公開日 | 2021/03/05 |
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記載者 | 株式会社イノベーション・... |
PMI
【M&Aの後を考える(PMI)】リーダーシップとマネジメント
バトンズ認定アドバイザー
認定バトンズDD調査人
【バトンズベストアドバイザー2020受賞】 神奈川県を中心に地域密着でM&Aおよび事業承継支援で活動。 年間80社以上の経営相談を元に事業の継続・発展をご支援。
専門分野
M&Aアドバイザー(全般相談)
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リーダーシップとマネジメントの違い
本日は、M&Aの後を考える リーダーシップとマネジメントについてです。
M&Aを行い、買収した会社をきちんと回していくためのヒントになれば幸いです。
あるいは、M&Aで事業を引き継ぎたい企業において、磨き上げとして組織の活性化を行う際の参考にしていただければ幸いです。
社長が一人で、すべての社員に指示を出し、管理し、フォローし、すべてをコントロールする。
・・・本当に数人でやっている間はできるかもしれませんが、ある程度の組織になると難しいものです。
そうなると、社長に代わって、一部分の組織を担当し、その中の社員に対して、うまく仕事が回るようにコントロールする役割の人材が必要になります。
一般的には、管理職や部門のリーダーと言われる人の役割になります。
しかし、経営者の方から、「うちにはリーダーもいないし、きちんとした管理ができる人材もいない」という声をよく聞きます。
たしかにそれに見合う人材がいないというケースはありますが、実際にはほとんどが、次の2つの要因によるものです。
一つには、社長がすべてをやってしまっているために、その役割を他の人に与えていないというケースがあります。これは社長が意識を変えて、社長の個人商店から組織として企業に変わるという決断が必要ですね。
もう一つは、リーダーや管理職がどうあるべきか、会社としてどのような役割を求めているのかを明確にして、伝え、教育していないことがあげられます。
ご参考までに、よくごっちゃに語られることが多い、リーダーシップとマネジメント、
役職としてリーダーや管理職にリーダーシップやマネジメントを求めることがあると思いますが、そもそもリーダーシップとは何か、マネジメントとはなにか、をきちんと理解して使うべきと思います。
いろいろな定義があるのですが、参考として、リーダーシップの第一人者のジョン・コッターの定義をご紹介します。
リーダーとは、変革を実現する能力であり、方向性を定め、組織内の人心をまとめ、モチベーションを高める、といったことが求められます。そのためには、ビジョンを構築するスキルや他者のモチベーションを高めるスキル、そのベースとなるコミュニケーションのスキルなどが必要になります。
これって、まさに経営者そのものですよね。
対して、マネジメントとは、既存システムの中で、課題を達成させる能力とされています。つまり、ある一定の組織内の人材を含めたリソースをうまく活用し、会社から求められる目標を達成する。別の言い方をすると、与えられた目標を実現するために、組織が回わる仕組みを作ることです。そのために、現場で起こる様々な問題に対処するための問題解決のスキルやPDCAを回すためのスキルが必要になります。
実は、社長が求めているのは、こちらの方が多いのです。それにこちらの方が、育成がしやすいものです。大手企業は、この仕組みと育成ができていると言っていいと思います。
求める人材像を明確にすることがスタート
M&A後、組織を融合させ、組織が機能する体制を作っていく、いわゆるPMIといわれるフェーズにおいて、リーダーやマネージャー(マネジメントする人)の役割は重要です。
企業文化の違いや会社の制度、仕組み、ルールの違いなどを時間をかけて吸収していく必要がありますが、そのうえで、会社としてのリーダーやマネージャーを育成していくことも、合わせて重要です。
その際は、当社の目指す(求めるリーダー、マネージャー像)を明確にすること
そして、現状とどのようなギャップがあるのかを確認したうえで、
育成計画から、実行、評価を繰り返していくことになります。
M&Aで企業を買ってから、人を育てることを想定しておくことが必要です。
この内容は、YouTubeでも情報提供しています。ぜひご覧ください。
https://youtu.be/F9Mxesb2agM