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規模の経済とは?製造コストを下げる方法やメリットを解説!

2022年08月03日

「規模の経済」とは、製品製造の際に製造コストを抑えるために用いられる概念です。

規模の経済を効かせるためには多くの製品を作り出すことが必要です。そのための方法はさまざまですが、外部サービスを用いたり、M&Aなど事業拡大をしたりすることで規模の経済効果を得られる場合もあります。

そこで今回は、規模の経済の説明やメリット・デメリットに加え、実際に事業で規模の経済が効いた例も合わせて紹介していきます。

 

規模の経済とは

「規模の経済」とは、同じ生産設備を使用していても製品の生産量や生産規模を高めることにより、製品1つあたりのコストが低くなることを指します。

製品を作り出す生産コストには固定費と変動費の2つがあります。固定費は工場の建物・土地・設備・人件費などを指し、生産するしないに関わらず発生する費用です。一方で変動費は原材料費・光熱費・運送費用のことを指し、生産する量に比例して変動する費用を指します。

固定費と変動費の合計を生産数で割った金額が製品1つを作る時に必要なコストです。

つまり、設備(固定費)を変えずに生産量が増えると、製品1個あたりの製造費は低くなります。規模の経済が効くことで製品を作り出す平均コストが小さくなることは、利益率の向上に直結します。

 

規模の経済が効きやすいビジネスモデルとは

規模の経済では、生産量が増加すると製品1つあたりの固定費の割合が小さくなり、全体のコストダウンにつながります。そのため製品を作る総費用に対して固定費の割合が高い事業は、規模の経済が効きやすいといえるでしょう。

規模の経済が効果を発揮しやすい分野は主に製造業ですが、研究開発費のコストがかかるソフトウェア分野や、人件費の割合が高いサービス業などにも規模の経済効果が期待できます。

一方で、仲介業などの総費用に対して変動費の割合が高い事業は、規模の経済が効果を発揮しにくい分野です。

 

規模の経済のメリット

ここまで、規模の経済が効きやすいビジネスについて紹介してきました。ここからは規模の経済が実現することで得られるメリット4つを紹介します。

 

利益率が上がる

規模の経済が効いている状態では、生産量が大きくなっても固定費は変わらないため、生産規模を拡大することでより大きな利益を生み出すことが期待できます。

 

価格競争で有利になる

規模の経済が効いていれば、製品を1つ作り出す費用が抑えられているため利益率が上がり、企業側にも価格競争に耐えうる力がついてきます。生産量が増えるほど製造コストが下がることで、利益を確保しつつ低価格で消費者に提供することも可能です。

 

市場シェアを高めることができる

規模の経済の効果が得られている状態というのは、製品の生産量が多いことを指し、市場に自社製品が多く提供されている状態ともいえます。多くの製品を作り出すことでコストや運送費も抑え、価格を下げても同じ品質の物を届けられ、より魅力的な商品としてアピールできます。消費者も高品質で低価格の商品を購入でき、価格競争を制することでさらなるシェアを高める効果も期待できます。

 

参入障壁を築ける

製品のコストが抑えられ、自社の製品が多く流通し、価格競争にも有利な状態になると、競合他社の参入を牽制する効果も得られます。なぜなら競合他社にとっては、コストを抑え品質も保たれた商品に対抗する必要があるため、初期段階から「低価格で高品質」な製品の販売が必要となるためです。価格競争に耐える資金力やより良い製品を作り出す技術力が必要となり、簡単に新規参入はできません。

 

規模の経済を活かす方法

大企業だけでなく企業規模の小さい会社でも事業分野や生産構造により、規模の経済の効果は得られます。ここでは、アウトソーシングとクラウドの活用によって規模の経済効果が得られる方法を紹介します。

 

アウトソーシング

自社で実施していた業務の一部または全部を、外部に委託する「アウトソーシング」は規模の経済効果を得られる方法の1つです。事業の外部委託を請け負うアウトソーサにとっては、同じ分野の業務を繰り返し請け負うことで専門性も鍛えられ、規模の経済効果が期待できます。

アウトソーシングを提供している分野の中には、ウェブサイト作成・経理・商品梱包・広告制作などがあります。より専門性の高い企業に委託することで、自社が同じ業務に取り組む時間とコストを同時に抑える効果も期待できる点も特徴です。近年では、専門業者に業務を一括して委託する「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」を行う企業も増えてきています。

 

クラウドを活用する

クラウドビジネスの進展に伴い、クラウドを活用することで規模の経済効果を発揮できる場合もあります。クラウドの例を挙げると、会計・給与計算・緊急連絡・e-ラーニングシステムなど、基幹系クラウドサービスがあります。これらを活用することで管理コストや運用する際の負担を軽減できるほか、常に最新にアップデートされ、いつでもどこでも利用可能です。

月額制のものからユーザー1人あたりの料金設定など、さまざまな料金価格の中から自社に必要な分だけ選べるのもメリットの1つです。また、クラウドサービスの中には自社でソフトウェアの購入は不要で、ネットワーク環境があれば利用できるサービスもあり、固定費の削減にもつながります。

 

規模の経済の注意点

規模の経済を活用するためにはメリットだけでなく、デメリットにも目を向ける必要があります。ここでは、規模の経済のデメリットについて紹介します。

 

ある程度の初期投資が必要

規模の経済の効果を得るためには、多くの製品を作り出す設備が必要です。規模の経済効果が得やすい製造業では、設備が整っていない場合には大量生産できる機械への初期投資が巨額になってしまう場合があります。もし仮に初期投資分を回収する前に、競合他社が販路を伸ばしてくれば大きな負債を抱えるリスクにもつながります。設備への投資分は規模の経済の効果も大きく、失敗した時のリスクも大きくなる可能性があるため注意が重要です。

 

在庫リスクが大きい

規模の経済を効かすため、製品を大量生産しても予測より売れず、大量の在庫を抱えるリスクも考えられます。また在庫を抱えてしまうと、在庫管理など新しい固定費が必要となる場合もあります。しかし、取り扱う製品の数が多ければ、その中の1つの売り上げが低迷しても他の製品の売り上げで補填することも可能です。その場合は、多くの種類を一度に生産できる大企業に限られ、中小企業にとっては製品の種類にも制限があり、リスクを分散することは難しいでしょう。

 

規模の経済と他の概念の違い

規模の経済に似ている経済用語に、「範囲の経済」・「スケールメリット」・「経験曲線効果」といった言葉があります。それぞれ似ているため混同する場合も多く、ここで規模の経済との違いを一度整理しておきましょう。

 

範囲の経済との違い

範囲の経済とは、1つの会社が製造する製品の種類や取り扱う事業を増やすことで企業全体のコスト削減効果を生み出すことです。製品を作る際の固定費や変動費はそれぞれ製品ごとに変わりますが、その他の生産以外の事務・人事・広告・販売にかかる会社全体の固定費は変わりません。そのため会社全体にかかる固定費は、その会社が作り出す全ての製品で分割されます。

こういった1つの企業に複数の事業が集約され、1つの製品を作る費用が抑えられていることを範囲の経済と呼びます。大企業の方が中小企業よりもコスト面で有利な点は、規模の経済でも範囲の経済でも変わりません。

 

スケールメリットとの違い

スケールメリットとは、規模を大きくすることによって得られる利益や効果のことです。スケールメリットは、規模の経済と似ていますが、規模の経済は取り扱う製品の生産量により不利益を被ったり利益を得られたりする状況で使われます。

 

経験曲線効果との違い

経験曲線効果とは、経験が積み重なることで効率が上がり、コスト削減効果を曲線で示したものです。経験効果とも呼ばれ、同じものを作ることにより慣れてスピードが上がり、失敗する確率が低くなる効果が期待できます。このような効果から製造スピードが上がることで人件費が削減され、不良品の処分費用や原材料費も減り、結果としてコストが削減されます。

 

バトンズで規模の経済を活かした事例

ここではバトンズが橋渡しとなり、同業他社をM&Aで吸収し規模の経済を効かせた事例を紹介します。

買い手側は、多くの会社で勤められ、直近の10年間は船舶業界の営業マンとして活動されていました。船舶業界に勤めていた経験を活かしたいと事業を探されていましたが、ニッチな業界のためなかなか条件と合う案件と出会えませんでした。しかし、バトンズを利用し2年近くの期間を経て遂に成約されました。譲渡企業のオーナーご夫婦と面談を重ね、これから数年の月日をかけながらゆっくりと引き継ぎをされていくようです。引き継ぎだけではなく人材の獲得や設備の充実など、長期的な目線を持って会社の成長を目指しています。

その他今までの経験やコネクションを活かし扱う製品の数を増やしたり、材料費が高騰しているため値上げできない状況のなか適正価格にしていったりと、規模の経済のメリットを最大限に活かした事業展開を実施していく予定です。

 

まとめ

規模の経済には生産規模を高めてコストを削減し、利益率の向上や価格競争でも優位に立てるといったメリットがあります。一方で多く作るための多額の初期投資や、在庫を抱えるといったデメリットもあります。

自社だけで規模の経済の効果を実現しにくい場合には、M&Aによる事業拡大も有効です。M&Aを行うことで事業の強化や拡大などが図れ、事業がより大きくなることで規模の経済効果も期待できます。

しかし、M&Aを成功させるためには多くの手続きや専門性の高い知識が必要なため、M&A仲介業者に相談して進めるようにしましょう。バトンズは、全国全規模対応に対応しており、売り手側にも買い手側にも手厚いサポート体制が整っています。本気のM&Aに興味がある方はバトンズまでご相談ください。

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