資金調達
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2021/05/06

コロナ2年目、現在利用できるコロナ関連融資は?

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実質無利子・無担保融資の現在
新型コロナの発生から1年以上が経過し、緊急事態宣言も2年目を迎えています。 引き続き、資金繰りに余裕のない事業者の方もおられると思います。 コロナ対策として、昨年に始まった実質無利子・無担保融資ですが、現在はどうなっているでしょうか。 日本政策金融公庫などの政府系金融機関での実質無利子・無担保融資は引き続き行われていますが、民間金融機関での実質無利子・無担保融資(保証料減免)は、令和3年3月末で終了しています。 これから新規で実質無利子・無担保融資を申請するには、政府系金融機関を利用する必要があります。
保証協会で今、使えるコロナ融資
一方、現時点で、民間金融機関で保証協会経由で利用できる主なコロナ関連融資は、以下となります。 ※以下、大阪府及び東京都の例です。他の自治体では、内容が異なる可能性があります。 =================================== <新型コロナウイルス感染症伴走支援型資金(新設)> 大阪府、東京都ほか全国対応 【融資対象】 ・売上減少率が15%以上で、セーフティネット保証4号、5号、危機関連保証の認定を受けていること ・経営行動計画書を作成し、金融機関の継続的な伴走支援を受けられること 【融資限度額】 4,000万円 【融資期間】 10年以内(据置5年以内) 【金利】 年1.2%(固定) 【保証料率】 年0.2%(国による補助あり、補助前は原則0.85%) ※経営行動計画書の作成が必要になります。 =================================== =================================== <新型コロナウイルス感染症対策資金(経営安定資金 危機関連)> 大阪府、東京都ほか全国対応 【融資対象】 ・最近1か月間の売上高等が前年同月比で15%以上減少しており、かつ、その後2か月間を含む3ヶ月間の売上高等が前年同期比で15%以上減少することが見込まれること(市町村長の発行する認定書が必要) 【融資限度額】 2億円(うち、無担保8,000万円) 【融資期間】 10年以内(据置2年以内) 【金利】 年1.2%(固定) 【保証料率】 年0.8% 【実施期間】 令和3年6月30日融資実行分まで =================================== =================================== <新型コロナウイルス感染症対応緊急資金>大阪府 【融資対象】 (1)最近1か月の売上高が前年同月に比して10%以上減少している方(「要件確認書類」が必要) (2)最近1か月の売上高等が前年同期比で20%以上減少し、かつ、その後2か月を含む3か月間の売上高等が前年同期比で20%以上減少することが見込まれる方(セーフティネット保証4号の認定を受けられた方) (3)国が指定する業種に属する事業を営んでおり最近3か月の売上高等が前年同期の売上高等に比して5%以上減少している方(セーフティネット保証5号の認定を受けられた方) 【融資限度額】 2億円(うち、無担保8,000万円) 【融資期間】 7年以内(据置1年以内) 【金利】 年1.2%(固定) 【保証料率】 (1)保証協会所定(2)年0.9%(3)年0.8% ===================================
自治体独自で補助制度があるところも
なお、自治体によっては、市町村独自で保証料を補助しているところもあります。融資を受ける際には、一度ご確認ください。 ※大阪府の例=茨木市、高槻市、大東市など また昨年、既にこれらの融資の実行を受けられている場合には、返済期間や据置期間の延長等について柔軟に対応するように、金融庁から各金融機関に要請 がなされていますので、もし要望がある場合には、遠慮せず金融機関に相談されるといいと思います。 この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。 ※上記は執筆現在(2021.5.6)での情報ですので、今後の動向により変更される可能性がありますので、ご注意ください。
弊社コラム
コロナ2年目、現在利用できるコロナ関連融資は? https://www.money-c.com/column/tax_list/financing/4507/
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