TOPM&A記事・コラム成功事例社長ごとECファッション企業を買収!M&AでブランディングのDX事業を立ち上げ

社長ごとECファッション企業を買収!M&AでブランディングのDX事業を立ち上げ

2021.06.07

ECサイトの運営や広告事業を営む株式会社レバーンの匹田様は2021年5月、20〜30代女性向け衣料品の通信販売を運営する合同会社HBを買収しました。事業を買収された背景と、今後の取り組みについて詳しくお話を伺いました。

突然の親族内承継でWebディレクターから経営者に

先代の創業当初、「アートスタッフレバーン」時代

匹田様は元々、Webデザイナーの専門学校を出た後に、企業でWebディレクターとして活躍されていました。数多くのプロジェクトに携わり手腕を発揮されていましたが、ある日、突然お父様が体調を壊されて家業である株式会社レバーンを背負って立つことになります。当時の株式会社レバーンの主力事業は不動産広告。カリスマ社長であるお父様が会社を引っ張るスタイルで経営され、メンバーは全員クリエイター。一気に会社は不安定になりました。匹田様が副社長として入りつつ、お父様が入退院を繰り返しながらなんとか事業を継続させるも、お父様が他界されて本格的に匹田様お一人の力で株式会社レバーンを運営していかなければならなくなります。

突然のことだったので、穏やかな引き継ぎなどはありませんでした。凝り固まった広告業の会社をイノベーションしてIT寄りの思考にしていかなければならないと考えた匹田様は、自身の30代の時間のほとんどを費やして改革に取り組みました。クリエイティブ集団であるメンバーの信頼を得るため、自ら営業として毎月100件以上の飛び込み営業をして仕事を取ってきたり、幹部社員と面談してお互い納得できるまで議論し、喧嘩をしても膝を突き合わせて対話するなど、会社のために一生懸命に働いていました。

少しずつメンバーからの信頼を得ると、次は新規事業。キャラクターのライセンス事業を立ち上げて軌道に乗せました。そうして匹田様は自らの行動力で会社を引っ張ってきましたが、10年かけて会社が30名規模になると、新たに取り組みたい事業に対して、社内のノウハウ不足と人材不足に頭を悩ませるようになりました。そこで考えたのがM&Aを利用した業容拡大でした。

M&Aでサービスと優秀なプロデューサーを確保しファッションEC事業に進出

左から順に、匹田様と押谷社長

次の事業として、ファッション系のEC事業に取り組みたい。そう考えた匹田様はバトンズを利用して案件を探し始めました。そこで出会ったのが合同会社HB。20〜30代女性向け衣料品を扱うBouquet de marieeを20代の押谷社長が1人で運営している会社でした。押谷社長は1人で事業を始めて3期目で年商2000万円に届くところまで事業を成長させましたが、休む間もなく仕入れや発送作業などを続ける生活に限界を感じ、そして次のステップとして化粧品ビジネスをやりたいという思いもあり、売却を検討していました。

株式会社レバーンとしては、確立されたブランディングとノウハウを持っている事業に魅力を感じたと同時に、服の良さをターゲティングした顧客層に的確に伝えて事業を成長させる押谷社長に大変魅力を感じたそうです。結果として、合同会社HBは押谷社長ごと株式会社レバーンが買収するという形になり、押谷社長はECサイト事業のプロデュースを継続しつつ、引き継ぎが終わり次第、化粧品ビジネスにも着手できることになりました。

実は、合同会社HBに対して株式会社レバーンよりも以外にも多くの引き継ぎ希望の企業もあったとのこと。しかし、押谷社長は今まで作ってきたブランドをそのまま存続させてくれる匹田様を選ばれたそうです。思い入れの強い事業ほど、ブランドを存続させてくれるかどうかは売り手にとって重要なポイントですね。

M&Aで目指すのは企業ブランディングDX支援の事業立ち上げ

株式会社レバーンは、コンサルタントとして協力しているSEEDATA(博報堂グループ)と共に次のM&A戦略を描いています。中長期的に、デザイン技術を活かした企業ブランディングのDX支援へ取り組むべく「Brand Design DX Lab.」事業を立ち上げる予定をしており、同業種から異業種まで、複数の領域において相互にシナジーが発生するM&A戦略を策定しています。

同業種のM&Aとしては、不動産広告を強みとするデザインプロダクションと交渉を進めており、垂直統合としては映像制作関連オフショア企業であるKAGEROU社を買収することでバリューチェーンを拡大。D2CブランドのM&Aでは今回のBouquet de marieeを始め、香港発本革カバンブランドを買収。他にも健康食品などを扱うECサイトと交渉を進めています。また、人材仲介・派遣会社のM&Aも検討しており、将来的にブランディングのDX支援を行っている企業向けに人材派遣もできるよう事業を展開させていく予定です。

「買収してもブランドやその会社の強みは残したいし、できるなら社長も残って欲しい」と匹田様。ご自身が親族内承継で苦労されたからこそ、会社を支えてきた売り手の努力に敬意を払い、手を携えて共にグループを大きくしていきたいと考えています。事業を大きくしていきたいけれど、自分の力だけでは難しい。株式会社レバーンの匹田様とであれば、ビジネスを大きく次のステップに進められるかもしれませんね。

バトンズ一同、株式会社レバーンの今後の事業拡大を心より応援しております!

 

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