通販事業を売却し店舗型ビジネスへ注力。コロナ禍だからこそ臨機応変な店舗運営を。
2021年05月19日
大阪府で営むサプリメントの通信販売事業を2021年1月に北海道の株式会社テレスへ事業譲渡された株式会社ハッピーヘルツの伊藤様。異業種（医療を中心に事業展開）、かつ遠方に本拠地を置く企業への事業譲渡についてポイントを伺いました。
M&Aアドバイザーはスピード感とリーダーシップが決め手に
サプリメントの通信販売事業は、親会社がM＆Aで事業を買収したことから始まりました。伊藤様は現在も親会社へ所属しつつ株式会社ハッピーヘルツの代表を務めているのですが、事業自体は5年ほど前から担当されていたそうです。他の事業を立ち上げていく中で、選択と集中を理由に1年ほど前からサプリメント事業の売却を考えて銀行や取引先へ声をかけていたものの、収益が出ていることもあり積極的に売却に向けた活動はしていなかったとのこと。そんな中で伊藤様がインターネットの検索でバトンズを見つけて登録したのが、具体的にM&Aに向けた話が動き出すきっかけとなりました。
登録後、すぐに何件かのM&Aアドバイザーから支援についての立候補があり、何社か面談をされた伊藤様。その中で一番スピード感とリーダーシップをお持ちであった株式会社MYAコンサルティング 代表取締役の宮島 健様に事業譲渡の支援を依頼することにされました。宮島様は事業を譲渡する際に重視するポイントを精査し、すぐに買い手の募集を開始。交渉で間に入って双方の希望を調整をすることはもちろん、公認会計士の資格をお持ちで会計の知識も深いため、事前準備の段階で、自社の経理に関わる部分にも的確にアドバイスをしてくれたそうです。
面談は全てWebツール。最後までアドバイザーが親身に並走。
Engin AkyurtによるPixabayからの画像
買い手を募集し始めてから何名か面談した結果、伊藤様は最終的に株式会社テレスへ事業譲渡することを決めました。北海道と大阪という離れた場所であることに加え、コロナ禍ということもあり面談は全てWebツールで実施。10回も顔を合わせていないくらいで、とんとん拍子に話は進んで行きました。
しかし譲渡先の事業は病院運営がメイン。突発的に新型コロナウィルス感染症の煽りを受け、精算期限が伸びてしまいます。それに伴い、引き継ぎも後ろ倒しになりましたが、宮島様は受託した範囲外の仕事であるにも関わらず、両者の間に立って引き継ぎ終了まで並走してくださったそうです。伊藤様は「宮島様のおかげで最後まで安心して取引を進めることができました。次回も機会があればぜひお願いしたい。」とのこと。M＆Aアドバイザーが親身になって最後まで並走してくれると、売り手だけでなく買い手も安心して経営を引き継げますよね。
通販事業の根幹は「カスタマーサービス」。マニュアルと対面でしっかり引き継ぎ。
WokandapixによるPixabayからの画像
今回は異業種、つまりECサイトのノウハウをお持ちでない企業への譲渡でしたが、伊藤様が引き継ぎの時に一番心配されたところはどこだったのでしょうか。お話を伺ったところ、最も気を付けて引き継がれた部分はカスタマーサービスだったそうです。株式会社ハッピーヘルツ側ではしっかりとマニュアルを準備しており、本格的に引き継ぎを始める直前の3月中までに、全て株式会社テレスへ渡していたとのこと。下準備ができた状態で4月から2名の担当者が大阪まで実際に足を運び、1ヶ月で集中して引き継ぎを行ったそうです。結果、顧客対応のクオリティを落とすことなく、しっかりと引き継ぎを終えることができたと伊藤様はおっしゃっていました。
ECサービスを始めるにあたり、一番気を付けなければならないポイントは「カスタマーサービス」。手軽に買収して始められる業態である反面、ユーザーへのサポートがしっかりできる体制を整えることができるかどうかが、その後の事業を成長させていけるかに大きく影響しそうですね。
今回、「選択と集中」を理由にサプリメントの通信販売事業を売却された株式会社ハッピーヘルツ。現在は店舗を持ったビジネスの展開に力を入れており、フォトスタジオ3店舗の経営と、先月は新たに完全個室型スポーツジムを立ち上げたとのこと。SNS等を活用し時勢に合わせた店舗運営をすることで、コロナ禍での影響は限定的だそうです。今は立地の良い空き店舗も増えているので、この機会に事業を拡大してコロナ明けに向けて準備を着々と整えているとのこと。M＆Aでの買収も、今後の事業拡大の手段として考えていかれるそうですよ。
株式会社ハッピーヘルツの今後の拡大を応援しております！
この案件を担当したM&Aアドバイザー株式会社MYAコンサルティングの紹介ページ
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