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海外と独占契約を多岐に手掛ける事業家が目指した、次の新しい挑戦とは?

2021年10月25日

「これは、自分のやりたい仕事ではないな」と感じつつ、サラリーマン生活を送っていた一人の青年が一念発起して独立し、たったひとりでEC事業を始めたのは、わずか1年足らず前の話。その青年は、瞬く間にビジネス・パートナーを増やして事業を拡大し、今年に入って2つの事業を売却済み。そんな攻めの姿勢で事業運営を推し進めるのは、埼玉に本部を構え、海外メーカーと国内販売の独占契約を結んでEC事業を展開する株式会社Japan Standardの内山様です。本日は、内山様にとって2度目となるM&Aについて、いろいろとお話を伺ってまいりました。

グローバル視点でのマーケティグリサーチと突破力で、国内市場に打って出る

Photo by Nick Morrison

学生時代から起業に興味を持ちつつも「先立つものがなかったため、実際に行動に移すまでには至りませんでした」と話す内山様が、サラリーマン生活に終止符を打って独立を果たしたのは昨年の話。

そんな内山様が目をつけたのは、海外メーカーから日本国内販売を請け負うEC事業で、わずか1年足らずで3社と独占契約を結び、順調に売上と販路を伸ばしていらっしゃいました。

その営業手法はシンプルながらも効率的かつ効果的で、未だ日本国内での取り扱いのないものを見つけては、直接、メーカーに商談を持ちかけるというもの。今回の譲渡対象となった電気シェーバーの事業も、アメリカに本社を構えて中国の工場で生産を図る、海外で人気の大手メーカー企業の商品。初回のアプローチでは断られたそうですが、粘り強く交渉を続けた結果、3ヶ月後に独占契約を締結するに至ったのだとか。

そこまで苦労して手に入れた独占販売権を、なぜ今回、他社に譲渡することに決めたのかを合わせてお伺いすると「全て自分ひとりでやっていたので、パートナーが増えていくにつれ、ひとつひとつのメーカーに割ける時間が少なくなっていったんです。せっかく契約しても売上を伸ばすために施策を投じる時間がない。これでは、信頼して任せてくれたメーカーにも迷惑をかけてしまうと思い、譲渡へと踏み切りました」とのこと。

「また、自分は面白そうな商品を見つけて、海外企業との契約を締結しながら、新しい市場を開拓していくことの方が、安定している事業を運営していくよりも好きなんです。だから、既に軌道に乗ってきている他の事業も、年内に譲渡できるように動いています」とも。

そんなお話をイキイキとされる内山様からは、起業することを躊躇され、昨年までサラリーマンをされていたことが信じられないような事業家らしい積極性と揺るぎない安定感が感じられました。

2回目となるM&A、前回の経験を生かしたことでスムーズな交渉と成約が実現

さて、そんな内山様にとって今回のM&Aは2回目。初回とは違って、見えるものや感じるものは、おそらく変わっていたはずです。そこで、初回と今回を比較した際に印象的だったのは何だったのかをお伺いすると「初回は、メーカーからMOQ(契約時にメーカーが設定する最低販売個数)が提示されていない低リスクの事業が譲渡対象だったので、個人の方が副業のために買収したいという問い合わせが多かったのですが、今回はMOQが高めに設定されていて、個人の方にとってはリスクが高く、負担も大きい事業でした。

そのため、問い合わせも法人の方が多く、最終的に法人を売り手先として選びました。個人と法人を比べると、個人の方が金額交渉には積極的な印象を持ちました。加えて、私が初回時に決めた相手はEC事業をされたことのない企業だったので、ノウハウに関して細かくご質問を受けましたし、納得していただくまで丁寧にご説明する必要がありました。一方、今回の場合、金額に関する交渉は全くなく、既にECサイトを運営している会社だったこともあって、細かいフォローも不要でした」とのこと。

「1度目のM&Aで買い手側の気持ちがよく理解できました。そのプロセスを通じて、買い手の方々がいったい何を知りたいのか、どうすれば彼らに安心してもらえるのかを知れたからこそ、2回目のM&Aでは、以前よりわかりやすく伝えることができたと思います。その結果として、物事が非常にスムーズに進められました」とも。

年内に4つの新規事業を立ち上げつつ、次の挑戦の場は“新業態のトリミングサロン運営”へ

Photo by jarmoluk

こうして内山様の創業から現在に至るまでのお話をお伺いしていると、順風満帆に事業を大きくされているかのようですが、もちろんそこには並ならぬ努力があってこそ。

「EC事業は自分で集客していかないと成り立ちません。そして、その手法は毎日アップデートされていきます。それに対応していくために常に勉強していますし、何度もトライ&エラーを繰り返してきました。うまくいかなかったことも沢山ありますが、それも糧にしながらやってきました」とおっしゃる内山様に、最後に今後の展望をお伺いしました。

「もうすぐ既存事業の3つ全てが売却完了となりますが、一方で、年内までに新しく4つの事業を立ち上げようとしています。いずれも日本に販売実績のない面白い商品ですので、これから本格的に着手していくのが楽しみです。

でも実は、これらEC事業については、ゆくゆくは誰かに任せたいと思っていて、そのための準備も粛々と進めているんですよ。そして自分は…というと、実は犬が大好きなので、来年以降はトリミングサロン の運営にチャレンジしてみたいと考えています。

これまで、“やってみたいな”と考え出した事業は全部で30個。その中で、自分が情熱を持って少しでも長く続けられるものを、30個ある候補の中から選んで着手しているんです。自分は、常に新しいことに挑戦したい性分なので、サラリーマンを辞めて自分で稼いでいるからこそ、枠に縛られることなく好きなこと、やりたいと思ったことを自由にやっていきたいと思っています」と、少し照れながらも楽しそうに語られる内山様。

その隠しきれないバイタリティは、お話を聞いているだけで十分に伝わってまいりました。そんな内山様はきっと、30個を超えてもなお、新しい事業を思いついては、それらを世の中に発信し続けていかれるのだと思いました。

内山様の今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!

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