主な取引先は官公庁。信頼と実績を積み重ねてきた会社が巡り合えた引継ぎ先とは

2021年12月23日

1943年の創業以降、80年近く経営を続けてきた和泉電気工業株式会社が、兵庫県を拠点に置き、電気設備工事を中心に空調設備・給排水設備工事などを行う株式会社西村電気工事に会社譲渡されました。今回、和泉電気工業株式会社の2代目社長として経営をされた和泉様に、M&Aに至った背景についてお伺いしました。

身近なところから始めた跡継ぎ探し。会社譲渡の裏には仲介者のサポートあり

兵庫県明石市を本拠地に置く和泉電気工業株式会社は、一般建設・電気工事業を行う会社として昭和18年に和泉様のお父様が設立されました。

大手メーカーから器具の仕入れなどを行い、官公庁を取引先にもつなど、信頼と実績を積み重ねてきた会社を2代目経営者として牽引されてきた和泉様ですが、ご自身のご年齢や体力面をきっかけに、4～5年ほど前から後継者を探し始めたそうです。

「同業者に引き継いでもらえたらという想いで、色んなところに声をかけてみました。従業員の方や下請け会社様など、身近なところから引き継ぎのお願いをしましたが、なかなか引き継ぎを希望する先が見つからず、2～3年ほど前からM&Aを専門とする会社に依頼をはじめました。」とのこと。

そんな中、10数年来のご関係であるという顧問会計士の株式会社C&P板谷様から、バトンズ通じて今回の譲受先である株式会社西村電気工事と出会われました。

株式会社西村電気工事のM&A仲介アドバイザーとして入られていたのは、M&Aコンサルティング業務、事業承継のサポートなどを手掛ける株式会社エクステンドの国生様。和泉様が今回の引き継ぎ先に決められた要因には、国生様の熱心な姿勢や人柄が大きかったそうです。

また、「第三者承継を検討していた期間には、会社に直接電話がかかってくることもありました。それ以外は板谷先生から紹介いただいた企業のみを検討していて、その中で出会った国生さん紹介の会社が一番事業内容も近く、取引先に官公庁があったという部分もあって引き継ぐことを決めました」ともお話いただきました。

これまで経営者として長く会社を支えてこられた和泉様は、M&Aが成立した後は3月まで引継ぎ業務を行っており、その後はご退職を予定されているとのこと。

「今のところ、皆さんうまくやっていただいているので、自分からいうことは特にないのかなと。株式会社西村電気工事の西村さんはご兄弟で経営されているんですが、どちらも信頼できる方で、この会社に決めてよかったなと思っています。」とお話いただきました。

プライベートではご飯やお酒の席も設けられ、公私ともに良い関係性が築けられているご様子で、和泉様にとって、これ以上ない後継者との出会いになったのではないかと感じることができました。

和泉様と和泉電気工業株式会社の今後の発展とご活躍を、バトンズ一同応援しております！

この案件を担当した株式会社Ｃ＆Ｐの紹介ページ

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