金沢のソウルフード
石川県の金沢市では魚の糠漬け(ぬかづけ)のことを『こんか漬け』、または『へしこ』と呼ばれている。こんかの由来は諸説あるようですが、こぬか(小糠、古糠、粉糠)などから『こんか』に変化していったとされている。
こんか漬けの材料は、主に魚と塩、米ぬかで樽に漬け込み、30年以上受け継いできた微生物により発酵され、乳酸菌やアミノ酸が豊富なこんか漬けになる。
半年間熟成された『こんか漬け』の味わいは、芳醇な香りを有し、濃く厚みがある。
また、ちょっぴり塩辛いのがほかほかの白飯にのせると最高だ。一昔前までは、多くの家庭や地場メーカーでこんか漬けをつくっていたようだが、現在ではその数も激減している。
こんか漬けの池田商店が閉店⁉
70歳のお母さんと娘さんだけでやっていた池田商店。閉店の危機は突然だった。赤字を出しているわけでもない。派手さはないが地道な経営をしていた。原因は若い時のように働けなくなったお母さんだった。2人で成り立っていた池田商店、穴を埋めようとするも人手も集まらず、店を畳む(廃業)という選択しかなかった。
廃業ではなく“あとつぎ”を探す選択
池田商店の斉藤さん(右)と“あとつぎ”になったAMD中神(左)さん、アドバイスをした中山会計小嶋さん(真ん中)
地元の会計事務所のアドバイスがきっかけだった。税理士法人中山会計の小嶋さんは今回のキーマンだ。小嶋さんは池田商店に開業から度々経営や会計などアドバイスしていた。もちろん、池田商店が人手が足りず回らなくなり廃業しなければならないことも耳にしていた。
地元に根差した会計事務所としては、この金沢の伝統食品メーカーがまた一つ消えていくことを危機感ととらえていた。彼はあとつぎを探して『事業承継』することをアドバイスする。事業承継であとつぎ企業が見つかれば、地元に伝統食品やその文化も残る。そう考えた小嶋さんはあとつぎ企業を探す。廃業のリミットまで半年になっていた。
こんなお悩みありませんか?
つなぐマッチングプラットフォームです。
累計5,000件以上の売買を成立させています。
またM&Aを進めるためのノウハウ共有や
マッチングのための様々なサポートを
行わせていただいておりますので、
まずはお気軽にご相談ください。
編集部ピックアップ
- M&Aとは?流れや注意点、スキームなどを専門家がわかりやすく解説
- 事業譲渡とは?メリット・手続き・税金などについて専門家が解説
- 中小M&Aガイドラインとは? 概要や目的を詳しく解説
- 企業買収とは?M&Aとの違いは何?メリットや手続きの流れをわかりやすく解説
- 会社売却とは?M&Aのポイントや成功事例、IPOとの違いも解説
- 【完全攻略】事業承継とは?
- スモールM&AとマイクロM&Aとは?両者の違いとメリット・デメリットを解説
- 合併とは?会社合併の種類やメリットデメリット・手続きの流れ・必要書類を解説
- 後継者のいない会社を買うことで得られる多くの利点とは?
- カフェって実際のところ儲かるの?カフェ経営の魅力と開業方法
その他のオススメ記事
-
2024年12月11日
人の命を守るバックミラーの製造。父から受け継いだ誇りある仕事を、熱意ある会社へ事業承継
大阪府を拠点にアルミミラーを中心とした製造・加工業を営む「株式会社尾崎鏡工業所」は、2024年9月、愛知県でガラス製品の製造加工等を手掛ける「...