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Z世代のSNS支援企業をM&A!上場マーケ会社のPMI戦略と信頼構築の秘訣

2026年08月14日

積極的なM&Aで、マーケティング支援の幅を広げる株式会社ネオマーケティング。2026年4月にはエッセンスマーケティングをグループに迎え入れ、TikTokやInstagramなどのSNSマーケティングへと支援領域を拡大しています。今回は、同社の代表取締役を務める橋本光伸様に、M&A時に相手企業の信頼性を見極めるアプローチ方法、これまでの経験を踏まえたPMIの考え方など、事業展望と併せてお話を伺いました。


 

譲渡企業
社名 株式会社エッセンスマーケティング
業種 マーケティング
拠点 東京都
譲渡理由 経営基盤の強化

 


 

譲受企業
社名 株式会社ネオマーケティング
業種 マーケティング
拠点 東京都
譲受理由 既存商品・サービスの強化

 


 企業概要 

株式会社ネオマーケティング
上場市場:東京証券取引所スタンダード市場/名古屋証券取引所メイン市場
HP:https://corp.neo-m.jp/

マーケティングリサーチ事業を基盤に、企業の戦略立案から施策の実行、効果検証までをワンストップで支援する「生活者起点のマーケティング総合支援会社」。これまでにベンチャー企業から大企業まで3,000社以上との取引実績を持つ。

 

■複雑化する市場環境でクライアントニーズに応えるため、M&Aを積極的に推進

── 貴社の事業内容と事業の特徴・こだわりを教えてください。

当社はインターネットリサーチを主軸としてスタートし、現在は調査から戦略立案、プロモーションまでを一貫してサポートする総合的なマーケティング支援会社としての展開を強化しています。

マーケティングは通常、企業が売りたい商品やサービスを前提にして、調査や開発、プロモーションなどを進めることが多いと思います。一方、私たちは生活者起点のマーケティングをコンセプトにしており、「生活者にとって本当に必要な商品やサービスは何か」という視点から考えます。

まず生活者の実態や消費行動を徹底的に調査し、その結果をもとに商品やサービスを企画・開発。そして、その価値が適切に伝わるように宣伝やPRまで一貫して支援します。この考え方で企業活動を行えば、生活者は本当に求めている商品やサービスと出会いやすくなり、結果としてクライアントの成長にもつながります。

創業以来25年以上にわたり、私たちはこの生活者起点のマーケティングを追求してきました。「クライアントの目的を達成するには何が最適か」という視点で伴走していることが、多くの企業から選ばれている理由だと考えています。

案件ごとに社内でプロジェクトチームを組成し、各部署が連携しながら、課題解決に効果的な方法をオーダーメイドで提案・実行しています。

── 貴社がM&Aを検討する理由を教えてください。

自社のサービスだけでは、クライアントの本質的な課題を解決できないケースがあるからです。クライアントを取り巻く市場環境は年々複雑化しており、求められる支援も多様になっています。そうしたニーズに応えていくため、サービスの強化・拡充を進める手段として、M&Aに積極的に取り組んでいく方針としています。

■初回面談で感じた誠実さと本気度。サービスを利用し品質の高さも実感

── 具体的に、どのような方法でM&Aの情報を収集していますか?

M&Aの情報収集は、仲介会社とM&Aプラットフォームが中心です。当社では経営層や管理本部長、事業責任者などで構成する投資委員会を設置し、週1回の会議で譲渡案件を精査しています。

仲介会社は特定の1社に限定せず、幅広く情報を収集しています。M&Aプラットフォームも複数利用していますが、2025年夏頃からはバトンズを積極的に活用しています。

── エッセンスマーケティングの案件を見たとき、どのような印象を持たれましたか?

エッセンスマーケティングは、TikTokやInstagramなどのSNSマーケティング支援を得意とする会社です。当社でもSNSマーケティング支援は行っていますが、この領域をさらに強化したいと考えていたため、ニーズに合致すると感じました。

また、同社の伊藤社長をはじめスタッフ全員がZ世代の女性である点が印象的でした。当社にはない感性や発想、ノウハウを持っているのではないかと感じました。

── 初めてトップ面談をしたときの印象をお聞かせください。

伊藤社長はとても誠実な方で、初回面談時点でわざわざ当社へ足を運んでくださり、M&Aに対する本気度や、買い手へのリスペクトを感じました。

トップ面談では、譲渡の理由や経営に対する考え方、今後のビジョンを伺いました。その内容に共感できましたし、対話を重ねる中で伊藤社長の真面目な人柄から企業文化も伝わり、当社の社風との相性も良いのではないかと感じました。

── その後、企業理解のために行なったことはありますか?

前向きに進めたい案件については、会社の信用力を見極めるために、案件情報や面談で伺った内容の整合性を確認しますが、その手段として実際にクライアントとしてサービスを利用することがあります。

今回もエッセンスマーケティングへSNSマーケティング業務を発注させていただきましたが、その際の提案内容が的確で、サービスも高品質だったため、企業の信頼度も高まりました。

■企業統合は、M&A成立前からの丁寧な擦り合わせがカギ

── 現在、PMIをどのように進められていますか?

伊藤社長とはほぼ毎日やり取りさせて頂いております。実務面でも、当社の取締役が週1回の頻度で先方を訪問して業務調整や情報共有を行うなど、密接なコミュニケーションを何より重視しています。

また、伊藤社長からのご提案で、成約して3ヶ月経ったタイミングでエッセンスマーケティングの当社本社への移転が決まりました。物理的な距離も縮まり、さらなるコミュニケーションの活性化を期待しています。

── PMIで特に意識されていることはありますか?

無理に当社の色へ染めようとしないことです。実務は従来のやり方を尊重しながら、一方で経営管理や社内ルールなど会社の仕組みについては、無理のない範囲で当社の基準に合わせていただいています。

「どの部分を合わせてもらうのか」は、M&A成立前から丁寧に共有しておくことが重要です。事前に認識を合わせておけば、M&A後に「そんな話は聞いていなかった」という行き違いを防ぐことができます。

──PMIを進める中で、企業文化の違いを感じることはありますか?

当社もエッセンスマーケティングも真面目で誠実な人材が多く、価値観も近いと感じています。当社は「凡事徹底」をバリューに掲げていますが、そうした企業文化とも親和性があると思っています。

── 今後どのように事業シナジーを生み出していきますか?

まずは当社の既存クライアントに対し、エッセンスマーケティングのSNSマーケティング支援を積極的に提案していきます。M&A成立前後から紹介を始めていますが、すでに受注につながった案件も複数あります。

SNSマーケティングの重要性は、今後さらに高まるでしょう。その中で、エッセンスマーケティングは当グループの成長を支える重要な存在になると期待しています。

■過去のM&A経験を経て、体制や交渉の基盤を構築。今後もM&Aを積極検討

── 今後の事業展望とM&Aの方針について教えてください。

当社は「マーケティングで困ったら、まずネオマーケティングに相談しよう」と思っていただける存在を目指しています。そのためにも、サービス領域を広げ、より多角的な提案ができる体制を整えていきます。

M&Aは今後も活用していく方針ですが、それ自体が目的ではありません。あくまでクライアントの課題解決に向けてサービスを強化・拡充するための手段として、今後も検討したいと思います。

── 具体的に、今後どのような企業を譲受対象にしていますか?

マーケティング関連企業をメインに検討していますが、そこに限定しているわけではありません。クリエイティブ領域も含め、幅広く考えています。

最近では、縦型ショートドラマやライブコマース、インフルエンサー施策などへのニーズが高まっています。こうした新しい領域に強みを持つ会社とは、高いシナジーが期待できます。

当社は約50名の営業と、3,000社以上との取引実績があります。売り手企業様はこれらの経営基盤を活用することができます。素晴らしい事業やサービスを持ちながらも、販路開拓に課題を抱える会社があれば、ぜひお声がけいただきたいです。

── 最後に、今回のM&Aを振り返ってのご感想をお願いします。

エッセンスマーケティングとのM&Aは、交渉からPMI、シナジー創出まで、理想的な形で進められたと感じています。ただ、それは偶然ではありません。これまでのM&Aで試行錯誤を重ね、投資委員会による意思決定や事前の信頼構築、PMIの進め方など、経験をもとに仕組みを整えてきた結果です。

もちろん、どれだけ準備をしてもM&Aのリスクをゼロにすることはできません。だからこそ、信頼できるパートナーの存在も欠かせません。今回はバトンズの海山さんに、交渉から成約まで丁寧にサポートしていただきました。今後もバトンズを通じて、良いご縁が生まれることを期待しています。

写真)左から4番目:エッセンスマーケティング 伊藤様、5番目:ネオマーケティング 橋本社長、7番目:バトンズ 海山

 

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