TOPM&A記事・コラム売り手宝石の訪問販売会社を事業承継。お客様との繋がりを次世代へ託す。

宝石の訪問販売会社を事業承継。お客様との繋がりを次世代へ託す。

2021.04.29

茨城県で宝石や布団の訪問販売会社「株式会社グランド」を営んでいた海藤様。ご自身も営業マンとして第一線で活躍されていたエネルギッシュな方です。今回バトンズを活用して事業承継に成功された背景や、事業承継を考え始めたきっかけ、引退後の過ごし方などについてお話を伺いました。

「ないないづくし」の20代。営業マンとしての成功を機に進むべき道を見出す。

23歳で2人のお子さんがいらっしゃったという海藤様。東京で一旗上げようと必死になって働くも水が合わず、茨城県に戻られてからは自動車用品の卸売業を営む会社にて営業として働いていたそうです。営業先は主にガソリンスタンド。2年間在籍した中でルート販売を担当し、ガソリンスタンドのオーナーや奥様に可愛がられ、大変成果を上げられました。

「自分はこういう仕事が向いているのかもしれない。せっかくなら独立して、人間誰でも使うもの・・・布団を売ろう。いいものを売らないとお客様の信用は得られない。なるべく質のいいものを販売していこう。

そこから海藤様は質の良い布団を扱っている会社2~3社と交渉し、羽毛かけ布団と羊毛敷布団の取り扱いを開始。地道に、そして着実に10数年をかけて会社の売り上げを拡大させていきました。徐々に従業員も増えていましたが、引き続きご自身も営業マンとして第一線で活躍されていた海藤様。出入りしていた病院の看護師から宝石の販売をリクエストされました。

宝石販売が大当たり!会社は一時、4億を超える売上規模に。

株式会社グラントのオフィス

お客様のアドバイスから、宝石販売を始めた海藤様。最初は手ごろな価格のものをラインナップしていたそうです。しかし、なかなか売れない。原点に立ち返った海藤様は、やはりいいものを売らなければいけない、と思い直します。

良質な宝石を扱う会社5~6社と新たに取引を開始し、11人いた営業マンのうち、1人に宝石販売を担当させることにしました。案の定、いいものは売れる。どんどん宝石を担当していた営業マンの売り上げは上がっていき、周りの営業マンからも宝石販売がやりたいという声が海藤様に届くようになりました。

「好きなものを売れ、と営業マン全員に言ってみました。そしたらみんな宝石を売り始めて。遂には取扱商材の9割が宝石になり、実力をつけて独立していく社員も出てきました。嬉しいことです。」

時代の変化と体調不安。バトンズに出会い事業承継を決意。

順調に会社を育ててきた海藤様ですが、小泉政権時代から役場での販売などが規制されていき、徐々に販売先が限られてくるようになりました。また、新型コロナウィルスの感染拡大により、病院への出入りが制限されることに。しかし、これまで築いてきた保育施設や学校関連などとのお取引は継続できており、コロナ禍においてもあまり利益の変化はなかったと言います。

しかし、そんな状況でも体調不安が海藤様を悩ませます。患われていた糖尿病から合併症を起こし、末梢神経が痛んだ関係で思うように歩けなくなってしまったそうです。なかなか現場に出ることができなくなってきた中で、株のトレードを始めた海藤様。野村證券の担当者に会社の行末について相談したところ、バトンズの存在を知りました。

現れた38歳の若き経営者。「日本も捨てたもんじゃないなと思った。」

左から、海藤様とガゼルパートナーズ株式会社の川西様

バトンズに登録してすぐ、バトンズ認定アドバイザーであるガゼルパートナーズ株式会社の川西様と打ち合わせをしました。専門知識も豊富で、法務的な見地からのアドバイスもしてくれたので大変安心して任せられたと言います。

バトンズ掲載から約1ヶ月。すぐに買い手社長と面談ができたそうです。買い手社長は38歳というお若い年齢で「大事なのは人と人とのつながり」という考え方から「株式会社グランド」の買収を決められたそうで、海藤様は「こういう若者が活躍しているなんて、日本も捨てたものじゃないな」と感じられたと言います。

しかし、お子さんも2人いらっしゃるとお話されていた海藤様。なぜ親族内承継の選択肢を取られなかったのでしょうか。

「息子は外資系の会社でプログラマーをしていて、とても楽しそう。娘は株式会社グランドで働いているが、営業としては才能があるものの、数字の話はあまり得意じゃないんです。長い間、人を見る仕事をしていた私には、娘に継いでしまったら苦労させることが分かっていたから、できなかった。実は娘にも、最終契約が終わってから伝えたんですが、泣きながら怒られましたよ。でも、最後には分かってくれて、新社長と力を合わせて頑張ってくれそうです。私がこうして幸せな決断ができたのも、すべては周りの人に支えてもらったおかげです。」

今年で74歳。80歳までに年間5000万円を稼ぐことが目標。

多くのお客様と社員に惜しまれながら引退された海藤様。現在は株のトレードに取り組まれており、エンジニアの息子さんの力を借りてパソコンのモニターを3画面に増設し、加えてタブレット端末も駆使して日々のトレードに励まれているそうです。

80歳までに年間5000万円を稼ぎ出すことを目標とされているそうでして、現在の運用成績も大変良好とのこと。引退後も大変アグレッシブに活動していらっしゃいます。

バトンズは「株式会社グラント」の今後の事業拡大と、海藤様のご活躍を今後も応援しております。

 

この案件を担当したM&Aアドバイザーガゼルパートナーズ株式会社の紹介ページ

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