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横浜の個人塾が果たした、わずか1.5ヶ月のスピード譲渡…その経緯とは?

2021年09月08日

生徒ひとりひとりに寄り添い「完全オーダーメイド授業」をコンセプトに地元民から支持を集める学習塾・ヨコハマ・スクール(仮称)の経営者であり、自らも講師を勤める白石様(仮称)が、ヨコハマ・スクールを設立されたのは今から6年前。当初描いておられた目標を達成され、次のステップに進むために“廃業”という形で終了するつもりだった本事業を、M&Aという形で未来に向けて継承するに至った経緯と、その際に抱かれた様々な想いを伺ってまいりました。

もともと廃業する予定が…転職活動中にM&A業界と接点を持ち、事業譲渡を検討

既に大学生の時に塾講師や家庭教師の派遣事業を営み、その過程において様々な学習塾との接点を持つことで、運営ノウハウを掴むと同時にビジネスモデルに惹かれていった…という白石様は、卒業後、いわゆる会社員として社会に出られたものの、「これからどんどん変わっていく世の中に、柔軟に対応できるような生き方をしたい」との理由から7年前に独立し、個人学習塾を設立。

もともと興味のあったビジネスモデルだったとはいえ、学習塾を経営するにあたり自らが講師となって教室を運営するに至った背景をお伺いすると「学習塾との関わり合いが強くなっていく中で、教育そのものについても深く考えるようになり、自分なりの理想像を抱くようになりました。ですが、実際にこの手で実務を回さないと、“教育は、もっとこうあったらいいのに”と主張することができない気がしたんです」とのこと。

そこで「完全オーダーメイド授業」という独自のコンセプトを打ち立て、生徒ひとりひとりに寄り添いながら、これまで培ってきた知見を最大限に活かして磨きあげたヨコハマ・スクールは、設立から6年経った今、ご自身が作りたかった理想の教室となったそうです。そして、その理想の教室は、学習塾の激戦区である横浜で6年もの間、確かな実績を築きながら地元民からの厚い支持を集めてきました。

そんなヨコハマ・スクールの仕上がりに達成感を覚え、次の挑戦に向かうための修行の場として、一般企業へ再就職しようと考えていた白石様。実は当初、ヨコハマ・スクールは廃業するしかないと考えていたのだそうです。

ところが、転職活動をする中でM&A業界に触れ、そこで本事業を“譲渡する“という選択肢があることを知り、半信半疑ながらも「とりあえず、やってみるか…」と一歩を踏み出された…それが、白石様のM&Aの始まり方でした。

「うちの塾、買い手いるの?」そんな気持ちを吹き飛ばした反響の多さと早さ

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

とはいえ、個人でやっている小さな学習塾に、本当に買い手はつくのだろうか。それが始めた頃の率直な気持ちだったそうです。「私が個人で経営している学習塾ということは、個人の力が全て。つまり、 “店=自分“であると思っていました。だから、”自分“が抜けてしまったら”店“は成り立たないと考えていたんです。自分のいないヨコハマ・スクールを買いたいと思ってくれる人なんて、果たしているのかどうか、懐疑的な部分もありました。ですが、蓋を開けたら想像以上に反響があって。”店=自分“が全てだと思っていたものの、”店“には他にも”看板“という名の、地元における知名度や信用度みたいなものがあって、その”看板“には非常に価値があるんだということに気付かされたんです」とのこと。

実際、バトンズに登録されてからたったの1週間で10件もの問い合わせがあり、その候補者の面々はAIエンジニアからライター、コンサルタントから大学生に至るまで幅広く、反響の早さはもちろんのこと、その多様性にも重ねて驚かれたそうです。結果として、5名の方と直接面談することができました。「こんなにもM&Aという業界が活性化していて、売却案件を探している人たちがこれほどいるとは思っていませんでした。私のような個人事業主の方々の多くは、自分のところを売却するのは難しいだろうと頭から諦めているかもしれませんが、やるだけやってみる価値はあるなぁと思いました」とも。

多数多様な買い手候補者の中から、実際の後継者を選ぶのは難しくなかったのか併せてお伺いすると「私の場合、再就職が決まっていたため、どうしても7月末までには事業譲渡を完了させたいと思っていました。よって、スピード感を持って物事を進められるかどうかが、ひとつの重要条件でした。実際、わずか5日間で絞り込まなければならないスケジュールだったのです」とのこと。

最終的に白石様が後継者を選ばれた決め手は、教育に対して情熱があるというところでした。教育に対して情熱を持ち、短い検討期間であったにもかかわらず、実際に授業を観に来てくださるほど熱心な方だったそうです。彼が事業を継承してくれるのであれば、ヨコハマ・スクールは新たなシナジーを得ることができるだろうと感じたんです」とも。

学習塾専門のアドバイザーによるサポートで、わずか1.5ヶ月のスピード成約へ

株式会社インフィニティライフ(infinity Life Inc.)

そんな白石様をサポートされたのは、学習塾と不動産会社のM&Aに特化した株式会社インフィニティライフ 高木 直人様で、「さすが、学習塾専門ということで、情報も多く持っていらっしゃるし、顔も広いなぁと感じました。流れの説明はもちろんのこと、特に買い手候補を探す局面では、本当に頼りになりました。高木さんがいてくれたから、1週間で5件もの問い合わせが来たんだと思います」と、白石様も大絶賛。

前述の通り、既に再就職が決まっておられ、そちらが始動する前に事業譲渡を完了させたいと考えていた白石様が、実際にM&Aの検討を始めたのは6月半ばで、そこから、約1ヶ月半で全てを終わらせるのは決して簡単なことではなかったはずです。そんな難しい状況の中で、スムーズなスピード成約が現実のものとなったのは、白石様の並ならぬ集中力や判断力に、同業界に精通しておられる高木様の手腕が加わったからに他なりません。

こうして決まったヨコハマ・スクールの事業譲渡。ですが、いざ手放すという瞬間になって初めて、「まるで自分の一部がなくなっていく」ような、何とも言えない寂しさが白石様を襲ったそうで、これにはご本人も少し驚かれたとのこと。「とはいえ、一度決めたことですから。次は、もっとシステム的に何かを作るということを一般企業で修行して、その後は再び個人事業主として新しいビジネスに挑戦してみたいと思っています」とおっしゃる白石様は、きっと次に創られる事業もヨコハマ・スクールに負けないくらいにご自身の大きな一部として育まれていくのだろうと思わせてくださる、そんな熱意溢れる若き事業経営者でいらっしゃいました。

白石様の今後の更なるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!

この案件を担当した株式会社インフィニティライフの紹介ページ

 

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