調査概要:「ポストコロナを見据えたM&Aによる成長や事業再編」に関する需要調査
調査方法:インターネット調査 調査期間:2021年6月21日〜同年7月2日
有効回答:「会社・事業の売却もしくは買収について検討したことがある」経営者159名
■あらゆる業種で会社・事業の売却もしくは買収について検討
「Q1.あなたの会社が属する業界を教えてください。」(n=159)と質問したところ、「サービス業」が30.8%、「製造業」が11.3%という回答となりました。
業種 | 割合 |
サービス業 | 30.8% |
製造業 | 11.3% |
情報・通信業(IT) | 11.3% |
建設業 | 8.8% |
金融業 | 5.0% |
卸売業 | 6.3% |
小売業 | 9.4% |
その他 | 17.1% |
■2020年10月~2021年2月に「会社または事業の買収を実施した」経営者は14.5%
「Q2. あなたの会社では、2020年10月~2021年2月に会社または事業の買収を検討もしくは実施しましたか。」(n=159)と質問したところ、「実施した」が14.5%、「検討したが実施しなかった」が42.1%という回答となりました。
・実施した:14.5%
・検討したが実施しなかった:42.1%
・検討していない:40.9%
・答えられない:2.5%
■2021年3月から現在まで、半数以上の経営者が買収を実施・検討
「Q3. あなたの会社では、2021年3月から現在までの間で、会社・事業の買収を実施、または検討したいと思いましたか。」(n=159)と質問したところ、「実施した」が13.8%、「検討中」が20.1%という回答となりました。
・実施した:13.8%
・検討中:20.1%
・検討したが実施しなかった:17.0%
・これから検討したい:15.7%
・検討する予定はない:30.2%
・答えられない:3.2%
■80.8%の経営者が「自社とは異なる業種を買収した」と回答
「Q2またはQ3で「実施した」と回答した方に、「Q4.買収した会社・事業の中で、自社とは異なる業種を買収しましたか。」(n=26)と質問したところ、「はい」が80.8%、「いいえ」が19.2%という回答となりました。
・はい:80.8%
・いいえ:19.2%
■買収の実施・検討の理由、55.4%の経営者が「事業拡大のため」と回答
Q2またはQ3で「実施した」「検討中」「検討したが実施しなかった」「これから検討したい」と回答した方に、「Q5.買収の実施・検討の理由を教えてください。(複数回答)」(n=112)と質問したところ、「事業拡大のため」が55.4%、「市場の変化への対応のため」が42.9%、「自社のウィークポイントの補強のため」が24.1%という回答となりました。
・事業拡大のため:55.4%
・市場の変化への対応のため:42.9%
・自社のウィークポイントの補強のため:24.1%
・普段ではアクセスできない会社・事業が市場に出ているため:11.6%
・普段より有利な条件で市場に出ているため:10.7%
・その他:8.9%
■2020年10月~2021年2月までに、「会社・事業の売却を検討、もしくは実施した」経営者は44%
「Q6. あなたの会社では、2020年10月~2021年2月に会社または事業の売却を検討もしくは実施しましたか。」(n=159)と質問したところ、「実施した」が14.5%、「検討中」が13.2%という回答となりました。
・実施した:15.1%
・検討したが実施しなかった:28.9%
・検討していない:54.1%
・答えられない:1.9%
■2021年3月から現在までに、「会社・事業の売却を検討、もしくは実施した」経営者は41.5%
「Q7. あなたの会社では、2021年3月から現在までの間で、会社・事業の売却を実施、または検討したいと思いましたか。」(n=159)と質問したところ、「実施した」が14.5%、「検討中」が13.2%という回答となりました。
・実施した:14.5%
・検討中:13.2%
・検討したが実施しなかった:13.8%
・これから検討したい:13.2%
・検討する予定はない:42.8%
・答えられない:2.5%
■売却の実施・検討の理由、45.1%の経営者が「事業再編のため」と回答
Q6またはQ7で「実施した」「検討中」「検討したが実施しなかった」「これから検討したい」と回答した方に、「Q8.売却の実施・検討の理由を教えてください。(複数回答)」(n=91)と質問したところ、「事業再編のため」が45.1%、「将来への不安のため」が28.6%という回答となりました。
・事業再編のため:45.1%
・経営不振のため:29.7%
・将来への不安のため:28.6%
・後継者不在(事業承継):24.2%
・イグジット:8.8%
・その他:12.1%
■自社と異なる異業種の会社・事業の買収に興味がある経営者は70.5%
「Q9.あなたは、自社とは異なる異業種の会社・事業の買収(M&A)に興味はありますか。」(n=159)と質問したところ、「とてもある」が25.2%、「ややある」が45.3%という回答となりました。
・とてもある:25.2%
・ややある:45.3%
・あまりない:18.9%
・全くない:8.7%
・答えられない:1.9%
■自社と異なる異業種の会社・事業の買収に興味がある理由、53.6%の経営者が「多角化が必要だと思うから」と回答
Q9で「とてもある」「ややある」と回答した方に、「Q10.その理由を教えてください。(複数回答)」(n=112)と質問したところ、「多角化が必要だと思うから」が53.6%、「新しい事業の柱が欲しいと思うから」が47.3%、「事業間のシナジーを期待」が38.4%となりました。
・多角化が必要だと思うから:53.6%
・新しい事業の柱が欲しいと思うから:47.3%
・事業間のシナジーを期待:38.4%
・新規事業の立ち上げの手段として:33.9%
・組織の活性化につながるから:32.1%
・その他:7.1%
■まとめ
■異業種M&Aの成功事例
福岡で愛される名店の味を東京のコンサル企業が引継ぎ
全国展開するコンサル企業が、2020年11月に福岡県で魚料理を強みとする和食を提供する飲食店をM&Aしました。
https://batonz.jp/learn/7216/
建物サービス・不動産事業からエステサロン経営に事業領域拡大
兵庫県神戸市で総合ビルメンテナンスと不動産会社をグループに持つ企業が、2020年10月に同じく関西を中心にエステサロンを他店舗経営する企業から、目抜き通りで経営するエステサロン1店舗を譲り受けました。
https://batonz.jp/learn/7174/
経営の多角化を目指し、医療のノウハウを生かしてサプリメント事業へチャレンジ
北海道で病院を中心に不動産などいくつかの事業を運営する企業が、大阪府の企業が運営するサプリメントの通信販売事業を2021年1月に事業譲渡で買収しました。
https://batonz.jp/learn/7070/
IT企業がコロナ禍で熊本の飲食店を引継ぎ。本業のノウハウを活かして想いをつなぐ。
熊本県熊本市に本社を置くITコンサル企業が、同じく熊本県の飲食店を2021年2月に買収しました。
https://batonz.jp/learn/6860/
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