10年以上続く姫路の焼き鳥屋を承継。アーリーリタイアで新たな道へ

10年以上、兵庫県姫路市で焼き鳥居酒屋「とりっくす」を経営された山崎様。店舗名を残したまま事業を引き継がれた先は、法人ではなく個人の買い手様でした。今回、長年経営した事業を譲渡された山崎様に、M&Aに至った背景についてお伺いしました。

コロナを機に、10年以上続けた飲食店を手放す決断

山崎様が焼き鳥居酒屋「とりっくす」を始めたのは、今から約12年前。もともと焼き鳥屋を開きたいという想いがあった山崎様は、畑違いの業界で働いていたところから、2年ほどの修行を経てチャレンジすることを決断しました。

また、オープンから5年後、ゴルフのシミュレーション機械を知り合いから安価で譲受されたことをきっかけに、シミュレーションゴルフを隣に併設。順調に経営を続けていた山崎様ですが、新型コロナウイルスの影響を受け、売り上げが大幅低迷。行政からの相次ぐ休業要請もあり、今後の見通しが見えづらい業界であることを痛感したそうです。

「恐らく、今回のコロナのようなことがなければ今まで通り仕事を続けていたと思います。お店を通常通り営業できない期間が続く中で、これまでなんとかやってきましたが、そろそろ潮時かなと思い、これを機に別の方に引き渡す決断をしました。」

知り合いの紹介から、インターネットで事業承継ができることを知った山崎様。すぐに引継ぎ先を見つけることができましたが、お相手の金銭面等の関係により直前で破談。再度引継ぎ先を探そうとネットで調べている際に、バトンズのサイトを見つけたそうです。

初めてネットのM&Aを利用された山崎様に、イメージとのギャップがあったかなどについてお伺いしたところ、「東京や九州など、全国からお声をいただいたことに驚きました。また、ネットのM&Aがこんなにも盛んに行われていることにびっくりしました。」とお話いただきました。

引継ぎ先に選んだのは、最初に交渉依頼を受けた個人の買い手様

「とりっくす」の経営を引継いだ山本様は、法人ではなく個人の買い手様でした。引き継ぐ相手先を山本様に選んだ理由についてお伺いしたところ、「登録して、一番最初に交渉依頼があったのが山本様でした。もともと、タダでも良いくらいの感じでやっていたので、交渉依頼をいただいた方から優先的に対応して、ダメなら次に、という気持ちでした。」とのこと。

山本様とメールや電話でやり取りをする際には、文面や言葉遣いなどから、紳士さが伝わってきたとおっしゃっていました。交渉のときには「とりっくすという名前は残したい」という経営者の想いをくみ取ってくれ、お会いした際には誠実な印象を受けたと山崎様。そんな山本様の紳士な向き合いや、山崎様が非常に安価な金額で譲渡希望額を提示していたこともあり、交渉はスムーズに進んだそうです。

また、事業を引き継がれた山本様の実家は「とりっくす」の目と鼻の先。山崎様は引継ぎ先を探す際、地域で絞るなどは全く考えてなかったそうですが、偶然にも地元同士でのご成約となりました。山本様自身は、今回が初めての飲食経営。多少運営面でレクチャーが必要な部分はあるとのことでしたが、それを差し引いても引継ぎ相手に相応しい人柄をもった方だったのでしょう。山崎様からは、非常に満足感のある引継ぎであった印象を受けました。

アーリーリタイアをし、新たな人生へ

無事に事業承継を終え、少し肩の荷が下りたと山崎様。アーリーリタイアをして、現在新しいことを模索中だそうです。

「これからは、ボランティアのような人の役立つことをしたり、世界を一人で回ってみたり、今までできなかったことをしてみたいです。それによって新しい発見があったり、新しい価値観を得られたりすると、また色んな楽しみが増えたりすると思うので。」とお話いただく山崎様は、これからの人生に向けてすでに歩みを進めておりました。

今後の山崎様のご発展を、バトンズ一同応援しております！