異業種の社長へ、二人三脚で会社と技術を承継
2021年07月07日
2021年07月07日
岐阜県で木工製品の製造販売を営む深田様(仮名)は、北陸地方で一般土木建設業を営む企業へ2021年6月に事業承継されました。一度ブレイクしながらも、結果として円満に引継ぎを行われたストーリーをお話いただきました。
深田様が営む事業は、日本で1社しか取り扱いのない木工製品の製造販売をしていました。元々お父様より引き継がれた会社で、これまで2代目社長として長く技術を守っていましたが、後継が不在ということもあり、この技術を守っていくためにもゆっくりと会社を引き継いでくれるお相手探しを始めようと考えられたとのこと。まずはインターネットでM&Aの仲介をお任せできる会社を検索されたそうです。
そこでM&Aのご支援をお願いしたのが株式会社ナゴヤM&A・エフピーセンターの富永伸郎様。深田様が事業を営むのが岐阜県で、株式会社ナゴヤM&A・エフピーセンターは愛知県名古屋市ということもあり、何かトラブルが起こった時にもすぐに駆けつけてくれる地元のアドバイザーに仲介をお願いできると安心ですよね。
早速、初回の相談を受けるために岐阜まで足を運んでくれた富永様。深田様のお話を親身になって聞いてくれた上で、とても珍しい商材を扱う企業だったこともありバトンズで広く買い手を募る方法を提案されました。深田様としても会社の引き継ぎは焦ってはおらず、ゆっくりとお相手探しをするつもりだったので、多くの買い手から会社を大切に引き継いでくれる方をじっくり探せる形で進められる手段を取れることにメリットを感じられたそうです。また、インターネットへの掲載は匿名になるので不安はなかったとのこと。バトンズでは、秘密保持契約を交わした上で実名交渉に入ってから、会社名などがわかるので安心して利用することができますね。
Photo by Myriam Zilles on Unsplash
実際にバトンズへ掲載して出会ったのが、北陸地方で一般土木建設業を営む企業を経営する社長。具体的な商談へ入りますが、深田様が譲渡を急いでいなかったことと、条件がなかなか折り合わなかったことが重なりM&Aのお話が破談する「ブレイク」となります。引き続き、長期的なスパンで譲り先を探されていた深田様ですが、突然体調を壊されてしまいました。深田様はすぐに富永様へ体調不安について相談し、富永様は改めて方々へ連絡して買い手を探してくださったとのこと。その中で、たまたま前回ブレイクになった社長とご縁が繋がり、今後は双方に条件を調整した上で事業承継が成立しました。
「最初はゆっくり探すつもりだったんです。でも突然体が悪くなったので、早めにアドバイザーへ相談しておいて良かったな。」
富永様はM&Aの相談も、体調不安に関する相談もとても親身に受けてくださったとのこと。「いつか会社を誰かに譲ろう、でも今ではない」という局面に立った時、長い時間をかけて満足できるお相手探しをするためにも、不測の事態に備えるためにも、早め早めの専門家への相談をしておくと、安心なのかもしれませんね。
PexelsによるPixabayからの画像
現在は少しずつ引き継ぎを行われている深田様。後継社長は異業種からの挑戦なので技術の承継から進めているそうです。これまで長く1人で製造から販売までを行われていた深田様は、後継者と一緒に仕事をすることにとても新鮮な気持ちを感じているとのこと。「これで今後も長く会社が維持できるなぁ」とおっしゃっていました。
また、後継社長は、今後も長く深田様が一緒に働いてくれることを望んでいるそう。体調不安もあり、そこまで長く留まるつもりは、、、とおっしゃるものの、新しい社長様との毎日が充実されているようでしたので、これからもお二人で手を携えて進んでいかれるのではないかと感じました。
今後の会社のご発展を、バトンズ一同応援しております!
この案件を担当した株式会社ナゴヤM&A・エフピーセンターの紹介ページ
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