調剤薬局を個人M&A。複数キャリアを経て、30代で起業を決断された背景とは

東京都・23 区内にある調剤薬局1店舗を引き継ぎされたのは、同じく調剤薬局で薬剤師として働く個人の買い手様。これまで複数のキャリアを歩んでこられた買い手の齊藤様が、新たに独立・起業のためにM&Aを決断された背景、そして実際にプラットフォームを使ったM&Aを体験してみての率直な感想について、お話を伺いました。

社員時代に培った経験を活かし、独立・起業。薬局の価値向上を目指す

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大手製薬会社で営業マンとしてキャリアをスタートされた齊藤様は、その後大手ドラッグストアで調剤やリクルート活動を行い、直近は派遣薬剤師としてキャリアを積まれておられました。営業時代には医薬品売り上げで全国トップクラスとなり、企画・営業力に確かな手応えを持たれた齊藤様。薬剤師にキャリアを変えてからは、管理薬剤師やラウンダー薬剤師として複数店舗のマネジメントを行い、現場の問題点について実感するようになったそうです。

「現場の問題点に触れていく中で、そこで働く人たちが働きやすい職場環境とは何かを考えるようになりました」と話す齊藤様は、これまでのキャリアで培ってきた企画力・マネジメント力を活かし、より良い薬局運営を実現すべく起業をする決断をされました。

そして、新規で開業するよりもM&Aで取引先や顧客を引き継いだ方が軌道に乗りやすいと考え、プラットフォームを使って事業承継を検討し始めました。さまざまなM&Aプラットフォームがある中で、バトンズを利用した理由についてお伺いすると「他のサイトは、まず登録しないと情報が見られない等の制約あったので、バトンズで案件を探していました。実際に登録したのもバトンズのみです」とおっしゃっておられました。

事業は、初めは一人で始めることを想定していた齊藤様は、一人でも運営できる規模感の調剤薬局を検討していました。そんな中で、今回ご成約した調剤薬局に決めた理由について、齊藤様は「開業してから期間があまり経過していなかったので、将来性を感じました。また、昨対比を見てもまだまだ成長できる余地が見られたので、そこが魅力的でした」とのこと。事業の引き継ぎ後の成長を期待できたことが、引き継ぎを決断した大きな要因となりました。

また、売り手の社長様とお話しする中で、丁寧さを感じたと話す齊藤様。現在も良い距離感で関係が続いているそうで、円満な事業承継であったことを感じることができました。

安定的な経営の先に、企画力・マネジメント力を活かした多店舗展開を構想

一社員として働いている中でM&Aを進めてこられた齊藤様にとって、譲渡日などの日程調整が交渉プロセスの中で大変だったそう。また、業界特有の苦労点として、医薬品の流通が制限されている中で在庫金額を調整していく難しさがあったとも話します。そういった難しさもある中で、初めてとなるM&Aを無事終えられた齊藤様。交渉場面では、「こちらの要望をしっかりとお伝えし、契約書に記載いただくようにして譲渡後も調整できるように体制を整えました」と話す齊藤様の丁寧な向き合いも功を奏し、20件を超える交渉依頼の中から見事売り手様の信頼を掴み取り、ご成約を実現されました。

今後は、まずは受け継いだ店舗で安定的な稼働・売り上げを目指す齊藤様。また、店舗を従業員へと引き継いでいきながら、自身は2店舗、3店舗と店舗を拡大していくための構想に注力して、多くの店舗立ち上げに携わっていきたいとお話しいただきました。M&Aを経験し、現在新たなビジョンに向けて着実に歩みを進めておられる齊藤様に、最後にM&A検討者に向けてメッセージをお願いすると「事業を始めるまで、また実際に始めてからも苦難に遭遇することはありますが、多くの人と繋がりを持ち、障壁を乗り越えていく達成感や喜びがあります。まずはバトンズに登録し、相談してみることをお勧めします」とおっしゃっていただきました。

齊藤様の今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております！