群馬県館林市まゆ玉うどんの「もり陣」があとつぎ募集中！

＊こちらは群馬県が「令和6年度 ミライマッチング×継業イノベーター促進事業」として実施しています。
＊記事の内容は2024年11月28日公開時点のものです。最新情報や詳細情報は交渉内で確認してください。

◇群馬県館林市「もり陣」のストーリー

「もり陣」は橋本さんが昭和61年11月12日に創業された38年続くうどん屋さん。高校を卒業して東京へ出た際に、館林に戻る時には館林の名産のうどん屋をやりたいと思っていらっしゃったそうです。当時、うどん屋で使用されている麺は乾麺でしたが、徐々に生のうどんが一般的になってきた時期でもありました。そこで、乾麺は販売用として作るものの、お店では生のうどんを提供するお店として「もり陣」をオープンされたそうです。

橋本さんはお店をオープンする以前から内装業を営んでおり、「もり陣」の店舗を建築する際にはとても力を入れられました。古い文化を残していきたいという気持ちから茅葺屋根を採用し、２階は乾麺を吊るして乾燥させるための施設が作られています。

「もり陣」は当初、雇用した板前さんや従業員さんにうどん作りを学ばせ橋本さんは経営者という形でお店をオープンしました。その後、橋本さんの三番目の息子さんが「もり陣」を引き継いでうどん職人兼店舗運営をされていましたが、現在は橋本さんご自身で店舗運営を担っていらっしゃいます。

「もり陣」で提供されるメニューの中で一番特徴的なのは「まゆ玉うどん」。「まゆ玉うどん」とは館林発祥の百年小麦にシルクパウダーを練り込んである麺のことで、橋本さんが大変こだわって開発された、他では食べることができない一品です。

「まゆ玉うどん」は商標登録もしており、麺には1人前で3個ほどまゆ玉が含まれており美容と健康にとてもよいうどんです。そんな「もり陣」で人気のメニューは「上州牛の炙り釜玉うどん」。これは「全国ご当地うどんサミット」で優勝をしたメニューです。他にも豚肉を使った「肉汁うどん」は多くの方が注文されています。

橋本さん：「お客さんが喜んでくれた時には、この仕事をやっていてよかったと思いますね。喜んでもらうためにどうしたらいいか考えます。まゆ玉うどんもお客さんに喜んでもらいたい一心でさまざまな試作を重ねました。」

橋本さんの営業努力により「もり陣」は茂林寺の道を挟んだ向かいにあることから、はとバスのルートにも組み込まれ、はとばすが発行する冊子にも掲載をされました。また他の観光バスからも多くの引き合いがあり、一時は観光バスのお客さんで賑わいを見せていました。しかしながら新型コロナウイルスの流行で状況は激変し、キャンセルの電話が相次ぎ観光業界からの予約がぱったりとなくなってしまったそうです。

それをきっかけにお店を運営していた息子さんが「これまでずっとうどんとそばの仕事しかやってこなかったから、今後は自分で好きなことをやっていきたい」、ということでさまざまな資格を取得されて別業として独立したことをきっかけにお店に橋本さんご自身で切り盛りされるようになりました。

しかしながら多くの方に愛され38年続いた「もり陣」ですが、息子さんが独立されたことと、橋本さんのご年齢をきっかけにあとつぎを探され始めることにされました。館林市で伝統の味を引き継ぎたいとお考えの方はぜひご検討ください。

◇経営のポイント

・店舗の大きさや立地を活用して最大限の売上を作っていく必要がある

お店は２階建てとなっています。1階でお店を通常営業しながら、従業員を雇い2階の宴会場を活用して観光バスを呼び込んで運営していくことで売上が安定していきます。忙しい時期には10名ほどの従業員を抱えて営業していました。店舗は文福茶釜の寺として有名な茂林寺が道を挟んだ真向いにあることから、観光で来られたお客様が通りがかりで入られることが多く、特に土日にはたくさんのお客様がご来店されています。

人が集まる立地にありますので、集客の仕方次第でより多くの集客が望める場所となっています。現在は火曜日定休で営業時間は11:00からで現在は15:00頃終了していますが、遅めのお昼で来店される方が多いため14:00頃がピークタイムになることもあります。宴会をしていたころは、もっと遅くまで営業をしていましたので引き継がれる際に営業時間についてご検討いただくことをおすすめします。

・集客に力を入れることで売上を伸ばせる可能性がある

これまでは観光バス会社とのお付き合いのみで、広告を掲載したりSNSを活用したりしたことはありませんでした。そのため今後ホームページの作成や、InstagramなどのSNSに力を入れることでお客さんを増やして売上を伸ばしていける余地があります。今までのお客さんも常連さんとしてそのまま通ってくださる可能性が高いです。

館林市は、館林が舞台になっている「宇宙よりも遠い場所」というアニメの主要キャラクター4名を「館林アニメアンバサダー」に任命して、イベントPRや各種広報媒体への活用をしています。アニメの舞台として、一般社団法人アニメツーリズム協会が主催する「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に群馬県内で唯一2019年から2020年に連続で選ばれており、館林市のアニメスポットを訪れるファンは途絶えることなく、地域の関係人口増加に影響を与えています。

「もり陣」の目の前にある茂林寺などはストーリーの重要なシーンとして描かれ「宇宙よりも遠い場所」の聖地巡礼スポットのひとつです。そのため、「もり陣」には有志により設置された巡礼ノートが設置されており、ファンの方々のオフ会や誕生日会も「もり陣」で開催されるなどファンに愛されているお店です。

こうした取り組みをSNSなどで発信していくことでお店を知らないアニメファンの方や、海外のファンの方々へもアピールできる可能性があります。

◇あとつぎの募集要件

・今、サラリーマンなどで働かれていてこれから飲食店で独立したい方

これまで飲食業の経験がない方でも一生懸命にお店を経営していこうという気持ちがあれば大丈夫です。経験がなくともこれまでやられてきた仕事の経験などから、飲食店業の方では思いつかないようなアイディアが思い浮かんだりすることがあります。飲食店を経営したいが経験がない、でもやってみたい、という気持ちがある方はぜひご検討ください。

「もり陣」は約300坪を店舗と駐車場として所有しています。お店は賃貸で貸し出す形を想定していますが、現在店舗の一部はピラティスの教室に貸し出していますので、引き継がれる際に貸し続けるかどうかについてはご相談ください。

◇あとつぎになる魅力

・海外への販売ができる商品力を持つ乾麺の製造を引き継げる

乾麺で販売している「まゆ玉うどん」はこだわりの一品です。一時期は富岡製糸場でも販売をしていました。うどんが一番おいしいとされている長さで作られており、切り口もまゆ玉に見えるように仕上げるなどこだわりが詰まっています。今後ははとバスを通じて海外のお客様へのアピールもしていきたいと考えています。

インターネットを活用できれば海外での販売もしていけるだけの商品力がありますので、ECサイトの運営について詳しい方はさらに販路を広げられる可能性があります。

・近場で温泉が出ており、今後は温泉地として開発されていく可能性がある

ここ数年で最低でも2箇所から温泉が出ることが確認されていることから、温泉地として今後発展していく可能性もある地域です。時間はかかりますが、これから観光地として発展する可能性のあるエリアにお店を構えて盛り立ててみたいとお考えの方には面白みのある場所です。

◇群馬県館林市「もり陣」のあとつぎとしての暮らし

館林市は群馬県の東南部、関東地方のほぼ中央に位置しています。北には渡良瀬川、隣接する邑楽郡明和町を隔てた南には利根川があり、多くの池沼が点在するなど豊かな水資源と自然環境に恵まれ多様な動植物の生息地となっています。

館林駅からは、東武鉄道で東京・埼玉方面へ通勤することも可能で、さらに高崎方面にも通勤が可能となっているためベッドタウンとしても機能しています。東京浅草まで約70キロメートルと群馬県内で最も東京に近く、東北自動車道や東武鉄道により約1時間でアクセスが可能です。そのため日帰りでも楽しめる観光地としても多くの人が訪れます。

特につつじが岡公園のつつじ祭りは有名で、推定樹齢800年を誇るつつじの古木群や宇宙飛行士の向井千秋さんが宇宙へ持って行った種子を発芽させた「宇宙つつじ」が植生しており、毎年数10万人のお客様でにぎわいをみせています。

□館林市への移住に関しては下記URLもご参考ください。
『移住支援 移住・定住・物件情報 たてばやしライフ』https://www.city.tatebayashi.gunma.jp/sp008/li/010/index.html

◇群馬県館林市「もり陣」のバトンズDR