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FIREを実現し、ペットサロンを2店舗M&A!ペット業界での挑戦を決めた内なる想い

2023年06月26日

製薬メーカーを2年前に退職され、個人事業主としてペットアプリの運営をしている伊藤様はこの度、バトンズを通じて2件のペットサロンを譲り受けされました。早期退職後はビジネスオーナーになれるチャンスを探していた伊藤様が、ペットサロンの事業に携わろうと思った経緯や今後の展望について、お話を伺いしました。


 

譲渡企業
区分 法人
業種 ペット関連事業
拠点 東京都
譲渡理由 体調不安

 

 

譲受企業
区分 個人
業種 その他医療サービス
拠点 東京都
譲受理由 新規事業への参入

 


43歳という若さでFIREを実現。ペットサロンのオーナーに

Photo by iStock-1184851389

製薬メーカーに勤められていた伊藤様は、43歳という若さでFIRE(※)を実現し、2年ほど前に長年勤められた会社をご退職。その後、ビジネスオーナーとしての挑戦をするべく、バトンズをご利用されていました。

自分の好きなことを仕事にしたいという想いから、ペットサロンの事業に絞って案件を探していたという伊藤様。また、退職後はペットアプリをご自身で運営されており、その事業とのシナジーも見込めると考えられていました。

「私は犬や猫が好きで、ペットの殺処分を減らしたいという想いをずっと持っていました。事実、経済的な事情から飼い主が犬や猫を手放し、殺処分に繋がるというケースがペット業界の大きな問題になっています。そういった課題感から、近所に住んでいる飼い主同士を繋げて、フォローしあえる環境を提供するというアプリを開発しました。

現在、アプリのユーザー数は増えていっていますが、収益化には中々繋がっていません。ペットサロンは、そことのシナジー効果も見込めると感じていました。」

ペット産業の中でも、ペットショップは売れ残ったペットを殺処分したり、むやみに子供を生ませるといった裏側もあり、やりたいとは思わなかったと話す伊藤様。

ペットサロンであれば、保護されたり殺処分されたりしてしまうペットの預かり先としても活用でき、ペットの幸せに繋がると感じたことが、ペットサロンでM&Aを検討し始めた経緯だったと言います。

また、ペット市場には経済的な可能性も感じていると話す伊藤様。2022年に公表された矢野経済研究所の調査によると、2021年度のペット関連総市場規模は前年度比1.8%増の1兆7,187億円と、微増傾向にあります。これは、コロナ禍による外出自粛の中、ペットと過ごす時間が増えたことや、飼育者がペットに対して健康意識が高まり、プレミアムフード市場やスナック類が拡大していることが影要因として考えられています。

自身が携わっていきたい領域と、市場全体の需要がマッチしていることから、ペットサロンのM&Aに可能性を感じられた伊藤様は、具体的な交渉へと進んでいきます。

(※)「Financial Independent Retire Early」の略。資産運用による不労所得を得て経済的に自立することで、早期にリタイアするライフスタイルのこと。

 

黒字経営かつ事業の伸びしろを感じ、即断即決

Photo by iStock-1445362700

ペットサロンのM&Aを検討し始めた伊藤様でしたが、案件として掲載される件数は想像より少なかったとのこと。バトンズ以外のM&Aプラットフォームも登録されたり、各都道府県の引継ぎ支援センターにも登録をしていたものの、中々案件掲載の動きが無かったそうです。

そんな中、バトンズを通して出逢われたのが、都内にある地域密着型のトリミング・ペットホテルを運営するサロン。オーナー様は、自身の年齢と体調面にも不安を感じていたことから、譲り先を探していました。

「黒字経営で、自走できている状態だったのは魅力でした。また、面談時に『どのような経営体制でこれまで運営されてきたか』を前オーナーに伺いましたが、まだまだ改善できる余地があると感じました。現段階ですでに黒字経営で、改善点も見えたので即決しましたね。」

譲り受けたペットサロンは、お店に訪れるお客様の殆どが既存顧客で回っており、リピート率が高いという特徴がありました。伊藤様は、新規顧客の獲得率を上げるという明確な改善ポイントが分かったことで、引継ぎ後のビジネス戦略が描きやすかったと言います。

リピーターが多いということは、日ごろから従業員の方が丁寧に対応できているということだと思います。スタッフの皆さんも継続雇用をしてくれるということでしたし、これを逃す訳にはいかないと思いました。」

高い競争率を勝ち抜くために必要な意識とコミュニケーションとは

Photo by iStock-1474838897

昨年、伊藤様が群馬県にあるペットサロンの交渉を進めていた時には、別の地元の事業者に決まってしまい、成約には至りませんでした。その際、なぜ自分が選ばれなかったのかを伺うと「別の事業者は地元の法人だったため、安心感がある」と売り手様に言われたのだそう。

直前で断念した経験がある伊藤様は、他者より優先的に交渉を進められるよう、より丁寧なコミュニケーションを心がけたと言います。

「群馬県の案件では、実際に働いている従業員の皆さんの前でプレゼンテーションを行い、従業員の方々に決めてもらいました。一方今回は、オーナーが独断で決めるという形でした。

他の買い手候補者がいる中で勝ち抜くためにも、どのように引継ぎ先を決定するのかは事前にヒアリングをした方が良いと思います。従業員の方が決めるのであれば、従業員に向けた提案を、オーナーが決めるのであれば、オーナーに向けた提案を考える必要があるからです。」

また、案件として掲載される頻度が少ないペットサロン。自分が求める案件にスピード感をもって反応できるよう、複数のM&Aプラットフォームや各都道府県が行っている引継ぎ支援センターに登録を行い、案件の通知が来たら必ず目を通すということを徹底していたとも。

加えて、バトンズのようなプラットフォームの場合、最初にどんなメッセージを送るのかということも大事なポイントになります。特に、黒字経営で自走可能な案件は人気があるため、他の候補者とどう差別化をし、会いたいと思ってもらえるかが重要になると話す伊藤様。「なぜこの案件に興味を持ったのか」、「どういう想いをもってメッセージを送っているのか」など、好印象を持ってもらえる文章を送ることを意識されていました。

犬や猫の幸せと、従業員の処遇改善を目指す

Photo by iStock-1385113345

譲り受けたペットサロンは、黒字経営で自走できている状態ではあったものの、まだまだ改善できるポイントもあると話す伊藤様。とくにIT面は未対応の部分が多く、今後はIT化を中心に事業改善を図りつつ、売上向上に向けて力を注ぎたいと意気込みます。

一番改善したいと思っていることは、従業員の給与面です。業界的にもトリマーさんのお給料はものすごく低いというのが現状だと思います。純粋に給料を上げる」、「福利厚生を整えるということはすぐにでも取り組みたいですね。

あとは、ITを駆使して業務効率化を図っていきたいです。具体的には、GoogleカレンダーやLINE予約を導入するなど、システム化によって管理体制を整えることで、従業員の方の負担を減らせるように改善していきます。」

犬や猫などペットの幸せを願い、ペットサロンの運営をスタートされた伊藤様。今回インタビューさせていただいたペットサロンをご成約された2ヶ月後には、神奈川県にある別のペットサロンもバトンズを通じてご成約に至っており、スピーディーに事業拡大を行っています。

ビジネスオーナーとして新たな一歩を踏み出した伊藤様の、ペット業界での新たな挑戦はどのように広がっていくのか。今後のご活躍に期待が膨らみます。

伊藤様の今後のさらなるご活躍を、バトンズ一同、心より応援いたしております!

 

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