公開日 | 2023/02/20 |
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記載者 | 翠星企画株式会社 |
M&A
M&Aアドバイザー「仲介」と「FA」とは
M&Aアドバイザー「仲介」と「FA」とは
2011年には1,687件だったM&A件数も、2019年には4,088件と年々増加傾向にあります。
以前は大企業を中心に行われていたM&Aも、
今ではスモールM&Aのプラットフォームを通して中小企業や個人でも、事業の売買を行うことができるようになりました。
しかしそこには財務・税務・法務など様々な専門知識が必要になります。
M&Aは単純に企業を高く売ればいい、もしくは安く買えればいい、といったものではなく
交渉の中でしっかりとリスクを洗い出し、M&A成立後の経営統合まで視野に入れなければ失敗に繋がってしまいます。
M&Aアドバイザーを介さず、相手方と交渉することも可能ですが
相手方にM&Aアドバイザーがついていた場合、知識や経験の豊富さから相手方のペースで交渉が進んでしまう可能性も高くなります。
そのため、M&A交渉をスムーズにそして有利に進めていくために、M&Aアドバイザーと委託契約を結びM&Aを進めていくことが多くなります。
M&Aアドバイザーには、大きく分けて2種類います。
1.仲介会社
2.ファイナンシャルアドバイザー(※以下:FA)
の2つです。
どちらがいいか、ということではなく、
ケースバイケースで案件や依頼者によってメリット・デメリットは変わります。
M&Aアドバイザー 1.仲介会社
1の仲介会社は、売り手企業と買い手企業の双方と契約します。
中立の立場でM&Aを進めますので、どちらか一方の利益に偏らず、全体の利益が最大化できるように努めるのが基本となります。
メリットとしては、買い手と売り手のアドバイザー同士の交渉がありませんので、駆け引きなどで翻弄されることも少なく
交渉の着地点を見出すのも早く、比較的スピーディーに進んでいく傾向にあります。
そのため、長期化することや駆け引きの失敗なども起きにくく、成約率はFAに比べて高くなります。
またアドバイザー自身も双方から報酬を得られるため、FAに比べてそれぞれの報酬額が安価となることもありえます。
デメリットとしては買い手側が今後も事業を継続して行うことを考えたり、リピーターとなったりする可能性を考えると、
仲介会社が買い手寄りの視点になってしまう恐れがあります。
自身が売り手で、希望する売却価額など譲れないものがある場合は、FAに依頼することを考えてみましょう。
M&Aアドバイザー 2.ファイナンシャルアドバイザー(※以下:FA
2のファイナンシャルアドバイザー(FA)は、売り手か買い手のどちらか一方と契約を締結し、その依頼者の利益が最大化するよう助言をします。
FAのメリットは、依頼主が自社の要求を相談して実現できる可能性が高いことにあります。
デメリットとしては、手数料報酬が高額となるケースもあります。
しかしながら、譲渡価額が依頼主の希望にあったものになる可能性が高くなりますので、デメリットとならない場合もあります。
他にも、買い手と売り手の双方のFA同士で駆け引きが生じる場合があります
内容によっては交渉に時間が掛かることも考えられますが、依頼主から早期の成約を要求するなどすれば問題も回避することができます。
近年のスモールM&Aでは、この2者のうち仲介を利用する割合が多く、取引価額が小規模なほどその傾向は強くあります。
しかしながら、初めてスモールM&Aを検討する事業者では、仲介がいいのかFAがいいのか判断するのも難しいところです。
まずは、M&A相談所などでの無料相談を通して、自社の希望をかなえてくれそうかどうか、アドバイザーとの相性も見ていきましょう。
M&Aの交渉に際しては、時にはネガティブな情報も共有する必要があります。
信頼できるアドバイザーをしっかりと見極めてM&Aの成功を近づけていきましょう
以上、参考になれば幸いです。
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