どこのマーケットが適切であるかを誰に相談すべきでしょうか。
この点については、M&Aに精通した専門家への相談が適切だと考えられます。このような専門家の周囲には、M&Aに関係した情報が蓄積されていますので、当該売却案件であればどこにマーケットがあるかの判断はできます。
そして、適切なマーケットを見極めた後は、当該マーケットにおいて買い手候補を見つけることができる金融機関やM&A仲介業者等を探すことになります。例えば、ローカルな範囲で買い手を探すということであれば、地方銀行等の地域金融機関が最適ではないでしょうか。逆に、離れた地域又は日本全体で買い手を探すということであれば、メガバンクを含む全国展開している金融機関又は大手のM&A仲介業者等が適切でしょう。また、業種を絞って探す場合には、当該業種に強い者に依頼すべきでしょう。
このような金融機関や仲介業者等の選択やマッチングも、M&Aに精通した専門家であれば対応は可能ですし、十分な効果を見込むことができます。