新規事業に“酵素風呂サロン”を引継ぎ。成約の裏には、運命的なご縁あり

玩具の専門商社を主軸として事業展開をする「TKSK株式会社」が、株式会社ノクターンが手掛ける酵素風呂サロンを引き継ぎされました。専門商社がなぜ地方の酵素風呂サロンを譲り受けたのか。TKSK株式会社の新規事業開拓として活躍されている高橋様に、M＆Aに至った背景についてお話を伺いました。

経営の多角化を目指してスタートしたM＆A。マッチしたのはご縁ある事業

酵素風呂のイメージ

　TKSK株式会社は、中国から仕入れた玩具を大手量販店に卸す専門商社をメインとして事業展開を行う会社。本成約を手掛けた高橋様は、新規事業開拓の責任者としてご入社され、さまざまな事業を検討されていました。

「今の時代、上手くいっているビジネスがいつどうなるかなんてわからないご時世です。我々のメイン事業は、幸いコロナ禍でも大きな打撃を受けることはなかったのですが、不安定な世の中で生き残っていくためには事業の柱は多ければ多いほど良いと思っています。今はM＆A業界が活発になっていますので、事業の多角化を進めるひとつの選択肢として考えていました。その中で、バトンズさんのようなマッチングサイトで事業を探すことがスピーディに取り掛かれる方法でしたので、活用させていただきました。」

特定ワードでネット検索をした際に上位表示されたことで、バトンズを知ったと話す高橋様。1000万以下のスモールスタートで新規事業を構想されていた高橋様は、いくつかのマッチングサイトを見ている中で、案件の多さ・多様さ・ニーズに合った案件が多かったことから、バトンズを利用したとお話いただきました。

経営の多角化ということもあり、業種・業態は広めに検討していた高橋様は、その中で“引き継ぎ後、すぐに自走できる事業”を軸として探されていました。
「私自身、さまざまな業務を掛け持っているものですから、四六時中ひとつの事業に集中できるわけではありません。そのため、ある程度任せられる従業員の方がいて、すぐに自走できる事業に絞って案件を見ていました。あとは、多少赤字であっても自分たちが入ることで黒字に転換できる見込みがあるようなところを狙っていましたね。」

気になる案件は積極的に実名開示をし、２〜3社でトップ面談まで進んでいたという高橋様。その中でも、今回の事業との出会いは運命的なものだったそうです。

「私はこれまでホテル・温泉といった業種でも働いていましたので、知見のある岩盤浴などの事業は入念に検討しておりました。また、ユニークな事業をやりたいという思いもあったので、アイドルカフェ事業なんかも交渉に進んだりしていました。その中で、今回成約した事業は“酵素風呂サロン”という珍しい内容で、かつ自分の経験も活かせる事業だったので、そういう事業に出会えて引き継ぐことができたのには、非常に良い縁を感じますね」とおっしゃっておられました。加えて、引き継がれた店舗がある神奈川県逗子市は、偶然にも高橋様のお住まいと同地域。さまざまな側面から高橋様にとって願ってもない、まさに運命的なご成約となりました。

地元密着のお店を目指して。従業員と共に、4月より再スタート

まだまだ地域内の認知度に課題を感じている高橋様は、4月1日のリニューアルオープン後から、毎日お店に訪れてはチラシ配りをしたり、ポスティングをしたりといった地道な作業からスタートされました。M＆Aを検討する際、地域貢献という想いも抱いていた高橋様は、まずは地元密着で地域に愛されるお店を目指して活動を始めています。

「引き継ぎ後、同店の店長は前オーナーと共に自身の事業に専念するために離れましたが、従業員は３名全員が残ってくれて、その中から店長をやりたいと立候補してくれた方もいたんですよ。新しく雇用するところから始める手間もなく、経験のある方々で回すことができているのは、とても助かっています。リニューアルオープンに向けての準備は、文化祭のようなノリで楽しく仕事をしている従業員たちを見て、感慨深い気持ちになりましたね。仕事は楽しくなければ意味がないという私個人の持論があり、心に余裕がなければ良いサービスは提供できないと考えていて、利益を出すというのは当然ですが、私の一番の仕事は“従業員が働きやすい環境を作ること“だと思っています。また、モチベーションを上げるひとつとして、店内の物販コーナーに自分がこれまで使って良かったもの、お客さまに提供したいものを置くようにしました。例えば、環境に良いカバンだったり、インド雑貨だったり、小物製作をしているスタッフのアクセサリーだったり。従業員同士を競わせているといいますか、自分の売りたいものを提供してもらうことで、営業トークにも華が咲きますし、仕事にやり甲斐や責任を持って取り組むことができるんじゃないかなと考えています。」
仕事をする上で、チームワークが大切であると話す高橋様。報連相の徹底や、コミュニケーションの円滑さは事業を上手く進める上で重要であるとのことでした。

新たな事業の柱として、酵素風呂サロンの海外展開も構想

TKSK株式会社の高橋様

今回のM＆Aは、2021年12月29日(水)にフジテレビで放送された「ウチの店買ってください！！」という番組で売り手様の密着があった案件でした。オーナー様は、テレビで放送された通りの明るい方だそうで、「もともとサービス業をされていた方というのもあってか、コミュニケーション能力が高く、非常に話しやすい方でした。テレビで放送されたのはほんの一部でしたが、実際はもっとたくさんお話させていただいて、その中で共通点であったり、人となりを知ることができました。引き継ぎを決めたのは、事業の面白さもありますし、今後の構想として横展開や海外展開もイメージできたことでしょうか。最終的には、優秀なスタッフの方が今後も続けてくれると言ってくれたことが、一番大きかったですかね」とのこと。人が財産だと話す高橋様にとって、従業員３名が残ってくれたことは、引き継ぎを決める大きなポイントだったそうです。

TKSK株式会社の新規事業を担っていく高橋様に、最後に今後の事業展開についてお伺いすると、「まずは、今の店舗を繁盛させること。このお店を軌道に乗せてから、２号店、３号店と横展開させていきたいと思っています。また、弊社の社長が中国出身ということもあって、中国展開も構想の中にあります。会社全体としては、今後も新規事業を広げていければと思っていますので、M＆Aも積極的に活用していく予定です」とおっしゃっておられました。

酵素風呂サロンを新たな事業の柱として、会社の基盤作りに励む高橋様。

高橋様とTKSK株式会社の今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております！