TOPM&A記事・コラム成功事例愛知作業療法士の経験を活かして妊活サロンを事業引継ぎ。信頼と安心のお店づくりに挑戦。

作業療法士の経験を活かして妊活サロンを事業引継ぎ。信頼と安心のお店づくりに挑戦。

2021.03.25

愛知県豊橋市の不妊治療専門サロン「体のメンテナンスReset豊橋店」をM&Aで引き継がれた和田様(仮称)。身体機能の専門家である作業療法士としてのノウハウと、これまでの職歴で培ってきた精神科と小児科における知識を活かして新たな挑戦を始められます。

「私は、他の買い手さんたちとは少し違うかも。自分の居場所を作りたいなって思ったんです。」

作業療法士として病院に勤める和田様。長く医療に携わる中で、自身の働く環境に対して疑問を持つようになったそうです。来院する患者は、どこかしら身体に不調がある方で、精神的にも余裕がない方が多くいる。そんな患者を親身に支えていこうとするスタッフの方も、次第に患者の感情に呑まれてしまうことで精神的に自分を思い詰めてしまう。和田様は先輩として現場のスタッフを支えながら、患者とスタッフにとって快適な環境とはどういうものなのかということを考え続けていました。

「お客様にもスタッフにも、そして自分にとっても心地よい環境となるお店を作りたい。」

いつしかそう考えるようになり、バトンズを含むいくつかのM&Aプラットフォームに登録して、ノウハウを活かして事業を引き継げる案件を探し始めたそうです。そんな折、和田様の地元である愛知県で引継ぎ先を探す「体のメンテナンスReset豊橋店」に出会われました。

売り手と連絡を始めて2ヶ月で、3代目のオーナーに。

作業療法士として活躍される和田様

バトンズで案件を見つけて連絡を入れてからは、すぐにお店の見学をされ、具体的な交渉に入りと、「トントン拍子」にお話が進みました。譲り受け金額は税込みで1045万円。大半は貯めていた自己資金で用意しましたが、400万円は両親から借入をされたとのこと。1年で完済できるように計画書を作成されたそうです。

2021年3月初旬、従業員への挨拶をされた和田様。早速、経営者として気が引き締まる想いをされました。

「コロナ禍で、正社員にも時短勤務をお願いしていたりしていて・・・。それで転職を考えていたスタッフさんもいたようなんです。ただ、同じく現場のスタッフさんが引き止めていてくれたみたいで・・・。スタッフさんたちも頑張ってくれているんだなぁと思いました。これからは透明性の高い経営を目指して、スタッフさんたちと支えあいながらお店の運営をしていきたいです。透明性がなかったら言ってね、とスタッフにもお願いしています。

私も作業療法士としてのノウハウはあるものの、経営やお店の運営についての知識はまだまだ足りません。お店の運営に慣れたスタッフさんが辞めてしまうのは本当に痛手になるので、スタッフさんが働きやすい環境を作っていかないといけないな、と気が引き締まる思いをしました。」

M&Aの良さであり難しさは、お客様と従業員を引継ぐこと。イチから自身が築いた関係性ではないので、いかに信頼感を得ていくかが今後のお店運営における鍵になると和田様はおっしゃいます。経営についても今後は売り手オーナーと、その前のオーナーからアドバイスを受けながら進めていくとのこと。「太い柱」のある経営を進めていくためには、先輩から学ぶ姿勢が大事だとおっしゃっていました。

目的地は「大富豪」じゃなくて「理想の社会」。社会的に弱い立場の人を支える手助けがしたい。

Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

元々、身の回りに片親世帯の方が多く、親側の立場でも、子ども側の立場でも苦しんでいる方々に出会ったことがきっかけで、作業療法士や精神科の勉強を始めた和田様。将来目指す姿は事業を成功させた「大富豪」ではなく、「理想の社会」を実現できる人、だと言います。

現在は愛知県豊橋市のみの店舗を、名古屋市に増やし、さらには大阪にも増やしていきたいとのこと。サロンを増やしていくというのも今後の展開として考えているものの、それ以外にもやりたいことがあるそうです。

「将来的にはシングルマザーやシングルファザー向けのアパートを運営したいんです。シェアハウスだと垣根がなくなりすぎるので、アパートで。1階に託児所を運営したりして、みんなが支えあいながら育児ができる住宅を提供したいと思っています。」

「体のメンテナンスReset豊橋店」が軌道に乗るまでは、和田様ご自身は病院で働きながら経営に携わるとのこと。コロナ禍で経営が安定しない中で、経済的にスタッフを不安にさせないための配慮と、現職で和田様を慕っている後輩たちのためだそうです。

「まずは自分の利益はいいので、スタッフさんが安心できるような状況を作りたいです。お金のこともちゃんとスタッフさんにも伝えていきたい。そして、現職で慕ってくれている後輩にも、残れてあと1~2年だよ、と伝えて心の準備をしてもらっています。まずはきちんとお店の利益を出して、それから病院を退職しようと思っています。

「理想の社会」に向けた和田様の挑戦が、始まります。

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