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2022/11/09

VUCAの時代とOODAループ

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VUCAの時代
近年、それぞれの業界が数年後の予測をすることが非常に難しい時代となっています。 新型コロナウイルスの影響や、ロシア周辺地域の外交問題、世界的な環境問題による自然災害など、現在はまさに激動の時代と言えるでしょう。 このように将来の予測が困難な時代は「VUCAの時代」とも言われています。 VUCAとは元々は軍事用語ですが、下記の単語の頭文字を取った造語になります。 「Volatility:変動性」 「Uncertainty:不確実性」 「Complexity:複雑性」 「Ambiguity:あいまい性」 それでは、VUCAについてそれぞれ説明していきます。
「Volatility:変動性」
「Volatility:変動性」は価値観やライフスタイルの変化などを言います。 デジタルトランスフォーメーション(DX)によるビッグデータの活用、スマートフォン、クラウドサービス、SNSの普及などでライフスタイルは日々変わっています。 リモートワークやキャッシュレス決済なども、この数年で一気に普及が進みました。 他にも、環境に配慮したものづくり、働き方改革、SDGsを意識した活動などによって価値観も変わりつつあります。
「Uncertainty:不確実性」
「Uncertainty:不確実性」というのは予期せぬ事態やリスクのことを言います。 未知のウイルスや国際的な紛争、大規模な自然災害とこのような事態は不意に訪れます。 そしてその予期せぬ事態は対応策も見えないことも多いですが、そんな中でもいち早く判断して成長している業界、企業もあります。
「Complexity:複雑性」
「Complexity:複雑性」はいろいろなビジネスが多様なニーズに応え、多くの世界と繋がる様子を言います。 顧客がどのようなものを欲しているか、表面的な変わりやすいニーズではなく、本質的な顧客ニーズを探ることが求められます。
「Ambiguity:あいまい性」
「Ambiguity:あいまい性」は絶対的な解決法がないあいまいな状態を言います。 不測の事態ですから、そのあいまいな状態での決断力が求められます。 また、業界の参入障壁などがあいまいな時代になっていることもあり、例えば電気自動車は今では自動車会社以外も多く参入してきています。 VUCAの時代では今までにないスピードで大きな変化が起きています。 その不確実な時代をピンチにするかチャンスとするか、経営者には状況を見極めるスキルと決断力のあるリーダーシップが求められます。
OODA(ウーダ)ループとは
長期的なサイクルで不確実性が低ければ「PDCAサイクル」を用いて計画からサイクルを回していきます。 しかし不確実な状況であれば計画の立案も難しく、正解もあいまいなためPDCAサイクルは使いにくいものです。 このような時に使う思考法に「OODA(ウーダ)ループ」というものがあります。 こちらも、以下の4つの単語の頭文字からなります。 「Observe(観察)」 は変動する環境、予期せぬ事態などから市場や顧客、新しいトレンドや技術などを観察することです。 外部環境だけではなく内部環境の変化も見極め、どれだけの情報を集められるかが重要になってきます。 「Orient(適応・状況判断)」 は集めたデータをもとに自社の状況に照らし合わせて状況を把握します。 その上で方針を変更する必要があるかどうか、どのように方針を修正するかを判断していきます。 「Decide(意思決定)」 は具体的な対策と手段を複数あげ、その選択肢の中から最適と思われるものを決断します。 「Act(実行)」 は選択した対策を実行に移します。 PDCAサイクルと違うのは、OODAループはこの4つを順番に回すだけではなく、必要に応じて前段階に戻ることもあります。 ループが終わることはなく、絶えず市場や顧客を観察しながら状況判断と意思決定を繰り返していきます。 このOODAループを活用していただき、VUCAの時代を乗り切っていきましょう。 以上、参考になれば幸いです。 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 事業承継・M&Aの無料相談窓口のご案内 https://batonz.jp/counters/150 無料オンラインセミナーなどの最新情報 https://jadestar.co.jp/news/ お問い合わせはこちらから https://jadestar.co.jp/contact/ ☆運営会社☆ 「絶対に失敗できないときの頼れるパートナー」 翠星企画株式会社 https://jadestar.co.jp/ 最後までお読みいただきありがとうございます。
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