TOPM&A記事・コラム成功事例埼玉10年連続売上拡大。機械修理・メンテナンス業を引き継いでさらなる成長を目指す。

10年連続売上拡大。機械修理・メンテナンス業を引き継いでさらなる成長を目指す。

2021.05.21

埼玉県で主に大手鉄鋼メーカーを中心に建設、機械保全事業を営むジェイトランスポート株式会社は、2021年4月に同県で機械修理・メンテナンス業を営む株式会社ホーネックの事業を引き継ぎました。M&Aにより引き継いだ経営資源を効果的に活用して事業を成長させている鈴石様へ今回の買収について話を伺いました。

10年間連続で大きく成長。しかしコロナ禍で足踏み状態に・・・。

ジェイトランスポート株式会社は、鉄鋼メーカーのミルスケール輸送をきっかけに2010年10月に設立されました。元々は現在の代表である鈴石様のお母様が経営されていましたが、体調不安をきっかけに鈴石様が親族内承継で会社を引き継ぐことに。元々メーカーでマネージャー職に就いていた鈴石様は退職の相談と引き継ぎののち、ジェイトランスポート株式会社の代表へ6年前である2015年に就任されました。その頃は売上約1億円規模の会社だったそうです。

先代の時代に他社の事業と従業員を引き受ける出来事がありました。順調に自社の事業を拡大させていく中で、結果として現在では引き受けた事業が基幹事業の1つとなりました。その出来事をきっかけに、後継者のいない会社の経営資源やノウハウを引き継ぐことで、会社を更に大きくしていくことを視野に入れ始めたそうです。

順調に事業を成長させ、10年間連続で順調に売上が上がっているジェイトランスポート株式会社。あと少しで大きな目標にしていた10億という大台に届くというところで、新型コロナウィルス感染症の蔓延により売上が足踏み状態に。1週間ごとに全国へ足を運ばれていた鈴石様も、出張や会合、懇親会がなくなり時間に余裕ができたそうです。そんな折、1~2年前にバトンズで見つけた株式会社ホーネックの案件情報を思い出しました。気にはなっていたものの、当時は多忙のため問い合わせに踏み切れなかったのですが、コロナ禍により時間ができたこの機会に連絡を入れてみることにしました。

熟達した職人の技術は会社の将来に向けた貴重な財産。

Emir KrasnićによるPixabayからの画像

株式会社ホーネックの金子様と初めてお会いした時の印象は、鈴石様ご自身が「見習わないと」と思われるくらいパワフルで行動力がある方、というものだったそうです。そして話を進めていく中で、お二人は 同じメーカーの出身で、金子様が鈴石様の大先輩ということが判明しました。そういったきっかけもあり お互いに大変有意義なトップ面談となったそうです。あとから伺った話ですが、実は金子様は事業承継を半ば諦めかけており、奥様と「会社を辞めよう」というところまで相談されていたそう。そのような時に鈴石社長からバトンズ上でアプローチを受け取り、ギリギリのところで最高の出会いに恵まれた形になりました。

金子様のお人柄に惹かれたのはもちろんのこと、株式会社ホーネックの人的資産自体も鈴石様にとっては大変魅力的でした。ジェイトランスポート株式会社は若い社員が多い会社。そして「トランスポート」と社名に入っているものの今では運送事業は売上全体の約数%で、株式会社ホーネックの専門領域である 機械保全や、建設業による売上が伸びていました。株式会社ホーネックの取引先を取り込むことで販路拡大が可能になることに加え、熟練の従業員から技術継承をしていけるということが、将来的に会社の大きな財産に繋がると感じられたそうです。

具体的なM&Aに入った際に鈴石様が気を配られたところは、帳簿に実態が正しく反映されているかどうか。M&Aを行う際、隠れた負債がないかどうかはきちんと確認しておく必要があります。今回は埼玉県熊谷市に本拠地を置くMMG経営アシスト・ネットワークスの本塚英之代表がM&Aアドバイザーとして 仲介役を担っていました。財務情報については簡易的なDD(デューデリジェンス)を行うことで決算書通りであることを証明し、コミュニケーションの面でも、メールや Webツールを駆使して、金子様と鈴石様の間を取り持ってくださったそうです。鈴石様は、物腰が柔らかく的確なアドバイスをしてくれるので、アドバイザーとして大変信頼できたとおっしゃっていました。

今後は建設業の領域でもM&Aを活用して業容拡大を目指す

Bruno /GermanyによるPixabayからの画像

最終契約終了後、まずは株式会社ホーネックの従業員へ挨拶。初対面ということもあり、鈴石様よりも 従業員の方々の方が緊張されていたとのこと。しかし、金子様から経営を引き継ぎ、事業承継が成功して安心されていた様子だったそうです。また、ジェイトランスポート株式会社の方はというと、抵抗なく今回の話を受け入れ、他社を買収することができるくらいの事業規模に会社が成長したことを喜んでくれたとのこと。鈴石様が築かれている、従業員が会社の成長を純粋に喜べる企業風土は大変素敵ですね。

取引先の引き継ぎについては、鈴石様と金子様がお二人で各社を回られたとのこと。取引先は若い後継者を歓迎すると同時に、金子様に「ゆっくりしてね」と声をかけられたそうですがパワフルな金子様はまだまだ現役で、1年間は残ってくださるとのこと。鈴石様も安心して経営を引き継いでいけますね。

今回のM&Aが成功したことで、関東地区の鉄鋼メーカーへの販路がほぼ確保することができたジェイトランスポート株式会社。安定的な取引先を確保することができ、今後は株式会社ホーネックとともに両輪でお互いの事業が伸ばせるように事業を作り込んでいかれるそうです。また、今後は機械保全事業とともに売上の高いシェアを占めている電気工事や土木工事の業種でも事業の買収を考えているとのこと。熟練の技術を持った職人を抱えている企業を中心に探されていくそうです。

バトンズ一同、今後の鈴石様の事業拡大を応援しております!

 

この案件を担当したM&AアドバイザーMMG経営アシスト・ネットワークスの紹介ページ

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