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2022/11/02

ビジネスモデルキャンバスとは

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ビジネスモデルキャンバスとは
「ビジネスモデルキャンバス」とはアレックス・オスターワルダーとイヴ・ピニュールによって、 2010年に発行された「ビジネスモデル・ジェネレーション」で提唱した企業経営者が新事業アイデアを構想するためのフレームワークです。 このフレームワークは学習、グループ討議を通じて、自社の理解を深め、共通認識としていくことを目的とします。 そこでは提供価値・顧客・チャネル・コスト等9つの項目からビジネスモデルをまとめます。 ビジネスモデルキャンバスのメリットは、 必要な要素、その関係性や全体像を見える化して把握することができる点にあります。 アイデアの全体像が見えることで特定の一点のみにフォーカスしすぎることなく、足りない部分を見つけることができます。 また、グループ討議をすることで、営業や開発、製造現場などの様々なメンバーからの情報を集約することができます。 グループ討議では各部門の専門的な言葉ばかりでは、議論を進めることは難しくなります。 このビジネスモデルキャンバスを共通言語として設計図のように広げ、それぞれの認識のズレを修正しながら新事業のアイデアを構想していきます。
ビジネスモデルキャンバスを構成する要素
ビジネスモデルキャンバスを構成する要素は 1.顧客セグメント (CS:Customer Segments) 2.価値提案 (VP:Value Propositions) 3.チャネル (CH:Channels) 4.顧客との関係 (CR:Customer Relationships) 5.収益の流れ (RS:Revenue Streams) 6.リソース (KR:Key Resources) 7.主要活動 (KA:Key Activities) 8.パートナー (KP:Key Partners) 9.コスト構造 (CS:Cost Structure) の9つとなります。 各要素は以下のように配置して、隣接する要素との関係性を見ます。 ┏━━━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━┓ ┃   ┃7KA┃   ┃4CR┃   ┃ ┃8KP┣━━━┫2VP┣━━━┫1CS┃ ┃   ┃6KR┃   ┃3CH┃   ┃ ┣━━━┻━━━┻━┳━┻━━━┻━━━┫ ┃9CS      ┃5RS      ┃ ┗━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┛ 1.「顧客セグメント(CS)」は顧客ニーズをもとにグループ化し、どのグループをターゲットとするかを検討します。 2.「価値提案 (VP)」はターゲットとする顧客に対して、どのようにしてニーズを満たすか製品やサービスのコンセプトを提案します。 3.「チャネル(CH)」は顧客に対しての流通チャネル、販促・プロモーションの媒体等を整理します。 4.「顧客との関係(CR)」は顧客とのコミュニケーション手段(対面や電話、オンライン等)や、長期的な関係性の構築(リピートやライフタイムバリュー)について考えます。 5.「収益の流れ(RS)」は販売価格などの金額設定、支払い形態などを検討します。 6.「リソース(KR)」は構築するビジネスモデルに必要な資源(ヒト、モノ、カネ、情報)の必要量や調達手段を記述します。 人的資産や技術、ノウハウなど、他社に対して競争優位となるものも含みます。 7.「主要活動(KA)」はそのビジネスモデルに必要なプロセスを記述します。 開発、市場調査、営業、製造、アフターフォローなど重要な情報です。 8.「パートナー(KP)」は自社に足りない部分を補ってくれる協業相手です。 必要な機材を持つ外注先や仕入先、代理店などを記述します。 9.「コスト構造(CS)」はこの運営にかかる費用について記述します。 主要活動に応じて固定費と変動費が変わりますので、そのバランスを検討します。 以上の側面から各項目の関係性や全体像を把握して事業に活かします。 「ビジネスモデルキャンバス」は繰り返し見直すことが重要なフレームワークです。 組織の状態や時代の変化に合わせて描き直したり、事業を客観的に見て振り返ったりすることができます。 新規事業の立ち上げだけではなく、既存事業の現状把握として使用することもできますので活用していただければと思います。 以上、参考になれば幸いです。 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 事業承継・M&Aの無料相談窓口のご案内 https://batonz.jp/counters/150 無料オンラインセミナーなどの最新情報 https://jadestar.co.jp/news/ お問い合わせはこちらから https://jadestar.co.jp/contact/ ☆運営会社☆ 「絶対に失敗できないときの頼れるパートナー」 翠星企画株式会社 https://jadestar.co.jp/ 最後までお読みいただきありがとうございます。
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