中小事業者の「第三者承継(M&A)」を政策が後押し
中小M&A推進計画とは?
中小M&A推進計画実施の背景
中小M&Aの潜在的対象事業者は57.7万社
中小M&A推進計画3つの施策
●事業承継・引継ぎ補助金の本予算化
●経営資源集約化税制の新設
●設備投資減税・人材投資減税の拡充
事業承継・引継ぎ補助金の本予算化
事業承継・引継ぎ補助金とは?
事業承継・引継ぎ補助金(経営革新)
【I型】創業支援型
1. 創業を契機として、引き継いだ経営資源を活用して経営革新等に取り組む者であること。
2. 産業競争力強化法に基づく認定市区町村又は認定連携創業支援事業者により特定創業支援事業を受ける者等、一定の実績や知識等を有している者であること。
【II型】経営者交代型
1. 事業承継を契機として、経営革新等に取り組む者であること。
2. 産業競争力強化法に基づく認定市区町村又は認定連携創業支援事業者により特定創業支援事業を受ける者等、一定の実績や知識等を有している者であること。
3. 地域の雇用をはじめ、地域経済全般を牽引する事業等創業を契機として、引き継いだ経営資源を活用して経営革新等に取り組む者であること。
【III型】M&A型
1. 事業再編・事業統合等を契機として、経営革新等に取り組む者であること。
2. 産業競争力強化法に基づく認定市区町村又は認定連携創業支援事業者により特定創業支援事業を受ける者等、一定の実績や知識等を有している者であること。
3. 地域の雇用をはじめ、地域経済全般を牽引する事業等事業承継を契機として、経営革新等に取り組む者であること。
事業承継・引継ぎ補助金(専門家活用)
・セカンドオピニオンなどの謝金
・M&A実務に必要な旅費
・DD(デューデリジェンス)費用や表明保証保険の保険料
・仲介・FAなどの専門家への業務委託料
・バトンズなどのプラットフォーム利用料(補助額は各1/2まで)
【I型】買い手支援型
1. 事業再編・事業統合等に伴い経営資源を譲り受けた後に、シナジーを活かした経営革新等を行うことが見込まれること。
2. 事業再編・事業統合等に伴い経営資源を譲り受けた後に、地域の雇用をはじめ、地域経済全体を牽引する事業を行うことが見込まれること。
【II型】売り手支援型
注意点
M&A支援機関として登録されている専門家へ相談を
経済産業省の補助金申請にはgBizIDが必要になります
自治体独自の補助金にも注目
経営資源集約化税制の新設・設備投資減税・人材投資減税の拡充
1. 設備投資減税(中小企業経営強化税制)
経営力向上計画に基づき、一定の設備を取得等した場合、投資額の10%を税額控除又は全額即時償却できる。
2. 雇用確保を促す税制(所得拡大促進税制)
経営力向上計画の認定を受け、経営力向上報告書を提出した上で、給与等支給総額を対前年比で2.5%以上引き上げた場合、給与等総額の増加額の25%が税額控除される。
3. 準備金の積立(中小企業事業再編投資損失準備金)
経営力向上計画の認定を受けた計画に基づき、M&Aを実施した場合に、株式等の取得価額の70%までの割合の金額を準備金として積み立てると、その金額を損金算入することができる。
「経営力向上計画」とは、人材育成、コスト管理等のマネジメントの向上や設備投資など、自社の経営力を向上するために策定・実施する計画です。経営力向上計画が認定された事業者は、税制や金融の支援等を受けることができます。
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