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「小さなECも事業譲渡できるのか」10年かけて磨いたサイトの理想の継承者とは

2022年07月05日

「今から30年前に、我が家にMacintoshがやってきたのが全ての始まりでした」と話すのは、有限会社ドラゴンワークスの代表を務める川口縁様。企業や地方自治体向けのホームページ制作を請け負ってきた川口様が、自身でもWebページの運用実績を積む必要性を感じて立ち上げたのが、今回の譲渡対象となった輸入文具・雑貨のEC事業「Hachi’s Cafe」でした。順調に運営していた本事業を、なぜ譲渡しようと思ったのか。その背景について、有限会社ドラゴンワークスを一から育て上げてきた歴史と合わせてお伺いしてまいりました。


 

譲渡企業
社名 有限会社ドラゴンワークス
業種 IT
拠点 東京都
譲渡理由 選択と集中

 

 

譲受企業
社名 株式会社アサーティブ
業種 IT、広告事業など
拠点 大阪府
譲受理由 既存商品・サービスの強化

 


役員秘書から会社代表への華麗なる転身、きっかけは30年前に購入したMacintosh 

今でこそ、専門性の高いコードを操り企業や教育機関のためにHPを制作したり、趣向を凝らしたECサイトを制作・運営したりと、幅広くご活躍されている川口様ですが、もとは役員秘書として10年以上も一般企業に勤めていらっしゃったという、IT企業の代表としては異色の経歴をお持ちになられています。聞けば、今から30年ほど前に旦那様がApple社のデスクトップを購入され「これからは、ネットで世界が見られるようになるらしい」とおっしゃるのを聞いて触り始めたことが、インターネットというものに魅了された最初だったとのこと。

当時、電子媒体の製造会社で役員秘書をされていた川口様の隣の席には、自分でHPを作れる同僚の方が座っておられたそうで、川口様も真似して自分のHP作成をはじめたことから、インターネットへの興味や関心がますます高まっていったのだとか。

その頃は、まだまだ企業のHP制作を請け負う会社が少なかった時代で、Web制作という仕事を見つけるのは難しかったにもかかわらず、役員秘書という安定した肩書きを捨て、派遣社員としてWebディレクターという職種に転向した川口様。その仕事ぶりが評価され、個人事業主として3年間ほど実績を積んだのち、満を辞して法人化されたのが今から約20年前のこと。

ITスキルを学べる専門学校や講座のようなものもなかった時代だったため、海外サイトのソースを読んだり、IT先進国である海外の本を買って自分で訳したり、独学でご自身の技術を磨いていったそうです。こうして、約10年はHPをはじめとしたWebサイトの制作やコンサルティングをメインに、順調に業績を伸ばしていかれたそうなのですが、お客様とのやり取りをする中で、実際に自社サイトを持って運用した経験がないとお客様へのアドバイスや提案に説得力がないと感じる機会も多かったとのこと。そこで立ち上げたのが、今回の譲渡対象となった輸入文具・雑貨のEC事業「Hachi’s Cafe」でした。

「M&Aは大企業のためのもの」という固定概念が崩れた時、目の前に拓けた世界とは

こうして始まったEC事業「Hachi’s Cafe」は、これまで川口様が培ってきたノウハウを120%詰め込んだ事業として安定した業績で推移し、後半の10年間は本事業が主軸となっていったそうです。

そんな「Hachi’s Cafe」を、なぜ手放そうと思ったのか、その真意をお伺いすると「一言でいえば、年齢的な問題です。ずっと一人でやってきたため、後継者と呼べる人はいない状態でしたから、もしも自分に何かあった時にはどうするんだろう、あと何年くらい続けていけるんだろうと考えるようになって。もしも誰かにバトンタッチするなら、きっと今の良い状態で引き継ぐ方がいいだろうとも思っていました」とのこと。

「でも、どうすればよいのか本当にわからなくて、ずっと悩んでいたんです」と語る川口様は、ある日、LINEのオープンチャットで同じようにECサイトを運営しているオーナーの方が、「うまくいかなかったから、事業譲渡した」とコメントしているのを見て、非常に驚かれたのだとか。

「これまで、M&Aというものは大企業のためのものだと思っていました。自分には関係ないものだとしか思っていなくて。だから、私みたいに独りでやっているような小さなEC事業でも事業譲渡ができるんだ、後継者を見つけられるんだと知った時は、飛び上がるくらい嬉しかったですね」とも。

そんな川口様に、どうやってバトンズをお知りなったのかを重ねてお伺いすると、「EC事業でもM&Aができるんだと分かってから、いろいろとネットで検索してみました。その中で、小規模なEC事業の成約実績が一番豊富だったのがバトンズだったんです」とのこと。
こうして、川口様が約10年かけて磨いてきたECサイトの継承者探しが始まったのです。

成約サポーターの介在で会う人を厳選、わずか2人目で出逢えた運命の譲渡相手

運命の譲渡相手に出逢えるまで、10人を超える候補者と面談をするケースもあれば、一番初めに話した人にピンと来て、そのまま成約されるといったケースもありますが、川口様が「本当に良い方と巡り会えた」と嬉しそうに話す「Hachi’s Cafe」の継承者、株式会社アサーティブの代表を務める田中様に出逢われたのは、2人目の面談時だったそうです。

Webマーケティングを基幹事業に据える田中様は、サイトを見ただけで川口様が何にこだわり、どんな仕掛けを施したのかが分かるほど、その道には精通していらしたそうで、お話を進めていく中でお人柄にも惹かれていき、面談が終わる頃には「この先、他の候補者の方に会う必要はないな」と思ったのだとか。

会ってみて、すごく熱意を感じましたし、私の作ってきたサイトを活用してくれるだろうと確信できたんです。私が買い付けた商品にも興味を示してくれましたし、若い会社でメンバーの方々もたくさんいて。」

また、「もっと時間がかかると思っていたんですが、こうしてスムーズに進められたのは、バトンズの成約サポーターの宮原さんのおかげです」とも。

「宮原さんはすごく私に寄り添ってくれました。問い合わせ自体は沢山きていたみたいですが、全てに対応していたら神経が擦り減っていたであろうところを、宮原さんがスクリーニングしてくださったので、面談2人目にして理想の方に出会うことができました

また、契約を詰めていく段階で、先方の弁護士さんを通じて調整しなければならない事項が発生したのですが、その時も、宮原さんが間に入ってくださって、私の想いを翻訳してくださったことでうまく着地することができました。彼がいなかったら、きっと今回のM&Aは成立しなかったと思います」ともおっしゃっていただきました。

そう晴れやかに語る川口様は、現在、まさに引き継ぎの真っ最中ということでお忙しい毎日を送っていらっしゃるそうです。そして、一連の段取りが落ち着いたら、これまで手がけきた輸入業から一転、オリジナル商品を作成して世界に向けて販売する輸出業にチャレンジなさるつもりなんだとか。「Hachi’s Cafe」の元オーナーは、いくつになっても夢を描いて、それを追い求める素敵な事業家でいらっしゃいました。

 

川口様の今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!

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