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こだわりのオリジナルチャイティ通販事業、譲渡のきっかけは本業復帰!

2022年01月24日

「もともと、チャイティが大好きだったんです」と明るく語るのは、チャイティ専門の通販サイトを運営する宮下様。産休中に、仮想通貨で得た資金を元手に本事業を立ち上げ、育休明けのタイミングで譲渡へ踏み切った彼女のスタイルは、スモールM&Aを駆使したまさにイマドキの働き方といった様子。そんな宮下様に、事業を始めようと思ったきっかけや、初めてのM&Aを進めたプロセスなど、詳しく伺ってまいりました。

 


 

譲渡事業
社名 匿名
業種 EC事業
拠点 福井県
譲渡理由 選択と集中

 

 

譲受企業
社名 匿名
業種 コンサルティング業
拠点 東京都
譲受理由 サービスの強化

 


出産2ヶ月後に開業届を提出!自分好みのチャイティを広く多くの人々へ

 根っからのチャイティ好きが高じて、ご自身でも自宅で作り始めたという宮下様のこだわりは、スパイスをしっかり効かせたチャイティに仕上げること。飲み続けていると軽く舌が痺れてしまうほど、スパイスを濃く煮出した宮下様のチャイティは玄人ウケする味わいで、ご友人の方にも喜んでもらえていたそうです。

そんな宮下様は、市販のインスタント・チャイティの手軽さこそ評価していたものの、味の方には物足りなさも感じていたそうで「だったら、自分で理想のインスタント・チャイティを作ってしまえばいいんだ」と思い立ったのは、なんと産休真っ只中の頃。

そして、何度も試行錯誤を繰り返すうちに「これだ」と思える仕上がりのインスタント・チャイティに出会えた後は、「自分と同じ様に、市販のものに満足していないチャイティ愛好家を満足させてあげたい」と、本事業の立ち上げを構想されたのだそうです。

とはいえ、当時は出産を終えたばかりの状態だった宮下様。2ヶ月はおとなしくしていようと自分に言い聞かせ、ちょうど2ヶ月経った2021年1月に開業届を提出し、本事業をスタートされたのだとか。

開業資金は仮想通貨利益、譲渡理由は育休復帰!これがイマドキ女性のM&A

宮下様が開業届けを提出してから、通販サイトのオープン準備に要した時間は約3ヶ月。もともとWEBデザイン・制作の仕事をされていた宮下様にとって、通販用のホームページを制作するのも、サイトのSEO対策を講じるのも難しいことではなかったそうですが、唯一、ネットでの集客に関する知識はあまり持ち合わせていなかったそうで、Twitterでチャイの美味しさや、様々なチャイのレポート、シーンに合わせたチャイの飲み方の提案など、チャイに関する濃厚な情報を毎日発信する方法をメインとして集客をされたとのこと。4月に本格的なスタートを切ってからは、順調にフォロワーを増やし、500人を超えるユーザーがついたそうです。

「お客様から、“今まで飲んだチャイティの中で、一番美味しかったです”とか、“過去最高の味でした”といった嬉しいコメントもいただけて、この事業をやっているのは本当に楽しかったです」と話す宮下様。順調に運営を行っていた宮下様でしたが、「育休復帰」のタイミングで本業に復帰するか、事業を本格的にやっていくかを真剣に悩んだ末、事業を手放す決断をしました。

「本当は、もっと営業して販路を広げたり、Twitter以外の集客施策に挑戦したりして、このオリジナル・チャイティを全国に広めたいとも思いましたが、このチャイティを全国に広めるノウハウを持っている方に事業を譲渡した方が、いろんな意味で良いと思ったんです」とのこと。

「もともと、この事業は“副業”という形で始めたものでした。それ自体も、たまたまタイミングが良かったからこそ始めることができたんです。たまたま、仮想通貨で利益を得ることができて、同じくらいの時期に、インスタント・チャイティの開発にのめり込んで。そして、育休中ということで、たまたま時間もあって。育休が明けるタイミングで事業を手放すことになりましたが、自分の人生をこれからどういう方向で生きていくのかを、改めて考え直すためのよいきっかけとなました。考える時間も十分にあったお陰で、有意義な時間を過ごすことが出来てありがたかったです。」とも。

バトンズへの「登録失敗」がもたらした、頼れるアドバイザーとの嬉しい出会い

そんな宮下様にとって、今回のM&Aはもちろん初めてのご経験。いったい、どのようにしてM&Aという選択肢にたどり着いたのかをお伺いすると、「今から1〜2年前に情報番組で、最近の若者は起業する時にゼロから自分で作るのではなく、M&Aで会社を買って始めるケースが増えているというレポートを見て、すごく驚いたんです。もともと起業には興味がなかったんですけど、会社を売ったり買ったりするということが存在するということや、それを実際にやっている人がいるということに対する衝撃から”M&A“という言葉を知りました。そして今回、自分が誰かに事業を譲りたいと思った時に、あの番組のことを思い出してネットでいろいろ検索してみたら、バトンズのホームページに辿り着いたんです」とのこと。

今回のM&Aを通じて、宮下様が印象に残っていることについてもお伺いすると、それは株式会社バトンズのアドバイザーとの出会いだったそうで、「実は、最初に自分でバトンズに登録しようとした時は、最後の確認ボタンを押した時に、エラーになってしまったんです。私は、何かがうまくいかない時には、“これは、今はやらない方がいいというサインなんだ”と思うようにしているので、その時はそのまま画面を閉じることにしました。すると、数日ほど経ってからバトンズのアドバイザーである亀岡さんから直接お電話をいただいて。色々とヒアリングをしてくださり、買い手の方々に伝わりやすいように、登録内容を細かく書き直してくださったんです。そうしたら、すぐに問い合わせが30件も来たんですよ。あの時、もしも自分で適当に書いたものが登録できていたら、こんなに問い合わせは来なかったと思います。“登録の失敗”が、結果的にM&Aの大成功となったのは、すごく印象的に残っています」とのこと。

「面談の日程調整は、ほとんど亀岡さんがしてくれましたし、買い手候補の方々の失礼にならないよう、自分の要望を伝えるための参考文を作成してくれたり、納期通りに譲渡が完了するように段取りを組んでくれたり。いつも私に寄り添ってくださって、タスク面でもメンタル面でも本当に支えていただきました」とも。

いつか、今はまだ世の中にないもので、自分が何かを発信することで誰かの役に立てるような事業を新たに見つけたら、事業を興してみたいと思ってはいるものの、まずは4月からの育休復帰に向けて、子育てと仕事の両立という新しい生活に慣れるために頑張りたいとおっしゃる宮下様は、肩肘張らずに等身大で物事に向き合う、現代を生きる若手事業家という印象を受ける素敵な女性でした。

宮下様の今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!

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