IT企業がコロナ禍で熊本の飲食店を引継ぎ。本業のノウハウを活かして想いをつなぐ。
2021年03月15日
2021年03月15日
新型コロナウイルス感染症の拡大により国内外が未曾有の危機を迎える中で、業績を伸ばしている企業が多いIT周辺業界。熊本県熊本市に本社を置き、クラウドツールを活用した業務改善コンサルティングを営む株式会社キャップドゥもその中の一社です。柱となる事業の収益が安定したため、次なるビジネスへの投資として飲食業を検討していた森田様は、バトンズで「かつお茶屋」と運命的な出会いを果たしました。
ITを活用した業務改善コンサルと、自社オリジナルプロダクトの販売でストック収益が積み上がったタイミングで、その収益をいかに異業種への投資に回していくかを考え始めた森田様。不動産も購入し、「衣食住」の「住」は満たしたので次は「食」だという発想から、飲食店のM&Aを検討し始めました。
コロナ禍で苦しい状態が続く飲食業になぜこのタイミングで踏み出したのか。答えは森田様の営む事業にありました。業務改善コンサルティングやオリジナルプロダクトの販売事業を進める中でノウハウをためて「僕たちであれば絶対に成功する飲食業ができる」と考えられたそうです。
森田様は、2020年10月から12月までワーケーションとして、ご自身が購入された民宿がある鹿児島県指宿(いぶすき)市に訪れていました。指宿市ではかつお節工場の会長と親しくなり、そのご縁で工場見学もできたとのこと。指宿のかつお節のおいしさに惚れ込み、毎日かつお節ごはんを食べて過ごされていたそうです。

実際の売り案件画面
いざ熊本へ帰り、本格的にバトンズで引き継げる飲食店を探し始めました。重視したポイントは、お店の規模が大きすぎないこととコンセプトがしっかりしていること。たまたま検索にヒットした案件の「唯一無二のジャンル」ということと、お店の規模、またインスタグラムのフォロワー数が多いことに大変興味を持ち、早速お店まで見学に行くことに。指定された場所はなんと、指宿のかつお節をお茶漬けで提供する「かつお茶屋」でした。
お店を見学した後、経営状態の確認を含めた細かい打ち合わせをしました。いいことも悪いことも包み隠すことなく話されるオーナーから、お店を愛する姿勢を強く感じ、「買う」という感覚ではなく「大切に引き継がせていただく」と思い始めたそうです。
運命的な要素と、オーナーの人柄とスキル、そして強いコンセプトを持った「かつお茶屋」であれば自分たちのノウハウでもっと事業を成功させられる、という3つのポイントに背中を押される形で、実名開示から約2週間で譲り受けを決められました。
「ITはドライな感覚のM&Aが多いのは事実です。プロダクトの切り売りもあり、モノの売買と近い譲渡が多いからです。でも飲食業は違う。お店を買うだけではなくて、その先にいるお客様やファンも一緒に引き継がせていただく。そして食を提供している方々は情に厚く、想いを持った方が多い。だから大切に引き継がせていただくという気持ちを持たないと、お互いに納得したM&Aは難しいと思います。」

削り立てのかつおぶしをたっぷり出汁でいただく出汁茶漬け
森田様は全オーナーのコンセプト設計やアイディアを生み出して形にする力に大変魅力を感じており、そのままアドバイザーとして残って欲しいとお願いされました。前オーナーはブランディング、森田様は本業のノウハウを活用した経営という形で、今後は一緒にお店を運営されていくそうです。
「お茶漬けがサブスクリプションモデルのビジネスになる」と思いますか?
森田様と全オーナーの手腕であれば、これは夢や理想の話ではなく、もうそこまで来ている現実なのかもしれません。熊本市に行かれる際は、「かつお茶屋」にぜひお立ち寄りください。
かつお茶屋:熊本県熊本市中央区下通1-4-3
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