公開日 | 2023/05/01 |
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記載者 | 翠星企画株式会社 |
その他
人を動かす3要素とは
人を動かす3要素とは
「部下が思ったように動いてくれない」
「言われたことしかできず自発的に行動ができない」
企業でよくある経営者の悩みです。
従業員が一人でもいれば、人を動かす必要がありますが、この悩みは昔から変わりません。
今から2300年も昔、古代ギリシアの哲学者アリストテレスは人を動かす(説得する)ためには
「ロゴス」「エトス」「パトス」の3つが必要であると言っています。
言葉の意味はそれぞれ
1.ロゴス(論理)
2.エトス(信用、信頼、評判)
3.パトス(共感)
となります。
1.ロゴス(論理)
まず「ロゴス(論理)」ですが、人は無茶苦茶な論理では動きません。
論理の通っていない理不尽なことを言われたりすると、フラストレーションも感じます。
そこで相手が納得して動くために、論理的な説明が必要となってきます。
相手の理性に訴えるように、分かりやすく伝えます。
論理的であるからといっても難しすぎて理解できないようではいけません。
しかし論理的なことを言えば、正しいことを言えば、人は動くと思っている経営者もいらっしゃいます。
人間は感情の生き物ですので、論理だけでは動いてくれないのです。
2.エトス(信用、信頼、評判)
二つ目の要素「エトス」は信用、信頼です。
その言葉を誰が言っているか、が大事になります。
伝える側の人間性や品格、過去の行いなどを見て
「この人の言うことなら信用できる」と思われるようでないといけません。
初対面の人から論理的に説得された時を考えてみましょう。
人間心理として、話の内容もさることながら、この人は誰だろう?どんな人だろう?と考えると思います。
そこに「専門家」という肩書があったり、○○さんの友人、知人という評判、安心感を与えられたりすると、信用や信頼に繋がります。
まったく知らない人からの場合、もしかしたら悪い人なのではないか、騙そうとしているのではないか、と考えてしまうといかに内容が論理的でも説得はされない可能性があります。
経営者が伝える場合も、常日頃から従業員に見られていますので、そこに信用や信頼がないとなかなか動いてもらえなくなります。
またこの「エトス」には“倫理観”という意味もあります。
道徳的に正しくないこと、社会の不利益になったり、誰かを傷つけてしまったりする仕事には全力を尽くせない人や動かない人も出てきます。
3.パトス(共感)
3つ目は「パトス(共感)」です。
人間は感情の生き物ですので、情熱や熱意をもって伝えることで部下の共感を得ることができます。
論理的に分かりやすく伝える際に、相手の立場や信条に合わせて言葉を選んでいきましょう。
熱意を持って、相手の心を揺さぶることができれば、より伝わりやすくなります。
いかに論理が正しくても、一方的に論破することでは人の行動は変わりません。
自発的に行動を促すためには、共感が必要なのです。
現在は古代ギリシアとは違い、なかなか対面の機会も減っている時代になってきました。
オンラインでは感情的な部分は伝わりにくいところもあります。
そういったところでも、この3要素を意識して伝えることで人を動かす、説得することができるかと思います。
以上、参考になれば幸いです。
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