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2022/06/20

税務調査 ~実地調査が再開!~

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最近の調査の動向
〇アフターコロナに向けた税務調査 コロナ禍で、令和2年事務年度(2年7月~3年6月)の実地調査件数は、前年度の約3割程度に減少(法人税及び消費税)。 1.昨年新人調査官が経験を積めなかったため、年商5千万円以下の小さな会社にも、ベテランと若手の2名体制で調査官が来る事例が見受けられます。 2.書面や電話などによる申告内容の見直し要請の件数は、前年度より約5割程度増加。 〇重点調査対象 1.消費税の還付申告書についての厳しい対応 還付申告の原因を確認するため国税局が必要と認めた場合は、電話による書類の確認(輸出許可証、請求書等)や、実地調査が求められるようになりました。この調査が終わるまでは、還付金は振り込まれません! 確認書類が速やかに提出できない場合は調査も終わらず、長期に渡って還付金が振り込まれないことに。証拠書類の整備、保管は重要です! 2.輸出入取引や海外投資を行う法人、非居住者や外国法人に支払いがある法人 3.海外取引を行っている個人や、海外資産を保有している個人 4.シェアリングビジネス等新分野の経済活動(注)に係る取引を行っている個人 (注)シェアリングビジネス・サービス、暗号資産取引、アフィリエイト、ネット通販等 5.無申告法人、無申告者
調査の連絡が来たら・・事前準備が大事!
〇帳簿書類の確認等 ・調査対象期間(直近3期分)の帳簿書類のチェック(不要なメモ、付箋を除く) ・印紙の貼り忘れのチェック ・契約書類、議事録の整備 ・前回調査の指摘事項の確認 〇税理士との打ち合わせ ・不安要素がある場合は、予め税理士に相談しておいてください。 ・税理士側から指摘される可能性が高い項目を挙げてもらい、当日の受け答えのシミュレーションをしてもらいましょう。 〇調査実施場所の用意 ・社長の自宅はNG!なるべく通常業務が行われていない別室の会議室などがベター →整理整頓、私物は置かない(調査のきっかけとなる情報は与えない)
税務調査の心構えと目標
〇心構え3ケ条  1.「普段通りで」2.「聞かれたことだけ答える」3.「わからないことはわからないと言う」 〇2大目標  1.「限りなく追加税額を減らすこと」 2.「真面目な納税者と印象付けること」
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