３つの事業を柱に女性が働き続けられる環境づくりを。バトンズでも活躍するM&Aアドバイザーが二度目の事業承継

“企業が輝く支援を“というビジョンを掲げ、経営コンサルティング、M＆Aアドバイザーなどの支援事業を手掛ける「株式会社ステラコンサルティング」が、バトンズで二度目のご成約をされました。女性経営者として活躍するステラコンサルティングの代表取締役である木下様は、前回のネイルサロンに続き、ファッションアクセサリーブランドの小売・卸売業という”女性“をメインターゲットとした事業の買収となりました。今回の事業承継は、どのような想いで決断されたのか、その背景についてお伺いしました。

リーマンショックを経験した危機感から始めた、中小企業診断士の勉強

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株式会社ステラコンサルティングは、中小企業診断士のコンサルティング会社として2015年に木下様が自身で立ち上げられました。大学時代は電気工学の勉強をされていたという木下様は、大学院を卒業後に電機メーカーへご入社され、組み込みソフトの開発エンジニアとして従事。2社で9年半ほど勤められた木下様は、その後リーマンショックを経験したことで、別の道を模索し始めたそうです。

「リーマンショックで給料の削減などがあって、漠然と“このままじゃまずいな”と感じるようになりました。ひとまずスキルを身につけようと、税理士、会計士、弁護士、司法書士、社労士‥など色んな資格を調べましたが、ほとんどの資格は専門特化をしすぎていて、勉強段階でその先の道が絞られすぎることがリスクだなと感じまして。勉強をした仕事が向いていない可能性もありますし、本当に業務に活きる資格かどうかもわからないので、もう少し広く柔軟に勉強できる資格ということで、中小企業診断士を勉強し始めたことが最初のきっかけです。」

会社員で仕事をされながら、見事資格を取得された木下様。その後、中小企業診断士や経営コンサルティングを業務の主軸にしていきます。

M&Aアドバイザーとして仕事の幅を広げ、自身でも事業承継を経験

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もともとは事業再生や経営改善といったコンサルティング業務をメインに事業を展開されていた木下様でしたが、バトンズが開催する説明会に参加されたことをきっかけに、M&Aアドバイザーとしての道を歩み始めました。

「経営者さんと話をしていると、既に経営改善をされていて、“もう会社を売却したい”と言われる方もいまして。これまではそういった方には何もできなかったのですが、バトンズに登録したことで、そういった方にもアドバイザーとしてサポートできるようになり、仕事の幅が広がりました。」

そんな木下様は、“M&Aアドバイザーには自ら会社を買って経営している方も多い”という話を聞き、勉強という意味合いも含めた事業の買収・経営を初めてされたのが、今から2年ほど前。木下様が前から興味があったネイルサロンを引き継ぎされました。

「事業を探す時には、まずは自分が興味を持てる事業かどうか、という基準で探しています。あとは、ステラコンサルティングには女性しかいないので、女性向けに展開をしている事業だと良いかなというのはあります。今回引き継いだEC事業は、アクセサリーなどを取り扱う事業だったので、ネイルサロンとの親和性もあると感じて、交渉に踏み切りました。」

本案件に交渉依頼をするまでには、無人の脱毛サロン、ネイルサロン、マツエクサロンなど、女性向けのサロンを中心に検討されていたという木下様。そんな中で、seasukii合同会社が運営するECサイト「seasukii」を引き継ぐ決断をされた要因についてお伺いすると「売主の徳田様の対応が本当にしっかりしていて、この方の事業なら信頼できると感じたことが大きかったです」とのこと。

「メールの返答も誠実でレスも早いですし、的確な回答がありました。これまでの商品リストや顧客リスト、商品の発注手順や発送方法なども全て資料化されており、過去に取り扱った商品写真なども管理されていました。例えば、引き継いだ後にインスタの更新などをやっていく必要があるのですが、既に商品写真があると、それをアップすることができます。。そういった形で、すぐに事業に取り掛かれる素材が揃っていて、引継ぎも非常にやりやすかったです」とも。

徳田様とは、引き継ぎするまでは電話とメールのやり取りだけだったと話す木下様。交渉場面では、できるだけ早く連絡を返すことを心がけていたそうで、「やっぱり、返事が遅いと不安になるじゃないですか。本当にこの人に引き継いで大丈夫だろうか？って。引き継ぎたい意志を示す上でも、多少値段が上がっても良いからスピーディに進めることは考えていました」とおっしゃっておられました。アドバイザーとして売主様と関わってきた経験が、今回の引き継ぎを決める大きな後押しとなりました。

EC事業を３つ目の柱として、働き続けられる会社づくりを

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ネイルサロンに続き、バトンズで二度目のM&Aのご成約となった株式会社ステラコンサルティング。既にネイリストの社員も何人かいるそうで、「ネイリストってずっと続けられる仕事ではなくって、大体45歳くらいまでには引退してしまうんですよ。目が悪くなってきたり、腰や首が痛くなってきたりとかして。ネイルサロンしかない会社だと、その仕事ができなくなると会社を辞めなければいけませんが、複数の事業があると、会社内でキャリアチェンジができて、長く働いてもらえる環境が作れます」と話す木下様。事業を多角化し、働き続けられる環境づくりをすることが、M&Aをするひとつの理由であるとおっしゃっておられました。

そんな木下様に、最後に今後の展望についてお伺いすると、「弊社は、今後はコンサル事業・ネイルサロン・アクセサリーを扱ったEC事業の３本柱で事業展開をしていきます。私自身としては、引き継いだ２つの事業を経営する中で、ネイルサロンとECという２つのノウハウが得られるので、その経験がコンサル事業にも活かせると思います。社員の方々が働き続けられる環境づくりを整備しながら、自分の経験をお客様に還元していきたいと思っています」とお話しいただきました。

大きなキャリアチェンジから、常にキャリアアップし続ける木下様は、女性起業家としてお手本となるような素敵な経営者でいらっしゃいました。

木下様と株式会社ステラコンサルティングの今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております！